飛行機を乗り継いで到着したのは
テルアビブ空港。

Twitterやブログで到着した国を報告するのに
いつもはすっと書けるのに、
今回はなんだか一瞬迷ってしまう。

「到着しました、イスラエル!」って書くと
到着した場所を表せているのだろうか。

でも私は今回イスラエルに来た訳ではなくて、
パレスチナに来たんだ。
だから到着しましたパレスチナ!
なのだけれど、私が到着したのはイスラエル側の空港。

うーん、むずかしいけれど、
イスラエルの空港に到着しました。
そしてパレスチナに到着しました!
って書いたらいいのかな。




空港に現地に住む友人が迎えに来てくれて、
久しぶりの再会。
大好きな友人に久しぶりに会えて
嬉しくて嬉しくて踊りだしたい気分になる。


「ねぇ、あのねあのね・・・」
と話したい話題がつきなくて、
次から次へと話したいこと、聞きたいことが出てきて
一度に1つの話題しか話せない自分の口が
もどかしいくらい。


大興奮の会話をしながら、
なんだかとても不思議な気分になることが
何度かあった。

その違和感は友人との再会にあったのではなく、
この街の持つ不思議な「暗黙のルール」に
あったものなんだと思う。


「このバスはね、ほんとはドアトゥドアで
 伝えたホテルや家まで行ってくれるんだけど
 パレスチナ側には行ってくれないから
 私の家の近くの目印までお願いして
 そこから別のアラブのバス(パレスチナ地区を走るバス)
 に乗り換えようね」

と友人。


そっか。
イスラエル側の交通機関はパレスチナ側には行ってくれないんだ。


アラブのバスに乗り、
「へー、これがこっちのバスなんだね」
と辺りを見渡す。

バスといっても、バンを改造したような
少し小さなバス。
新しい車体とは言えないけれど、
アフリカから来た私はもう、
廃車寸前の車以外に乗るなんて久しぶりで、
きちんとしたシートがあるだけで
嬉しくなる。

でも友人が
「うん。アラブのバスはね。
 でもイスラエルのバスはもっと大きくてきれいだよ。」
と。


ちょうど通りかかったイスラエルのバスを
指差して教えてくれた。

ヨーロッパで見るような2台がつながった大きなバス。
わお、きれい。

そうか、ここはいわゆる先進国だった!
(「いわゆる」ってあえてつけるようにしてます。
先進っていう物差しも、価値観によっても文化によってもちがうから。)


街には高いビルが溢れていて
道は舗装されていて、
もう、久しぶりに見るその風景にいちいち感激してたのでした。


でも、そのいわゆる先進国の水準からすると、
となると、アラブのバスはだいぶ古いなぁ。



白くて新しいビルや建物が並ぶ街を見て

「ねー、すごいビルだねー。なんかほんと発展してて
 こんな場所きたの久しぶりで
 いちいちびっくりしちゃうよー。」

と私が言うと

友人は
「そうだねー、でもパレスチナ側に入ると
 こんなきれいなビルなくなっちゃうよ」

と。



そうなんだ。。。

同じ場所に位置していながら、
ビルや街の新しさや便利さ、快適さに
そんなに差があるんだね。


パレスチナの地区に入るとその言葉の意味が
なんだかわかるような気がした。


ヘブライ語表記からアラビア語表記が増えて
街の雰囲気が一転して、
建物は古く、少しくすんだ色をしている。


あ、ちょっと変わった。

と思ってると


「古いでしょ。でもね、実はここ、
 パレスチナ側の中心街なんだよ。」
と友人。


そうなんだ!


えー!なんかどこかの下町みたいな
そんな感じだよ。
全然中心街っぽくない。


雰囲気はなんていうのかな。
昔行ったパリ郊外のアラブ人地区を
少し簡素に、お店を少なくした、みたいな。
(分かりづらい?でもアラブな感じってことで。)

$みんなの夢地図 夢をかなえる世界一周の旅


なんだか、まだ到着したばかりなんだけれど、
まだ街を全然見ていないのだけれど、

でもこれから目にするであろう現実を
目にしたような気がしたのでした。



↓ブログランキング参加中↓クリックしていただけると嬉しいです。
にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村

パレスチナ行きの航空券はこちら
134,000円~
(※価格は書込み時点のものです。別途サーチャージ等がかかります。)