ただ、当然ながら逆も然り。
圧倒的飛距離を出す事で狙える魚も確実にいる。この日の手持ちルアーの中でフリッド125Sだけだった。この魚にコンタクトをとれるのは。
Chapter1
【やり切ったハズは気のせい】
「もう…やり切っただろ…」
そう考えていた。
回遊しているであろうと仮定しサーチする意味も含めて辺り一面を巻いてアプローチしていくならまだやれる事はあったけど、今は下げ潮の一本の流れでフィーディングしているであろう魚を狙った釣りをしていた。
その魚を釣る為にできる自分の釣りは全てやり尽くした気でいた。要は諦めかけていた。
「やり切ったから満足だ…」
と自分に諦めて帰る事を勧めるかの如く言い聞かせ、シーズン的な事を言えば良い状況であるのにも関わらず自分の釣りで一切の反応が取れなかった歯痒さを紛らわそうとしていた。
さっきまで投げていたスカーナッシュ140Fをスナップから取り外しボックスへしまっていた。このまま帰り支度かな…とボックスの蓋を閉じようとした時フリッド125Sが視界に入った。
「あ、まだやれる事ある」
丘と丘の水道筋。広い道から狭い道へ入ってくる流れは流速を増す。広かろうが狭かろうが一定時間内に通りたい水の量は変わらないのだから。まるでホースの出口を潰したようなイメージ。そんな流れを釣っていた。
対岸までは80m程だろうか…まるでミノーじゃ届かない。ミノーの釣りの奥の奥。それをフリッド125Sの飛距離なら再現できる。それが今まだやれる事だった。
Chapter2
【替えが効かないルアー】
絵が汚くて本当に申し訳ない…
その距離が約80m程だと思う。とゆう事は80mでは飛距離が足りない。10m程余分に飛ばし見立てたポイントにたどり着くまでにレンジとアクションを整えたいからだ。それがフリッド125Sなら楽に再現できる。フリッド125Sはその素晴らしい飛距離とシンペンらしからぬ強い巻き感から得る情報は遠いポイントでも"しっかりと使えてる"安心感があって出番が多い。
そして、キャスト再開。安定した飛距離もそうだが、とにかく真っ直ぐ飛ぶ事は飛ばしたいポイントに飛ばす事に関して大きなアドバンテージ。1投目にしっかりイメージ通りのコースを再現できた。
ハンドルを2回グリグリっと巻いてストップ。
グリグリっと巻いてストップ。
グリグリっと巻いてスト…
ドン!
…ンガガボボボ!
音がデカい!そして重い!
流れもあるがとにかく重い!
フックは4番。多少無理できるが、無理できない微妙なとこだw大胆かつ慎重に寄せていくと…
ガバババババ!
体半分も出てないランカーらしい豪快なエラ洗い。
「これ…本当デカいぞ」
なんとかズリ上げキャッチ。
「重たっ!」
やはりヘビーシンキングペンシルの飛距離は替えが効かない。常に一つは持ち歩きたいルアーの一つである。