行きつけの美容院でカットしてもらってたら、
長年の馴染みの美容師さんがまさかのワクチン陰謀論者で、トンデモ噂を滔々と語り出してめちゃくちゃ疲れた。
カットの腕はいいし至って常識人やと思っててんけどな…
まぁ、実家の親と喋るよりは楽やし、
どうせ2〜3ヶ月に一回しか会わへん人やからいいか…。
そう言うわけで久々に話の噛み合わない人と喋る辛さを思い出したので思い出しついでに私が脱塔すると決めた時のおかんの伝説エピソードを語る事にします。
1.包丁持ち出してくる
まずそこかよ!
せめて話し合おうよ!!
母「あんたを殺して私も死ぬ、どうせ楽園行けへんから」
私「おうおうやれるもんならやってみいや、このまんまやりたい事なんもできへん生きながら死んでるみたいな生活してるよりマシや」
母「…(わなわなわな)ガチャーン!!(机に突き刺さる包丁)」
結局刺されなくて良かったけど、
包丁壊れてた。
2.ご機嫌取りモードに入る〜の大脱走
審理委員会の前日、突然ショッピングに誘ってくる。
普段食べないようなランチを奢ってくれて服も買ってくれる。
帰りの車(私運転中、おかんは運転できない)で突然「あんた、やっぱり辞めるの…」と言い始め、
「まぁ、辞めるつもりやで…」と正直に(だから最初から何回も言うてるやろ!)申し上げたところ、
車から脱走on交通量MAXの国道。
危ないから!頼むから乗って!と声かけるも、
母はそのまま走ってどこかに行ってしまいました。
そして行方不明に。
真夜中にトボトボ帰ってきた。
連絡つかないから、家族全員で大捜索した…。。
警察に連絡する間際に帰っていらっしゃいました。
3.暗黒の過去を語り始める
母、今度は私を海岸へ誘う。
突き落とされるか…?とちょっと身構えていたものの、
暴力衝動にはとりあえず走らず、
私がそれまで知らなかった自分とおとんの超ブラックな過去を語り始める。
正直、昔にそれ聞いてたら、
そこから救い出してくれたJWすげーな、と、改めて思ってたんとちゃうやろうか。
まぁ、子供に聞かせるような内容でなかったのも事実やけど。
割とかなり悲惨でした。確かに、JWやってなかったら救いようがなかったな、と思う。
ま、そこまでは「知らなかった母の苦労を知る」モードで良かったんやけど、
その後、世の人と結婚した私の将来がいかに暗黒かを滔々と予言し始めました。
結婚後、旦那は仕事ばかりで家に帰らなくなり、
仕事だと思ってたら女の人と遊んでいて、
お腹の子供は育てられなくて何人も中絶する事になるんだそうな。
そして子供は学校で非行に走り、私は水商売に身を落とすそうです。
おぅ、すげーな、細木数子みたいやな、と思いながら、どこまで転落するんやろう将来の私(妄想)物語を聞いていたら、
母が自分で自分の妄想に耐えられなくなって逃亡(2回目)
私も決してメンタル強い人間ではないんだが、
あれだけ目の前の人間にボロボロなメンタルになられると、逆にお地蔵さんみたいな心持ちになってきました。
この辺でさすがにおとんが心療内科を受診させ、
睡眠薬と軽い安定剤を処方されて、
なんとか、ただの小言をブツブツ言い続ける程度の反応まで落ち着いたのでした…。
その後、母の鬱憤は断捨離へと向かい、我が実家はとても綺麗になります。笑
ちなみにおとんはしょげてはいたものの、
元々呑気な性格だし、
それよりおかんを落ち着かせるのに精一杯で、
あと私がいない時には「お父さんのせいでしょ!」とサンドバッグにされ(文字通り殴られていた)
正直私にキレるどころではなかったです。
おかんの常識を超えた話の通じなさ加減の後では、
審理委員会の長老はものすごく常識人に思えました。笑
まぁ、言うても今思い出すと、
「不道徳って何のことかわかってますか?どこまでしたんですか?」とか、
「小学生の献身がどうして有効だと言えるんですか」に対して特に理由もなく「有効に決まっています」の一言で打ち切りとか、なかなかツッコミどころはあったのですが、
そんなに審理委員会自体で傷付いた記憶はないんですよね。
おかんが1番大変やった。
あの反動の大きさが私への愛、だったんだろうか?
自分が将来、子供のことでバーサーカー化する気は全くしないんやけど…
まぁ、時々イライラの虫のいどころが悪くて、ちょっと理不尽にキレる事は正直あります。ごめんなさい。
でも、あそこまで子供に激昂できるって、
私にはやっぱり理解できそうにない。
そして、あのバーサーカーおかんは、
子供が排斥になった人の反応として割と珍しくもないのだと排斥後に知り、
心はともかく体だけでも実害なく出て来れたラッキーさに安堵しました。
正直、一歩間違えてたらやばかったと思う。
普段の母にしてもらっていた事には、
私は今でも尊敬して感謝しているし、
JWの中でも割と幸せに育った2世だと思っているから、
母への申し訳なさも正直ちょっとあったりするのだけども。
でも、あの豹変ぶりを思い出すと、
もう元の親子関係には多分何があっても戻られへんやろなぁ、と思う。
親を嫌わずに済んで、自分が傷つかないくらいの距離をこれからも保ちつつ、平和に生きていきたいなぁと。
そう思うのでありました。
心理的距離、大事。
世の中、自分に影響がないと確信できれば、
大概のことは鷹揚に見れるもんだから。