ここにあった宇宙。 | 5番の日記~日々好日編~

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気の向いた時に気の向いた事を勝手に書いています。
よってテーマは剛柔バラバラです。


ギタリストを紹介する時によく、"宇宙"というワードが使われます。


"●●の宇宙"

アル・ディメオラやパット・メセニー、デビッド・ギルモアあたりがそういう表現にピッタリで、浮遊感と言いたいのか、何となくイメージできますね。



それとは逆に、"アーシー(Earthy)"という言い方があって、地球という言葉の通り、「土臭い」「野生的」あるいは「素朴な」「ナチュラル」「骨太な」という意味合いで使われているようです。


ワインの味わいを表現する時に「アーシー」と言ったり。



非常に、

便利な言葉ですが、

おそらく使っている側もよくわかってない(笑)

能力のない評論家やライターはやたら「アーシー」とか言う.....


.....というわけで、私はこの言葉を一度も使った事はありません。恥ずかしいから。



でも今日だけ、1回だけ使います。



"宇宙的.'と "アーシー"の中間あたりに位置するギタリストがいるので。



パット・メセニーやジョン・スコフィールドと並ぶ現代ジャズを代表するギタリスト、ビル・フリーゼル。

ジャズギターに革命をもたらした1人とも評されます。


『Is That You?』(1990年)


ウェイン・ホーヴィッツ(b)

ジョーイ・バロン(ds)


皆さんジョン・ゾーンのネイキッド・シティのメンバーだったと聞くと、ある先入観が働きますが(笑)

いや、そんないらん情報はいらんのです。



このアルバムは一発録音のセッションではなく、耳触りのいい歪み方するスライド、フリーゼルの最大の武器である幻想的なサスティンはメンバーが何度もダビングを重ねて作り上げたものです。


収録曲の大部分はオリジナルでしばしばアコースティックギターも登場。


このエレキとアコースティックのコントラストが鮮やかで、後年のフリーゼルはアメリカのカントリー音楽への傾倒が顕著になりますが、ここではまだ尖ってますね。

アレサ・フランクリンのカバーなどを聴くとかつてR&B小僧だったというのも納得。



3人で作り上げたこんな独創性ある世界、浮遊感も土臭さも兼ね備えています。