劇作家の鴻上尚史氏が主宰したオープンワークショップの参加者から、その内容について苦情が寄せられ、鴻上氏が「僕自身の認識とは少し違うところもありますが、基本的には納得できる内容でしたので」と前置きした上で、X(旧Twitter)で謝罪するという一幕がありました。
劇作家のワークショップというのはよくあります。
参加者に色んなお題を出して考えてもらい、それを評価するというもので、とっさのリアクション、アドリブ力が試されます。
「あなたは蕎麦屋の店員です。出前の届け先が、商社の総務部、一人暮らしのおじいちゃん、お寺、ホストクラブ、ヤ●ザの事務所、の5つ。まだか?との催促の電話が入っています。今から届けに行きますが、遅れた言い訳をリアクション交えてそれぞれ5つ、考えて下さい」とか。
なかなか面白いもんです。
まぁ、ぶっちゃけて言えば、
参加費はお安くもないので、劇作家の貴重な収入源(笑)
オープンワークショップとは、事前予約制ではなく当日に飛び入り参加もできます、通りすがりの方も大歓迎!というヤツ。
その鴻上尚史オープンワークショップに参加した一人が「非常に不快でした」という感想をSNSに投稿していたようです。
何がアカンかったのか?
まさか鴻上さん、蜷川さんみたいに灰皿投げたとか怒鳴ったとか? と一瞬思ったんですが、そうではなくて、参加者に出した最初のお題で、
「まず、自分の名前を言って手を叩いて下さい」
「次に、男性は1回、女性は2回、同じように名前を言って手を叩いて下さい」
「メガネをかけていたり、マスクをしている人は3回、同じように名前を言って手を叩いて下さい」
これは演劇的にはまず観察、そして自意識の緩め、リズム感などの基本になるもので、どこでもやります。
それから、「男女ペアになって下さい」という指示をしたそうです。
これは、一般的に異性とのペアの方が心が動きやすい、相手を意識しやすいという心理に基づくもので、同じく基本です。
同性だと妙に安心してしまいますよね。
でも、コレがアカンかったんですと。
どこがアカンの?
はい、わかりませんよね?
そう、最近流行りのジェンダー問題、「LGBTQ」というヤツ.....
「男女ペアになりましょう」で、傷ついたと。
あの.....
そもそも、ワークショップに参加して来る人というのは、それなりに意識も高くて真面目に取り組んでくれる人が大半なんです。
しかし、オープンワークショップとなると、役者志望ではなく、それほど舞台に興味ない、そしてメンドくさい人(笑)もごく稀に混じってる....
何かと言うと多様性とか振りかざしてイチャモンつけるヒマなバカが散見されますが、鴻上尚史さんが主宰するんですから、演劇のワークショップですよ?
俳優ってのは、男性が女性を演じる事もありますし、その逆もある。
20代が老人を演じる事もあるし、殺人犯やカルト宗教の信者を演じる事もあります。
芝居だから不倫や犯罪もできるわけで。
いや、私は不倫はけしからんと思いますから不倫カップルの役なんて出来ません!
って断るんでしょうか?
「君、次の舞台ではホモの役ね」と作家から言われるかもしれませんよ。
「女っぽく演じて下さい」という指示も当然、あるわけですが、ある種の人たちにとってはそれはタブーになる。
厄介なのは、「あなたのその言い方で私は傷ついた」と、被害者の立場を先取しようとします。
鴻上さん、
こういう人たちに絡まれた場合、謝ったら負けですよ。
正しい対処法は、「は? それが何か?」

