なんか、怖い話 ないか? | 5番の日記~日々好日編~

5番の日記~日々好日編~

気の向いた時に気の向いた事を勝手に書いています。
よってテーマは剛柔バラバラです。



夏は何と言っても怪談噺。


昭和の頃は夏になるとテレビ各局が競うように心霊さん関連の特番を放映していました。


近年はほとんどそういう番組はありません。




理由は、

まず、霊感商法が社会問題になって、例えば先祖の霊とか因縁とか、そんなものを怖がらせる片棒をテレビが担いではいけません、という事から。

それから、デジカメが普及して以来、かつて定番だった「心霊写真」が姿を消した。


そして一番大きな理由は、

多くの案件は「ヤラセ」だとバレたから。




そもそも、

そのものズバリの幽霊より、何か変だ? 違和感ある?? 薄気味悪い....  の方が人の想像力に訴えるので怖いんじゃないでしょうか?



何でもないものでも、脳内で勝手にそれを膨らませて勝手に怖がってる人、たくさんいますよ。




さて、

最近聞いたこんな話.....


あるお兄さん、最近引越して来た一人暮らしの1DKの新居にようやく慣れて来た頃のある日、

深夜に部屋に一人でいると、玄関のドアがガチャガチャと音を立てています。


「?」

どうやら何者かが外から鍵を使ってドアを開けようとしている様子。


おいおい....と、ドアスコープから外を覗いて見ても誰もいません。



しかしその夜から、頻繁に誰かが外からドアノブを回して開けようとしたり、鍵らしきものを鍵穴に差し込もうとしてガチャガチャやるようになりました。



もしかして先住者?



不動産会社に問い合わせてみると、個人情報なので詳しい事はお答えできませんが、この部屋の先住者は20代の女性で、病気療養の為に部屋を解約して実家に戻ったようです、との事。

もちろん鍵は交換していますのでご安心を。と言われました。



ご安心を、と言われても、何者かがやって来る頻度はだんだん増えていき、ドンドン!とドアが叩かれたり。



決まって深夜。

その度にドアスコープを覗くのですが、いつも誰もいない.....



そんな事が続いたある日の朝、

目覚めると、普段何もないテーブルの上に何かメモ紙が1枚、置いてあります。

何だこれ? と手に取ってみるとそのメモ紙には、



「なんでここにいるの この部屋は私のものなのに」



.....そのお兄さんは、その日に部屋を解約したそうです。




もう一つ、

こちらはフィクションではなく実話です。

何年か前にもこのブログに書いた話。



当時、30代前半。

一人暮らしをしていた私の女友達が、ある男にしつこくつきまとわれていました。


まだ「ストーカー」なんていう言葉が一般的ではなかった頃で、しつこい男やなぁ、程度で考えていたんです。




彼女の方も特定の恋人はいなかったんですが、その男は完全に興味の対象外で恋愛関係に発展する可能性はゼロ....


その男も、犯罪に走りそうとかそんな危険な気配はなくて、何度フラれてもめげない逞しいヤツやねぇ、って。




そんなある日の夜、

彼女が部屋にいると、♪ピンポーン....

深夜ではなかったですが、こんな夜に誰?


彼女の住まいはオートロックではなく、ドアスコープもありません。誰が来たのかわからない。


女性の一人暮らしですから当然、警戒しつつ、ドア越しに「はい?」



無言.....



おそるおそるチェーンをかけた状態でドアを少し開けてみると、そこにはどこで調べたのか、この住所を知るはずがないあのストーカー男が。



動揺を隠しながら「何ですか急に?」と言うと、その男は思い詰めた表情で黙って小さな箱を差し出したんだそうです。


明らかに、指輪。



キモッ! と心の中で叫んで、「帰って下さい!」とドアを閉める....


それからしばらくストーカー男は部屋の外に立っていたようですが、やがていなくなりました。




なぜわかるのか?

私が彼女からSOS電話を受けたんです。


警察じゃなくて私だったのは、たまたま自転車で行けるぐらいに近かったから。


彼女のマンションに着いた時には、誰も外にはいませんでした。




その翌日、

ストーカー男は首を吊って自殺しました。


彼女にその知らせが届いたのはそのさらに翌日、2日目。



さすがに大ショックを受けてちょっと見てられない取り乱しようになったんですが、勝手に片想いして勝手に死なれても、迷惑なのはこっち。


そんな奴の為に凹むなんて!




幸いにして彼女は早々に平常心に戻る事ができたんですが、日常が戻って来たそんなある夜。


♪ピンポーン....


誰?


ドア越しに「はい....?」


無言。



あの夜と同じように、内側からチェーンをかけた状態でドアを開けると、そこには黒い服を着た中年女性が立っていました。

白い布で包んだ四角い箱を抱えていて、胸元に写真。


あのストーカー男の遺骨と遺影でした.....



「●●の母です」

「えっ?」

「うちの子が●●ちゃん(彼女の名前)に会いたいって。お線香あげてやってもらえませんか....」


叫びそうになるのを必死で堪え、とにかく遺影に手を合わせてその場はお引き取りいただいたそうです。



彼女が速攻で引越したのは言うまでもありません。




イタくないですか、このオカン?



やっぱり、生きてる人間の方が怖いですよ。