作・演出:野田秀樹
NODA MAP 第27回公演『正三角関係』
出演:松本潤、長澤まさみ、永山瑛太
村岡希美、池谷のぶえ、小松和重、竹中直人
開演直前、まだ場内の灯がついている明るい舞台上に人がゾロゾロと現れ、いろんな道具を持ち込んで何やらコチャコチャやってる? と思っているうちに、いつの間にかそこには「法廷」が出来上がっています。
知らないうちに観客が芝居に参加している面白い演出。
物語のベースになっているのは、ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』です。
横暴な父・竹中直人に育てられた "唐松族" の3人兄弟、長男・松本潤、次男・永山瑛太、三男・長澤まさみ。
父を殺した罪に問われている花火師の長男と、彼の無実を主張する弟2人。
父と被告の長男の周りにいた様々な人間が証言台に立ち、事件の真相が徐々に明らかにされてゆきます.....
そして、重要な証人として、父と長男が取り合っていたお姉さん、長澤まさみが登場。
長澤まさみは三男と証人のお姉さんの二役ですが、同時に舞台に現れるシーンがあります。
そんなアホな??
かなり長い間、客席に背を向けていて不自然?と思っていたらまさかいつの間にか代役と入れ替わっていたとは...
客席からどよめきが起きていました。
その他のシーンも、秒単位のものすごい早替わり。
男と女、キャラも全く違う二役ですから演じる難易度も高いはずですが、違和感ナシ。
まだ上演中ですのでこれ以上のネタバレは止めておきます。
まぁ、NODA MAPの作品の中では比較的わかりやすい方かな。
松本潤が出ているおかげで、チケット争奪戦がムダに激しくなってしまったこの舞台、松本潤はどうでも良いんですが、長澤まさみが素晴らしかった。
舞台映えしますね、デカいし声もいいし。