日本三大祭の1つ、京都の「祇園祭」
大阪の天神祭は「天神さん」で、京都の祇園祭は「祇園さん」
山鉾巡行だけが祇園祭だと思ってたら京都の人に冷ややかな目で見られます。
祇園祭は7月1日の吉符入りから始まり、2日に巡行の順番を決める「籤取り式」
そこから毎日お囃子の稽古、寄り合い。丸々1カ月続くんです。
何せ京都人は、祇園祭の時期には最大級の見栄を張ります。
祭となれば主人は羽織り袴。ビシッとしてないと何を言われるやらわかりません。
ただのくじ引きの「籤取り式」でも正装。
「お稚児さん」に選ばれるのは名誉中の名誉で、皆さんがご祝儀を持って来ます。
しかし、
いただいたご祝儀はすぐに裏へ持っていって「ナンボくれはったんやろか?」を確認し、「お多芽」と言って1割返さないといけません。
誰がいつ来てもお通しできるように、ひと部屋空けておかないといけない。
このへんをちゃんとしないと、「大きな看板出して偉そうなお商売したはるけど、みっともない事やなぁ」と言われます(陰で)
見栄と緊張が入り混じる、それが祇園祭の時期。
その祇園祭、
八坂神社の宮司はんが、観光協会が販売している「祇園祭プレミアム観覧席」に苦言を呈しました。
このプレミアム観覧席、山鉾巡行の観覧席ですが、1席15万円と20万円。
昨年は海外の富裕層向けに40万円の特別席も売り出していたようで、お酒やカキ氷が付いてます。
この宮司、「山鉾巡行は神事であって、酒を飲みながら見るショーではない」
この話を嫁にしてみると、
「へえ〜、京都にもそんなマトモな事を言う人がいるのね」
さすがに観光協会も、祭を執り行う八坂神社に言われたもんだから、プレミアム観覧席を見直すようです。