ヨカナーンの首... もう1年になる。 | 5番の日記~日々好日編~

5番の日記~日々好日編~

気の向いた時に気の向いた事を勝手に書いています。
よってテーマは剛柔バラバラです。



札幌の繁華街・ススキノ。

ニュース映像では必ずこの風景が映ります。


ここのNIKKAウイスキーの看板は道頓堀のグリコみたいなモンでしょうか。




そのススキノで昨年7月....

ホテルで当時62歳の男性が殺害され、頭部が切断されて持ち去られるという事件が起きます。


男性の頭部はその後、札幌市厚別区内の田村家の浴室から見つかり、殺人の実行犯としてこの家の長女、田村瑠奈(当時29歳)が逮捕されました。

そして、父親の精神科医・田村修(60歳)が殺人現場まで瑠奈を車で送り迎えし、自宅で瑠奈が被害者の頭部を傷つける様子をビデオ撮影したとして逮捕、また、母親の田村浩子(61歳)が、娘の瑠奈が頭部を自宅に隠す事を容認した「死体遺棄ほう助」と、瑠奈からビデオ撮影を依頼された際に夫にそれを頼んだ「死体損壊ほう助」の罪に問われています。




事件から11カ月経った今年の6月4日にようやく初公判が開かれましたが、傍聴券を求めて360人が行列。

そして、相当に変な戦慄の家族関係が公判で明らかになりました....




殺人の実行犯の田村瑠奈、

子供の頃はハリー・ポッターを好んだり、友達を家に呼んだりする普通の女の子だったようですが、18歳の頃から様子がおかしくなります。


自分で「田村瑠奈は死んだ」と言い、その死体に複数の人格が入り込んでいるという "ゾンビ妄想"に取り憑かれて、自分の事を「シンシア」「ルルー」などと名乗るように。


その時々で話し方や行動が別人のようになり、虚空を見つめて妄想上の恋人 "ジェフ・ザ・キラー"との会話を始めます。



また、精神が不安定になると、狂ったように大声を上げ、意味不明な言葉を叫びながら壁を殴って穴を空けたり、自傷行為や自殺未遂を繰り返す事も。



幼少期から娘を溺愛していた父親の田村修は、瑠奈の妄想を肯定も否定もしないというスタンス。

母親の浩子は暴れると手がつけられない娘を刺激しないように決して否定をしない生活を続け、夫婦2人で瑠奈の妄想上の恋人 "ジェフ・ザ・キラー"との結婚式(儀式)にも参列。


両親は娘を名前ではなく「お嬢さん」と呼び、奴隷誓約書のようなものを書かされてリビングの目立つ場所に貼っていたそうです。



そして犯行....

被害者男性とは、以前にクラブで知り合っています。

その時に意気投合してホテルにチェックイン。

しかし避妊具を着けずに性行為をされて激怒、その後に父親の修と共にその男性を探し回り、ようやくススキノで再会した時に次回会う約束を取り付けました。


「次は女王様になってあの男とSMプレイをする」とSM道具を母親に書いに行かせ、父親と "予行演習" もしています。



被害者男性と会った翌日、

瑠奈は母親に「おじさんの頭を持って帰って来た」と言い、浴室で刃物を使って皮を剥がして眼球、舌を摘出、その様子をビデオで撮影するように命じました。


母親はとても出来ないと思い、父親に頼みます...



田村瑠奈は6年ほど前に多重人格、統合失調症の要素を満たすとの診断をされていた事も明らかになっていますが、狂気じみていると言うより、狂気そのもの。




この事件はどこかで止められたでしょうか?


統合失調症なら確かに病気なんですが、人間の身体をこういう風にできる奴というのは、必ず何らかのサインを早い段階で出しています。

小動物を傷つけて喜ぶとか。


その興味が動物ではなくヒトに向く。



解体した部位を「作品」と呼んでビンに入れ、母親に見せたそうですが、おかしな行動の芽を詰む事はできたように思います。

父親は精神科医なのに、自分の子となるとなす術なかったか。



モンスターになってしまったら手遅れ。

またもや刑法39条....