『Number』誌の特集が珍しくボクシングです。
この雑誌の読み物はいつも面白い。読み応えあります。
「井上尚弥と日本ボクシング黄金時代」
現在の日本人世界チャンピオンは何人いるでしょう?
井上尚弥と?
バンタム級4団体の世界チャンピオンは全て日本人ですね。
ちなみにボクシングの階級は(認定団体によって呼称が違うものがありますが)、
最軽量がミニマム級で、47.62キロ以下。
ライトフライ級=48.98キロ以下
フライ級=50.80キロ以下
スーパーフライ級=52.16キロ以下
井岡一翔がこの階級。
バンタム級=53.52キロ以下
スーパーバンタム級=55.34キロ以下
フェザー級=57.15キロ以下
スーパーフェザー級=58.97キロ以下
ライト級=61.23キロ以下
スーパーライト級=63.50キロ以下
ウェルター級=66.68キロ以下
スーパーウェルター級=69.85キロ以下
ミドル級=72.57キロ以下
......これ以上重いクラスは日本人には縁がありません...
バンタム級を日本人が独占していて、今は確かに黄金時代です。
昔からこの階級はファイテング原田さんをはじめ、名選手が多い。
しかしながら、「世界バンタム級チャンピオン」が4人もいるのはどうもおかしい.... と普通なら思います。
世界チャンピオンって1人じゃないの?
当然の疑問。
私も、「日本人世界チャンピオンが4団体独占だ!素晴らしい!」とは思わないのです。
世界チャンピオンは1人であるべきなので。
ファンが知りたいのは非常に単純な事。
で、誰が一番強いの?
それに、
軽量級は細分化されすぎてます。
かつて、井岡一翔の叔父さん・井岡弘樹を世界チャンピオンにする、それだけの為に「ストロー級」という最軽量級が新設されました。
いらない階級だと今でも思ってます。
ストロー級=ミニマム級って?
日本人チャンピオンがいようがいまいが、ラウンドガールのお姉さんより小さい階級って?
いります?
私自身はフライ級でやってましたからフライ級はギリ許すとして(笑)
軽量級にチャンピオンが集中するのは、ボクシングの中量級以上の身体サイズを持った人はもれなく、ボクシング以外の競技に進むからなんですね。
ボクシングのようなしんどい事(稼げない)をしなくてもサッカー選手でいいんじゃないか、とか。
黄金時代と浮かれてますが、大谷翔平クラスの身体を持った若者がボクシング選手を目指すなんて絶対にない......
昭和の頃は特別なものだった「世界タイトルマッチ」が地上波テレビ放映されなくなって久しい。
選手の顔と名前、一致しますか?
井上尚弥が去った後に何が残るのか....