「安定的な皇位継承」に関する初の与野党会合が5月17日に開かれました。
政府の有識者会議が2021年に示した、
(1)皇族女子が結婚後も身分を保持
(2)旧宮家の男系男子が養子縁組で皇籍に復帰
の2案を軸に議論を進める見通しで、基本的に週1回、会合が開かれる予定になっています。
そして、
なぜかこのタイミングで『週刊文春』が秋篠宮家バッシングの記事を連載しております。
この記事の内容云々より前に、
現在、皇位継承できるのは、男性皇族3人です。
そのうち1人は84歳の常陸宮さまですので現実性はなく、継承順位1位の秋篠宮さまは天皇の弟。
リアルな皇位継承者は、秋篠宮家の長男・悠仁さまだけです。
天皇は、息子の息子の息子の.... で継承されて来ましたが、途切れる事は過去に何度もあり、その都度「傍系継承」で皇統を守って来ました。
今も同じです。
あ、
違うところは、
過去、正室の子ではない天皇も少なくありません。
徳川幕府だってそう。
結局は繋ぐにはそれしかないのですが、現代においては「側室」なんて制度は不可能ですから論外....
つまり、
皇統は自然に秋篠宮家に移る。
デリケートな問題であり、様々な意見があって良いと思いますが、悠仁さまがいるにも関わらず、女性天皇だの女系天皇だのの議論が出て来て、その違いを国民によく説明もしないで世論調査したり。
何の目論見?
そして週刊誌記事の秋篠宮バッシング。
名前は出しませんが、
皇統が秋篠宮家に移るなんて許さない!と思う勢力が必死に動いています。
そうですよねぇ?
もし、
悠仁さまが天皇として即位されるより先に、「女性天皇OK」「女系天皇OK」という風に皇室典範を変えてしまったら、その時点で皇位継承の第1位は愛子さまになります。
愛子さまは「女性天皇」
しかし、問題はその次....
愛子さまの結婚相手が皇族でない限り、生まれた子供が男であろうと女であろうと、その子は「女系」です。
歴史上、女性天皇は何人かいますが、女系天皇は1人もいません。
つまり、愛子さまが天皇になった瞬間、2600年の伝統は終わり。
女性宮家の創設については、立憲民主党の野田佳彦元首相がえらい張り切ってはるんです。
この人、何〜も考えてない&何〜も知らない。
そのクセに首相時代にも突然、「緊急性の高い課題」だとして皇室制度に関する論点整理なるものを打ち出し、女性宮家創設を盛り込んでました。
しかし、
野田氏が考えてるほどに単純ではないのですよ。
女性宮家って.... 今の天皇の直系に限定するのか、昭和天皇の弟の三笠宮さまの系統も含めるのか?
一代限りにするのか、世襲にするのか?
そもそも結婚後も皇族であり続けるのなら、そういう女性の配偶者になる男が簡単に見つかるんでしょうか?
小室某みたいな人物でも?
(野田佳彦はそれがいいと言う)
以前にも書いた事ですが、この問題に「ジェンダー」を持ち込むのは間違いです。
男女平等だの多様性の時代だの、それは皇統には関係ない話で。
我々は権威を守ろうとしているだけ。
「権威」と「権力」は違うのですよ。
権力とは内閣総理大臣の事。あるいは習近平やプーチン、金正恩などの事です。
天皇は権力者ではなく権威ですから。
権力者に敬語は使わないでしょう。
でも、
権威は個人対象でもないのです。
あくまでも天皇というシンボルに対する思い。
これも度々書いている事....
ミュージシャンやスポーツ選手、政治家、文化人含めて、私はいかなる場合でも個人崇拝はしません。
なので、一般参賀で皇居までわざわざ行く人の気持ちは全く理解できない。
どーでもいいんです。
顔なんて見てもしゃーないでしょうに。
私は個人に頭を垂れたくはありません。
2600年続いた(とされている)皇統、
はっきり言いまして、神武以来126代に渡る歴代天皇が皆、優れた人格者であったなんて事があるはずもないのです。
もちろん最低限、伝統と権威に見合う人格は求めますけど。
伝統ですよ?
どないしますの?
守りますか、それとも? 「女系? 女性? どっちでもええやん、時代が違うんや」で変えてしまいますか?
それはもはや権威の放棄。