大阪ムービーの佳作。 | 5番の日記~日々好日編~

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気の向いた時に気の向いた事を勝手に書いています。
よってテーマは剛柔バラバラです。

大阪を描いた映画はたくさんあります。


古くは衣笠貞之助『大阪の女』(京マチ子主演)

『夫婦善哉』は何度か映画化されてますし、ズバリ、『大阪物語』というタイトルの作品もありました(知り合いがたくさん出てます)



『ジョゼと虎と魚たち』も大阪。

赤井英和さんが出ていた『どついたるねん』も。



『極道の妻たち』シリーズもそうかもしれません。

もっともあの映画、あまりにも間違った関西弁のイントネーションで地元民はシラケるばかり。

岩下志麻がドスの効いた声で「ナメたらあかんでぇ!」と間違った関西弁で言った瞬間に関西人は全員、椅子から転げ落ちます(笑)



意外に良かったのが『ビリケン』



そして『泥の河』

これは超がつく名作です。




『ココニイルコト』

監督:長澤雅彦

原作:最相葉月

脚本:長澤雅彦、三澤慶子

出演:真中瞳、堺雅人、笑福亭鶴瓶


これもまた、大阪が舞台になっています。



主人公の真中瞳は、上司との不倫がバレて東京の本社から大阪に飛ばされて来たクリエイター。

その上、事務職に配転されてしまい、初めての大阪の街にも馴染めず、全くやる気ナシ。


同じ部署の女子社員には不倫のウワサが広まっていて、男性社員と話をしただけで目の敵にされる日々でした。



同じ時期に中途採用で入社した堺雅人は、何でもかんでも「ま、ええんちゃいます?」で済ませてしまう超テキトー人間で、真中瞳は「東京に帰りたーい!」と願う毎日。



ところが、その堺雅人と組んで仕事をしてゆくうちに、何があっても常に前向きな彼を見て次第に自分を取り戻してゆきます。



実は堺雅人は心臓に疾患があり、いつ深刻な事態になってもおかしくない身体だったんです。



そして真中瞳が堺雅人の助けもあって、あるメーカーのプロジェクトを成功させた時、彼が亡くなったという連絡が入ります....




星を見る事が大好きな自分に、「僕のアパートの窓からは星が見えるんやで」と堺雅人が言っていた事を思い出して、彼が住んでいたアパートにいってみる真中瞳。

しかし、アパートの窓から空を見上げても、そこには隣りの建物の洗濯物しか見えません。



何も見えないじゃん....


そう思っていた時、洗濯物が取り除かれ、確かに "星" が見えました。




彼女は、あんなに帰りたいと思っていた東京ではなく、この大阪に残る決心をします。