”666” の誕生譚。 | 5番の日記~日々好日編~

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今日は 令和6年・6月6日の "666"


悪魔の数字 "666" を有名にした『オーメン』という映画がありました。



オカルトブームの先駆けとなった『エクソシスト』のようなグロさを抑えた本格映画という評価で、悪魔の数字=666はこの映画で一般的になったかもしれません。



このポスターが秀抜です。

至ってシンプル、そして不穏な空気感を醸し出しています。



なぜこのデザインは不穏な空気なのか、おわかりになるでしょうか?



そして、今年公開された映画、

『オーメン ザ・ファースト』

 ↓↓↓↓↓



"悪魔の子"ダミアンがいかにして生まれたのか、それを描くお話...

だそうですが、この映画、まず元ネタの『オーメン』を見ていないと何のこっちゃわかりませんし、かなりグロい陵辱モノです。



しかし気になったのが、

あのぉ....

『仮面ライダー』ってありますよね?

あの敵の「ショッカー」ってヤツら。


世界征服を企む悪の秘密結社!のはずなのに、バスのボディにデカデカとマークを付けて街を走り回ってます(笑)


いやいや....  秘密結社ちゃいますのん?

隠せよ!


まぁ、子ども向け番組ですからしゃーないか?



で、

この『オーメン ザ・ファースト』

ホラー映画ってのは、日常の何でもない風景の中に不穏なものが見え隠れするから怖いわけです。

それなのに、映画に出て来る教会、どこからどう見ても怪しい! 何かある!


隠せよ!


もうちょい考えていただきたかった。



さて、

冒頭に書きました、旧作『オーメン』のポスターのデザインになぜ不穏なものを感じるのか?というお話。



皆さん、試しに魚の絵を描いてみて下さい。

頭はどっちを向いてますか?


ほとんどの人は右利きですので、魚を描くと頭は左を向いているはずです。

図鑑などもたいてい、写真でなくイラストなら左が頭、右が尾。


これが逆だと何か気持ち悪いのですよ。

見慣れてないから。




同じように、この『オーメン』のような人間と影を斜め角度で描いた場合、影は右上から左下へ。つまり、多くの場合このポスターとは逆向きになります。


右利きの人はこちらの角度では描きにくい。



斜線を引く時、右利きの人はたいてい、右上から左下へ線を引きます。

かのレオナルド・ダ・ヴィンチが左利きだったのでは?となったのは、ダ・ヴィンチのデッサンの線が左上から右下へ向けてサッサッと引かれていたから。



『オーメン』のポスターの影は左上から右下へ伸びてます。

何かよくわからないけど気持ち悪い、しっかり来ない....



新作の『オーメン ザ・ファースト』は普通。

半世紀前の映画ですから、旧作と同じ人がデザインを手掛けてはいないでしょう。

人が変わればこうなってしまう....