エイプリル•ワイン | 5番の日記~日々好日編~

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よってテーマは剛柔バラバラです。

カナダのハードロック•バンドというと、RUSHは別格としても、トライアンフやマホガニー•ラッシュ、ラヴァーボーイなどアメリカでも成功しているレベルの高いバンドが少なくありません。


しかも、どれも日本人が好きそーなメロディアスな楽曲。



そんな中で、忘れてはいけないカナダのバンドがいます。


1980年のNWOBHMブームに乗って開催された "Monsters of Rock"、その記念すべき第1回にレインボウやジューダス•プリースト、スコーピオンズ、サクソンやタッチなどと並んで出演し、正規のライブ盤にもしっかりそのパフォーマンスが収録されています。



当時のブームに乗って雨後の筍のようにポッと出て来たバンドではなく、結成はなんと1969年。

『赤毛のアン』で有名なプリンス•エドワード島近くの出身のメンバーたちです。


スタジオアルバムは16枚。

途中、休止状態はあっても解散はせず、半世紀近く活動を続けていました。



バンドとしての絶頂期は新たなギタリストが加入してトリプル•リードギター編成になった1977年〜84年あたり。

ただ、残念な事に彼らは母国カナダでこそ人気だったものの、隣国アメリカではほとんど無名...




それがこのバンドです。


エイプリル•ワイン。

『The Nature of the Beast』(1981年 / 邦題:野獣)


このアルバムがたぶん一番売れた?

シンプルでハードロック初心者でも聴きやすいですし、日本人好みのメロディ、日本人好みのバラード。


割と幅広い音楽性を持ったバンドです。


悪く言えば、

産業ロックっぽい(笑)


だから売れました。



でも、このアルバムには収録されていませんが、キング•クリムゾンの「21st Ceutury Schizoid Man」をカバーしたり、なかなかのツワモノです。



バンドの中心人物は、ボーカリストでギタリストのマイルス•グッドウィン。

この人がほとんどの楽曲を手掛けています。


2022年12月に健康上の理由でツアーからの引退を発表し、エイプリル•ワインとしての最後のステージは2023年3月。


マイルス•グッドウィンが亡くなったという知らせが入ったのは今年に入ってからです。

75歳。



死因は明らかにされていませんが、まだ若い....