三上博史 歌劇 | 5番の日記~日々好日編~

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よってテーマは剛柔バラバラです。



寺山修司の没後40年を記念した三上博史の舞台が終わりました。

関西公演ナシ。東京の紀伊國屋ホールでしか上演しなかったのですよ。




私さえも、

私自身がつくり出した

一片の物語の主人公にすぎない


ポスターのコピーは映画『田園に死す』から。

ビジュアル写真は森山大道氏です。



『三上博史 歌劇』

演出・美術・音楽:J.A.シーザー

出演:三上博史 / 演劇実験室◉万有引力



寺山修司が主宰した生舞台は未体験なのです。

全て後追い。

亡くなったのが1983年、天井桟敷の最後が1982年ですから、ギリギリ観るチャンスはあったかもしれないのに行かなかった...

寺山修司という人をよく知りませんでした。



かろうじて監督映画の『ボクサー』を見たぐらい。

今から思えば何という惜しい事をしたのか。




開演時間になると場内の全照明が消え、真っ暗闇に。

その中で爆音。


もう異世界の中....



三上博史は寺山修司の様々な作品の登場人物を早替わりで目まぐるしく演じ、寺山の詩歌を朗読し、歌います。


その風貌からしてブッ飛んでる。



最後は余韻も残さず観客を放り出すように終わり。



でもこれは心地いい。




三上博史という人、トレンディ俳優とか言われていた頃がありましたが、全然トレンディじゃない、何せデビュー作が寺山修司作品ですから。

毎年、寺山修司の命日に青森県の寺山修司記念館でライブを行なっているほど。





100年たったら帰っておいで。

100年たったら、その意味わかる。