揺さぶる絵?? | 5番の日記~日々好日編~

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北海道立近代美術館で今月週末・16日(土)から開催される

『揺さぶる絵 〜 変貌する日本画のイメージ』展

の展示作品を紹介した公式Twitter(X)が炎上、美術館が該当コメントを削除しました。



またか.... のデジャヴ感しかないのですが、さぁ、今回は何がアカンかったのか?





問題の展示作品は、美術家の田中武氏が手がけた『十六恥漢図』というシリーズ。


釈迦の16人の弟子をモチーフにして人間の欲望や煩悩を描いた有名な『十六羅漢図』というのがありますが、田中圭氏の『十六恥漢図』は、煩悩を断ち切って悟りを開いた高僧ではなく、逆に欲望にまみれた現代人を描いています。




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問題の作品はコレ。



※毎度毎度の事ですが、たまにアホが絡んで来るので今回も先に言うときます。

「引用して感想を述べる行為」に関しては、絵を貼ろうが写真を貼ろうが著作権・肖像権云々は関係ありませんので一応。



美術館の公式Twitterは、「裏側」というタイトルが付けられたこの作品と共に、

「フェイスパックの裏側に現れたのは真実の顔か、それとも....。機知と皮肉、古典絵画へのオマージュが複雑に絡み合う画面の解読は、さながら知的ゲームのようです。」

というコメントが付けられていました。



椅子に座ったお姉さん、フェイスパックを外すと、その下の目の部分にはモザイクがかけられています。



他の作品も紹介しときます。

これは「射倖心」というタイトル。




指で何かを数えているお姉さん、この作品のタイトルは「皮算用」




「夜妄」というタイトルのこの作品では、お姉さんの口から次々に男が出て来ています.....




金銭欲や食欲、色欲など、欲望と煩悩を描いた16作品に登場するのは全て女性。

これが一部の方の琴線に.....  いや、逆鱗に触れたようで、Twitterでは、


「人間の欲を描く作品で何で女性だけなの?」

「どう見ても性的な作品」


「作品をどう評価したのか、何でツイ消したのか、美術館の見解を聞きたい」



美術館は該当Twitterを削除した事について、

「様々な意見を拝見する中で、当館のX上の解説は作品の意義を明確に伝えていないものと判断し、削除いたしました」




これは「印相」というタイトルが付けられた作品。

なぜかフライドチキンをパクつくお姉さん。





度々女性を性的なものになぞらえたり、いかにも意味深なタイトルを確信犯で付けて「女性蔑視だ」と物議を醸す事で知られる田中武氏なので、「またお前か!」の先入観あるのかもしれません。


この作品のタイトルは「初紅」





さぁ、

何か問題ありますかね?


女性蔑視ではなくて、単に男の欲望、男の煩悩ってストレートで面白くない、文字通り「絵にならない」からお姉さんにしてるんじゃ?


だって、

男の金銭欲、男の性欲なんて単純すぎてドラマになりませんやん。

女だからドロドロ複雑で面白い。


そう言うと差別でしょうか?




この美術館、自信がなかったのか早々に削除してしまいましたが、

「それが何か?」で一蹴すりゃ良いんです。


「男より女の欲の方が絵になるんですよねえ」とか言えばいい。


きっと作者もそう思って描いたんでしょ?