ドス黒女子会.... | 5番の日記~日々好日編~

5番の日記~日々好日編~

気の向いた時に気の向いた事を勝手に書いています。
よってテーマは剛柔バラバラです。



ホラー映画を続々と制作しているブラムハウス・プロダクションの作品。


『ソフト / クワイエット』(2022年/アメリカ映画)

監督・脚本:ベス・デ・アラウージョ

出演:ステファニー・エステス、オリビア・ルッカーディ、エレノア・ピエンタ、メリッサ・パウロ




幼稚園教師のステファニーお姉さんの呼び掛けで」お茶しましょ♪」と教会に集まった6人のお姉さん。


彼女らは一見、家庭的で穏やか。時々恋バナも交えてどこにでも見られる女同士の会話....

なんですが、実は皆さん白人至上主義者で、最近何かと権利を主張するマイノリティどもが大嫌い。

今日も移民や有色人種の悪口三昧で大盛り上がり。



あまりにひどいので教会から「お前ら帰れ!」と怒られたお姉さん、「ウチで飲み直しよ!」と家飲み二次会を提案。


そして買い出しの為に立ち寄った店でアジア人姉妹と激しい口論になります。

日頃から気に食わないアジア系の奴らにひと泡吹かせようと、姉妹の留守中に家に忍び込んだお姉さんたち.....




日常の小さな不満や不安が増幅してゆき、理由もなくじわじわと心を侵食、もはや「共生」などという言葉はなく、歯止めの効かない集団心理で誰も止められない恐ろしい結末へ向かいます。




胸クソ悪い映画ではありますが、「女って怖いね」ではなく、女も男も同じ。

どんなに優しい人でも・どんなに穏やかに見える人にでも必ず黒い部分はあります。


時々それが姿を現す人、絶対に見せない人、常に見え隠れしている人、

そんな中で我々は生きています。



映画で描かれているような極端な事になるのは極めてレアケースとしても、これは現代人の日常です。