オオカミ女? | 5番の日記~日々好日編~

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よってテーマは剛柔バラバラです。



人狼伝説。

「オオカミ男」というのはいますが、なぜか「オオカミ女」ってあまり聞きませんよね。



この映画はそんな「オオカミ女」が登場する珍しい作品です。


『ジンジャー・スナップス』(2000年)

監督:ジョン・フォーセット

出演:エミリー・パーキンス、キャサリン・イザベル、ミミ・ロジャース、ジェシー・モス



舞台は謎のペット連続殺害事件が起きている郊外の街。

16歳のキャサリンと15歳のエミリーは、死体コスプレ写真を撮り合って「一緒に死のうね」と誓い合っている挙動不審なゴスロリのオタク姉妹です。


ある日、遅い初潮を迎えたキャサリンは、森の中で謎の獣に襲われて重症を負ってしまいます。

妹エミリーの必死の看病で奇跡的に回復するキャサリンですが、傷跡から毛が伸び、シッポまで生えてきて、言動も別人のように乱暴なものに変わってゆきます。



キャサリンを襲った謎の獣とはオオカミ男だったんです。



姉を守る為に、姉がやらかす事件を覆い隠すエミリー。



満月の光を浴びて変身する人狼、ホラー映画に登場する怪物は、剛毛を強調するせいか圧倒的に男。

しかし、"月からの使者" に呼応して変身するのはむしろ女の方....  ですよね...?



この映画は、人狼伝説をそれに置き換えた全く違う視点になっています。

キャサリンに生理を説明する女医は、「最初の3日間は鮮血が出て、そして次の2日間は茶色い粘り気のある血が出る。それが30年続くのよ!」


男にはわからん世界ですが、これは医師が患者に説明するというよりは、完全に呪いの言葉。



この呪いの通り、キャサリンは生理の周期を経るにつれ、本物のオオカミに近くなってゆきます。

♪ 男はオオカミなのよ、ではなく女もオオカミ。性欲全開!になって露出度の高い服を身につけ、片っ端から男を誘っては殺す....


妹のエミリーはそんな姉に嫌悪感を抱きますが、キャサリンはエミリーに、「結局、女はビッチ。さもなきゃ一生処女よ」と吐き捨て。


自分の中にいる獣と少女との戦い。




そしてついに、完全なオオカミ女となったキャサリンは、血に飢えて男たちが集まるパーティ会場へ乗り込みます。

しかし、出席者たちは皆、怖がるどころか拍手喝采でお出迎え。


ぬ??



はい、そこはハロウィン・パーティの真っ最中だったのです!



こんなオチ、いる?(笑)