1996年、寺山修司の作品群が一斉に上映された際の目玉がこれ。
『草迷宮』(1979年/人力飛行機舎)
監督:寺山修司
脚本:寺山修司、岸田理生
音楽:J.A.シーザー
出演:若松武、三上博史、伊丹十三、新高恵子
フランスのプロデューサー、ピエール・ブロンベルジュが製作したオムニバス映画『プライベート・コレクション』の中の1話として製作された中編。
寺山修司の死後にようやく日本で公開されました。
泉鏡花の短編幻想文学の映画化で、主人公の少年時代と青年時代が交錯します。
亡くなった母が歌っていた手毬唄の歌詞の由来を求めて旅をする青年が、魔性の美少女の館に迷い込むという物語。
イカレた役をやらせたら抜群のキレ味を見せる三上博史、寺山門下生だから??
手毬唄から "球体" のイメージをたたみかけるように一気に連鎖させてゆく幻想的なシーンは圧巻です。
で、
やはり難解。
寺山修司という人の脳内はどうなってる??
この作品、上映時間は40分。
奇想天外すぎて、これ以上長かったら無理かもしれません。