『無限』 | 5番の日記~日々好日編~

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よってテーマは剛柔バラバラです。

テレビ番組で長島一茂を見る度に、親父があの長嶋茂雄なのに、よりによって野球選手になろうなんて... ようやるわ、と思ってたんですが(笑)

ロック史上最高&最強のドラマー、ジョン・ボーナムの息子がよりによって親父と同じドラマーになるなんて..... 

と思うのが、ジェイソン・ボーナム。



ミュージシャンの子供がミュージシャンになる=二世ミュージシャンは珍しい事でもないですが、違うパートをやればいいのに同じ楽器。

しかも親父が異次元すぎます。



と、思ってしまうのですよ。



レッド・ツェッペリンのヘビー級ドラマーだったジョン・ボーナムの息子、ジェイソン・ボーナムが結成した4人組バンド「ボーナム」のデビューアルバム。


『The Disregard For Timekeeping』(1989年/邦題:無限)



ジョン・ボーナムが亡くなり、レッド・ツェッペリンが活動停止したのが1980年です。

あれだけの偉大なバンドでありながら、ツェッペリンコピーというのは長らく出て来ませんでした。



ようやく(?)キングダム・カムというフォロワーが登場した時、世間は歓迎どころか、ゲイリー・ムーアのようなベテランまでが一斉に叩きに回りました....

レッド・ツェッペリンというのはつまり、「神聖ニシテ侵スベカラズ」


コピーバンドなど存在してはいけないのです。




ところがこのアルバム、やっぱり注目を集めたのがジェイソン・ボーナムのドラミング。

このバンドを結成するまではアメリカン・ハードロックのようなバンドで叩いていたジェイソンなのに、いきなり親父が憑依してます(笑)


バスドラの音がぶっとい。

手数より腕力。



アルバム全体としては、ギターロックというよりはキーボードの音が目立つ荘厳な雰囲気で、バイオリンも取り入れてプログレっぽい。

しかしボーカルが丸々ロバート・プラント(笑)


これは笑うところでしょうか....



キングダム・カムには牙を剥いたファンも、あのボーナムの息子さん? のご祝儀があったのか、新人バンドとしては異例の100万枚セールスを記録。

(ジミー・ペイジはソロツアーのドラマーとしてジェイソンを起用しました)




ただ....

このバンドは残念ながら3年後に2作目を発表した後、分裂してしまいます。


約10年後、「ジェイソン・ボーナム・バンド」名義で発表したアルバムはこの『無限』とほぼ同じ。