舞台復活 しても、 | 5番の日記~日々好日編~

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気の向いた時に気の向いた事を勝手に書いています。
よってテーマは剛柔バラバラです。

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先週・17日から地元の宝塚大劇場で約4ヵ月ぶりに公演再開した宝塚歌劇団。
かなり客席を間引きしていたので、プラチナチケットになっていました。
(東京では有楽町の宝塚大劇場で31日から公演が予定されています)


宝塚歌劇団が制作した、各組の男役&娘役スターによる「ご来場のお客様への御願い」という動画がありまして、
マスク着用、アルコールによる手指の消毒、体温検知器による測定や、チケット改札口、トイレなどでの一定間隔確保、さらに劇場周辺での密集や対面での会話などの注意喚起。
さらに、劇場内の換気、清掃や関係者の取り組みを説明し、「今一度、観劇マナーのご確認を」と訴えましています。

このご時世では当たり前の注意なんですが、見せ方が素晴らしいです。
さすが100年の歴史を持つ劇団だけの事はある。




さて、
各地で舞台やライブがポツポツ再開されておりまして、私自身は別にかまわないと思っています。


ただし、
残念ながら、どのような注意をしていても感染者は出ます。




新宿シアターモリエールのおかげで小劇場が非常に肩身の狭い思いをしています。

今、どこかの小劇場で公演を行ったとして、
入場者は消毒&検温して、客席もスカスカで換気も抜かりなくやった…


それでも感染者は出るでしょう。

はっきり言いまして、当日の会場で感染したとは、誰にも断言できません。

会場へ向かう電車の中かもしれませんし、
昼食を食べた店かもしれない。


要するに、来場した時点ですでに感染者だったかも。



シアターモリエールだって、「3密」なんて無視して飛沫予防も換気もしなかったとしても、何人集めようが、関係者、観客が全員、無感染の人ばかりだったとすれば、劇場発で感染拡大なんぞしません。


関係者か観客の中に、どっかヨソでコロナに感染したヤツがいて、そいつが劇場に来たから、ああなった。



しかし、陽性と判定されれば医者は必ず「どこに立ち寄りましたか?」と聞きます。
そう聞かれれば、これまでの報道で擦り込まれてますから、ほぼ間違いなく「心当たりはあの劇場」と答えるはずです。


こうして、
小劇場は犯人にされます。
(もちろん、人が集まる場所は感染リスクが高いのは当たり前)


これは大変、不幸な事です。



宝塚歌劇団のようなプロ中のプロが主催していれば、「予防は万全だっただろうから」の先入観が働いて矛先が変わるかもしれませんが、演劇にしても音楽にしても、プロではない主催者だった場合、「ド素人め、何かアカンところがあったんだろう」と、人はそっちを探します。

どんな小さな事でも、「そう言えば?」と無理やりに結び付け、「こんなに感染が広がってるのに芝居なんてふざけんな」の世論になる。


感染者には
「自業自得だろ」




外見で感染者がわからない以上、リスクはどこにでもあります。

劇場の場合、人が最も「密」になるのは入場時や開演中ではなく、実は終演時。
秩序正しく入場していても、終演時には緊張が弛んでロビーはカオス…


おまけに、小劇場のお客さんだと「友人」や「知り合い」がチケット買ってますから、止めときゃいいのに出演者がロビーに出て来て「今日はありがとう」とやって…

…かくしてロビーや路上のあちこちでたむろって立ち話して動かない。
私はこの光景が大嫌いなんです。
基本的に公演初日は客席に関係者が多いので、初日には行きませんし、楽屋挨拶もしません。


路上エンドレス立ち話は忘年会など大人数の飲み会がお開きになった時にもよくある光景(私はこれも大嫌い。アホにしか見えない。早よ解散するか移動せえよと思います・笑)




もはや「自粛」ではなく「自衛」の段階になってますから、演劇は再開してかまわないと思います。
が、家を出てから帰宅するまで、徹底的に他人と接触するのをカットできますかね?


それができるなら、何も問題ありません。