『チェンジリング』 | 5番の日記~日々好日編~

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アンジェリーナ・ジョリー主演でクリント・イーストウッド監督のヤツ…じゃなくて、
『エクソシスト』から始まった70年代オカルトブームのほぼ最後に公開されたホラー映画です。

『チェンジリング』(1980年/米・カナダ合作)
監督:ピーター・メダック
原作:ラッセル・ハンター
脚本:ウィリアム・グレイ、 ダイアナ・マドックス
主演:ジョージ・C・スコット


「チェンジリング」(The Changeling) とは、「取り替え子」と言う意味で、欧州の古い民話の、妖精が人間の子供をさらった後に置いて行く身代わりの子供、というのが元ネタ。



突然の事故で妻子を失った大学教授、ジョージ・C・スコット。
心の傷が癒えぬまま、ニューヨークからシアトルの郊外へ移り住みます。
借りたのは森に囲まれた広大な邸宅なんですが、毎朝5時59分になると時間限定で不可解な怪異現象が起きるんです。


…途中までならネタバレしてかまわないと思いますので書いてしまいますと、
この家ではかつて、身体の不自由な少年が父親に殺されるという忌まわしい事件が起きていました。

その少年の恨みがポルターガイスト現象となって襲いかかって来るんですが、最初は小さな徴候のようなもので、「あれ? 何か変だ な?」程度。
それが徐々に大きくなって、どんなに鈍感でも「おいおい…」と気づくようになります。
この様子はとてもリアルで、『13日の金曜日シリーズ』のように“いきなり飛び出して脅かす”ショック描写ではなく、じわじわ来る怖さ。


そして、怪異現象がエスカレートするにつれ、怖いという感情よりも、少年のどうしようもない悲しみの方がが強調されて、不思議と同情に変わるんです。


なぜ「チェンジリング」なのかは…
止めておきます。



この映画、なぜか日本公開時には日本のテクノバンド、ヒカシューの「パイク」がテーマ曲に使われていまして
これが最大の謎かも…