1865年に初版が刊行された英国の作家ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』
その物語の世界を様々なアーティストが表現した約200点の作品を集めた展示会が兵庫県立美術館で開催中です。
私、この話大好きなんです。
アリスのモデルとされているのは3姉妹の次女アリス・リデル。
元々はこの3姉妹の為に即興で作った話だったそうで、ルイス・キャロルは当時、自筆の挿絵入りの本を彼女に送っており、その3枚の直筆スケッチが今回、日本初公開されています。
白いウサギを追いかけて地下の世界に迷い込んだアリス、チェシャ猫やトランプの女王などのけったいなイメージは、初版本の挿絵を描いた当時の人気画家によって決定づけられました。
あのサルバトーレ・ダリの時計がぐにゃっと曲がっている有名な絵も、『不思議の国のアリス』に刺激されたもの。
そのダリやマリー・ローランサン、エリック・カール、草間彌生などが創作した「アリス」作品も展示されてます。
アニメを見ない私が唯一、「これは面白い」と思ったのがディズニー映画の『不思議の国のアリス』
1930年代に実写映画化されてますが、50年代か60年代にディズニーがアニメで映画化しています。
これが非常に丁寧に作られていまして、人間の顔の花が次々に開いていく様子やトランプのイメージなど、正に極彩色のファンタジーでした。
(この『アリス展』ではディズニーのアニメには触れられていませんでした…)
『不思議の国のアリス』の話、いかようにもアレンジできますので、あぁ、これは元ネタが『アリス』だろうな、と思う映画もたくさんありますね。