図書館から文庫本を追放…? | 5番の日記~日々好日編~

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※写真は私の部屋の文庫本コーナーです。


全国図書大会という集まりがあるんですが、その席上で文芸春秋の松井清人社長が、文庫本の図書館貸し出しの中止を要請したようです。

貸出数の4分の1を文庫が占める地域もある実情を示し、出版市場縮小の要因の1つと訴えました。


何年か前には新潮社から、図書館による新刊ベストセラーの複数購入を出版不況の一因だとする主張があったんですが、図書館側が「因果関係を示すデータはない」と反論(いや、因果関係はあると思いますよ)、議論は平行線のまま。



出版科学研究所の調査によると、近年の文庫販売額は2006年の1,416億円がピークで減少に転じており、昨年は1,069億円まで下がっています。

「図書館が要因の一つともいえるが、スマホの普及など娯楽の多様化や街の書店の減少など要因は複合的」
という分析。


最近の文庫本が高すぎるから売れないんじゃないのかという気がしつつ、
文庫本を図書館に置かないというのはいい案かもしれません。
(自分が書店に不自由しないところに住んでるから言えるのかもしれませんが)

今やハードカバーの新刊なんて村上春… いや、カズオ・イシグロぐらいしか売れないでしょうし、「文庫しか買わない」という人も多いですから、、図書館と街の書店の棲み分けになるんじゃないでしょうか。


私は図書館には滅多に行きません。
本に限らず何でも、借りるのではなく自分のものとして“ブツ”が手元に欲しいのです。