だからコンサルなんて人種は… | 5番の日記~日々好日編~

5番の日記~日々好日編~

気の向いた時に気の向いた事を勝手に書いています。
よってテーマは剛柔バラバラです。

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大前研一氏の提言!
「政権交代の今こそ、低コストでインフラを甦らせるチャンスだ」と指摘、
しかし、その時にネックとなるのが「日照権」なのだと持論を展開しておられます。

……日本には「日照権」があり、それを基に各自治体が「日影規制」や「斜線制限」を条例で定めている。だから建物の上部がことごとく斜めになってしまう。
しかし、これは海外ではほとんど類例がなく、パリやニューヨークで日照権という言葉は聞いたことがない。
日当たりが欲しい人は、大都市ではなく田舎に住めばよいという考えである。
日照権がある限り、東京などでリーズナブルな再開発はできないので、大都市の改造・近代化が必要となる今後30~40年はこれに基づく条例などを棚上げにすべきだと思う……

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今さら説明などいらないかも知れませんが「日照権」とは、建築物の日当たりを確保する権利ですね。
近隣に高層の建築物が建てられて日当たりが阻害されると予想される場合、建設中止の仮処分申請や損害賠償訴訟を起こす根拠となります。


私は常々不思議なんですが(あ、まず大前研一氏の主張が不思議なんですけど)、日本人が日本国内で行動・生活するのに何で「欧米ではこうだから」なんていう議論になるんですかね?

大前氏に限らず、「アメリカではこうなのに」と何か自分の国を小馬鹿にしたような物言いをする方、少なくありません。

ここは日本ですけど何か?

海外相手のビジネスならグローバルスタンダード(私はこの言葉大嫌い)をある程度考慮すべきなのはわかりますけど、そうじゃないでしょ? 日本国内の生活ですよ。
何か欧米コンプレックスでもあるんでしょうか?

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「パリやニューヨークで日照権という言葉は聞いたことがない」??
欧米で聞いた事がないものは日本でも存在しちゃいけないの?
(パリは日照権はないかも知れませんが建築基準は結構厳しいです。大前氏は知らないのかな?)
日本とは土地と人口の比率が全然違うでしょうし。

もっと言えば、
都市計画法とか住居専用地域の用途指定とか、これもまさか知らない??


欧米では何か新しい企画を提案する時に「世界初です」「わが国独自の技術です」と言えば予算が付きやすいんだそうです。
しかし日本ではなぜか「欧米ではこうですから」と言った方が説得力があるようで。

これでよく国際競争力とか言ってますね。