モダン・ブルースギターの父(2) | 5番の日記~日々好日編~

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よってテーマは剛柔バラバラです。

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このブログでティーボーン・ウォーカーを取りあげるのは2回目です。

ギターの歴史の中で一番大きな変革は何と言ってもエレキギターの登場。

戦前にビッグ・ビル・ブルーンジーがエレキで録音していたというのはあまり知られていない地味~な事実なんですが、単にエレキに持ち替えただけで、何をしたというもんでもありません。

最初にエレキ特有の表現を曲に盛り込んだのは間違いなくこのティーボーン・ウォーカー。

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ティーボーンがキャピトルから『Mean Old World』を発表したのが1942年、当時の使用ギターは1935年製のギブソンES-150だったようです。
「『Mean Old World』ですべてが変わったのさ」とB.B.キングが振り返ってコメントしている通り、電気楽器は革命的でした。

個人的にはそのキャピトル時代の方が好きなんですが、このアルバムはインペリアル時代の1950年~54年録音の50曲を収録した2枚組。

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既に円熟の極み。
ドロ臭いブルースじゃなくて都会的でスマートで。
この人の作り出す音は本当に洒落てます。