アメブロの前に利用していた「さるさる日記」の原稿の一部を保存したCDが段ボールから出てきました。
日記と言ってもほぼオダギリの仕事についての感想やメモばっかりですがとても懐かしい。
時効警察2019の放映も決まったことですし、最初の時効警察のDVDボックス発売記念イベントとして2006.6.16に開催されたイベントのレポを転載(自分が書いたものを転載とは言わないか?)してみます。夜の9時半から夜明けまでDVDの全9話を鑑賞したものです。途中で三木監督とオダギリのトークショーがありました。
以下の太字部分が当時書いたものです。
TOHOシネマズ六本木ヒルズ。スクリーン3は定員148人の中規模シアター。
受付でもらった入場パス(そーぶくんイラスト付き)を首に下げて入ってみると、客席は列ごとの段差が大きい階段状で、座高が気にならない親切設計の劇場でした。舞台はなく、スクリーンの下に教壇みたいな台が置かれていて、トークはあそこでやるんだなと予想できました。客席よりかなり低い位置だし、ゲストは椅子に座るだろうから見えづらいかと思いましたが、実際には座面の高い椅子だったので心配したほどではありませんでした。
まずはでっかいスクリーンで時効警察1~3話を鑑賞。
霧山が運んでくる書類の俯瞰図とか、総武警察署内の奥行きとか、より立体的に見えて良かったです。追加シーンも結構ちょこちょことありました。
休憩後、いよいよトークショー。
教壇に椅子が3つ並べられ、時効警察のテーマ曲が流れる中、左手のドアから司会者、オダギリ、三木監督が入場。盛大な拍手が起きましたが、オダギリへの黄色い歓声や感動のため息みたいなものはあまり聞かれなかったようです。さすがに皆さん疲労気味?
オダギリは、着席しながら何がおかしかったのか口に手を当てて笑っていました。その手が、指をピンと伸ばしてそろえているので、いつも以上に大きく綺麗に見えました。肌は白いし。
司会は雑誌やオフィシャル本で時効警察の記事を書いている轟夕起夫さん。3人はもうお互いによく知っているらしく、質問&答えという形式から逸れた普通の会話になってしまう場面が多かったので、非常にメモがとりにくかったです。誰が何をしゃべったかわけわからん。
まずは司会者が、出来たばかりのDVDを持って来ていて、客に見せようとしましたが、マイクやオフィシャル本も一緒に持っていたのでワタワタしてたら、オダギリが「持ちましょうか。」と、荷物を少し持ってあげていました。オダギリは今日もガムを噛み噛みしています。
司会「DVDの仕上がりはどうですか?」
オダ「いいですね。パッケージの中は初めて見たんですが、ソフトが4、5枚入ってるのにこんなに小っちゃくて、かさばることもない。中国で作ったらしいですよ。スペースとらなくていいんじゃないですか。」
…これは冗談だったのかな?どうでも良いパッケージサイズのことをうだうだ喋るオダギリに、客席は反応しきれません。てか、ごく普通の市販のDVD-BOXサイズだし。
オダ「中味ももちろんいいです。」
最後に付け足して、なんとかまとめました。
司会「今日、監督はオダギリさんと久しぶりに会う…わけではないんですよね。」
三木「少し前に仕事で会いました。仕事以外でお会いすることはないですね。(オダギリは)園さんとはよく飲みに行くんですよね?」
オダ「連れてかれるんですよ(笑)」
ここで司会者が、三木監督と園監督の親交についていろいろ質問し、三木監督は「話が長くなるから…」と、詳しく語るのは避けつつ、9.11テロ事件の時にたまたま2人で一緒にいて、ショックを受けたことなどを説明します。
オダ「何がショックだったんですか?」
三木「ああいう事件が起きたというそのことがですね。」
オダ「園さんは、ああいうこと(テロ)を自分がやりそうなタイプの人ですよね。」
今夜のオダギリさん、表情は穏やかなのに発言は妙に不穏当じゃないですか?大丈夫?
オダ「ぼく、今日、園さんの部屋に行ったんですよ。そしたら鍵が開いてんのに中に人がいないんですよ。鍵さえ閉めないんですよ、あの人は。」
つまり、危機管理という観念の全くなさそうな怖いもの知らずの園子温監督が、テロ事件に普通に恐怖を覚えていたことが意外だって言いたかったのかな。
三木「(家に鍵をかけないのは)カナダ人みたい。『ボーリングフォーコロンバイン』みたい。…どーでもいいですね。」
オダ「皆さん、もう疲れてますもんね。」
話の流れには乗れなかったけど、オダギリのひと言には笑えました。確かにみんなぼーっとしてましたもの。
司会「大画面で見ると、テレビよりも犯人の心理とか深刻な部分を強く感じましたね。」
三木「普通は大きくするとおもしろくなるんですよね。昔、アルタのスタジオで、大画面に『ロミ山田』という文字を出したら、それだけでものすごくおもしろかったことがありました。」
司会「じゃあ、オダギリさんの名前も大きくしたらおもしろいですね。」
オダ「そんなにおもしろくないです…」
そりゃそうだよね。三木監督たちの感性はよくわからない。でもその後、監督の「アルタで『えび』という字を大きくした時もやっぱりおもしろかった」という話を聞いて爆笑していたオダギリの感性もよくわからない。
オダギリ、ほっぺをなでたり、首の後ろや肩をさすったり、胸の少し上の辺りの素肌が見えてる部分を指でクルクル回すように掻いてみたり、とにかく自分の身体をあちこちさわっています。
撮影現場の様子を聞かれて。
オダ「最終回の時に控え室で三木さんと話したのが、『家の前に猿が死んでたらヤダよねー。』という話を30分くらいしてました。」
三木「何が死んでたら一番イヤかという話だったんですよね。それで猿が目が××になって死んでいたらイヤだってなって。」
オダ「現場ではあまりそういうことがなかったので、最終回でやっとくだけた話ができて楽しかったです。」
三木「他の監督とはどうだった?」
オダ「他の人も、撮影から離れた話をするということはあまりなかったですね。」
レポでは省いていますが、監督も司会者ももっといろいろ話をしています。オダギリはそれを聞きながら、クスクス笑ったり、肩を揺らして声をあげて爆笑したりと楽しそう。白黒ボーダーの長袖シャツに、ゆるめの黒いパンツ。エナメルの黒い靴。髪型はなんだか複雑で、ゴムとピンを使って後ろに束ねているようでした。前髪なしで、おでこ全開。おかげで顔がちゃんと見えて良かったです。ただでさえ下を向きがちなオダギリを客席から見下ろす形になるので、前髪があると邪魔なんですよ。三木監督は帽子をかぶっていたので、顔がほとんど見えませんでした。
時効の撮影現場は独特のゆるくてぬるい雰囲気があったらしく、
オダ「麻生さんは、時効の後で他の現場に行った時に、ふざけてるって怒られたって言ってました。CMかなんかで。」
だそうです。シャンプーのCMかな。
司会「麻生さん、今日はまた別の撮影に行っています。明日が御誕生日なんですよね。」
へえーっと思いつつ、本人がいるわけではないので、私もみんなもノーリアクション。
オダ「麻生さんのファンいないんじゃないですか、ここには。」
冷淡な客たちを皮肉るオダギリ。いやいや、だってここで拍手したり「おめでとー!」とか言うのも変だし。ねえ。
司会「笹野高史さん(駐在のおまわりさん)は、第1話で時効警察の方向を見せてくれました。アカルイミライでも共演してますね。」
オダ「そうですね。その前にもNHKのドラマ(夏の王様)で御一緒しました。あと、阪本順治監督の映画(クラブ進駐軍)には、笹野ジュニアの4兄弟が出てるんです。年が2つくらいずつ違って、みんな名前が笹野さんで、びっくりしました(笑)。本当に、笹野さんの家族にはお世話になってますよね(笑)」
照明に照らされてヘアピンと鼻の頭がピカピカ光っているオダギリの顔は、こけ過ぎずふくよか過ぎず、良い具合の肉付き加減。自然な笑顔がいいですねえ。
司会「いろんな人から、『時効警察見てるよ』と言われたそうですね。」
オダ「ああー、言われました。嬉しかったのは、みんながああいうドラマを、笑いを、テレビドラマに求めていたんだというのがわかったことが嬉しかったですね。」
ここで司会者がオダギリに何かを語らせようと誘導しますが、オダギリは「??」
司会「役者仲間の友人から『あんなふざけた芝居しやがってー』という羨望の裏返しメールが来て、オダギリさんも『絶交だー!』とふざけて返信したと聞いて、良い話だなと思いました。」
オダ「そうでしたね。」
三木「絶交って言葉、最近あんまり使わないよねー。」
オフィシャル本の16ページにあるエピソードですね。オダギリは忘れているのか、同じこと喋るのがめんどうなのか、司会者にすべて語らせて笑ってました。客席はあまり見ないのに、司会者の顔は間近でじーっと見ているオダギリ。いいなー、司会の人。
オダギリの芝居について。
司会「2話の、池脇千鶴さんをプールに突き落とすシーンは、偶然にも見えるし、わざとにも見えますよね。何度も撮り直したんですか?」
三木「いやもう一発ですよ。池脇さんが濡れるので、撮り直しすると時間かかりますから。オダギリさんならできると踏んでましたからね。そういう運動神経が良い。『インザプール』の撮影で、そういう表現のポテンシャルがある人だとわかってたので、『ああ、うまいなー』と思って見てました。あれ、できない人もいるんですよ。きたろうさんとかね(笑)。きたろうさんは、『あ、俺は無理だわ』って言っちゃう(笑)」
オダ「テストの時は違う落とし方だったんですよね。もっとわかりやすくしようということで、本番で変わったんです。」
オダ「2話で大笑いしたのは、小原コーチがヅラをかぶってたところ。爆発したところの髪が、ふだんを知ってるだけに笑いました。」
司会「髪型といえば佐藤蛾次郎さんもすごいですね。あれはもともとですけど。」
オダ「蛾次郎さんは長いセリフなのにNGがほとんどないんです。びっくりしました。」
三木「オダギリさんもNGはあまりなかったよね。他の(監督の)組ではあったの?」
オダ「いや、結構あったんじゃないかと。事件の説明とか長いんですよ。もうね、麻生さんが、僕のセリフの多い日はニコニコしてんですよ。」
オダ「特に9話の撮影の時は、麻生さんが熱を出してフラフラで、立ってるのもやっとだったんです。その中でNG出すわけにはいかないので大変でした。」
三木「オダギリさんも少し風邪気味で熱があったんですよね。大変でしたよねー。」
最後にひと言。
オダ「次が4話ですが…こっからですよ、変になっていくのは。園さんの脚本をもらった時は唖然としました。あんぐりしましたが、やるしかない!と思って。そのへんから、道を逸れていったんですね。それを大画面で見ていただきたいです。」
そう言ってようやく客席にまともに視線を向けたオダギリは、瞳がキラキラしてました。やっぱ可愛い(^^)
こうしてふにゃーっとした空気の中、実のあるようなないようなトークショーは終了しました。充実感と倦怠感を味わいながら残り6話を鑑賞し、おみやげのポスターを受け取って外に出ると、夜明けの六本木はどんよりと曇り空。夢の中をさまようような朦朧とした気分で帰途に着いたのでした。
ちなみに追加映像で最も客席が沸いたのは、やっぱり霧山くんの学生服姿でした。いい!古今東西、人は異性の制服姿に萌えるものなのです。ね。