こんな小説を読みました。
「我々は、みな孤独である」(貴志祐介)
先に読んだ息子に感想を聞いてみたら…
「…なんて言っていいか分からない」
とのこと。
ネットでも、感想は賛否両論だったので、とりあえず自分でも読んでみました。
そして、私の読後の感想は…
「…なんて言っていいか分からない」
息子が、そう言っていた意味が分かりました(^^ゞ
小説の内容は…
ある探偵(茶畑)は、奇妙な依頼を受ける。
依頼内容は、「自分を前世で殺した犯人を見つけてほしい」。
突拍子もない依頼だが、依頼主は金持ちのお得意さん。
そして茶畑には、早急に大金を用意しなくてはいけない事情がある。
そこで、依頼主がみたという「前世の夢」からヒントを得て、依頼主の前世を調査していくと、次々と不思議なことが起こって…
貴志さんの「探偵小説」だから、『鍵のかかった部屋』のシリーズみたいにコミカルなテイストかな~
なんて思ってたら、全然違った…
反社会勢力的な方々も登場するので、わりとヘビーな暴力シーンも多々あります。
想像力を働かせすぎると、「オェ~」っとなるスプラッタなシーンもあります。
また、いつの間にかストーリーのメインは「前世」の解釈に変わっていきます。
だから、「貴志さんの小説を初めて読むよ~」という人には向いてないかな~、と思います
貴志さんの作品で、異世界をテーマにした「新世界より」「ダークゾーン」、そして、グロテスクな描写が満載だった「悪の教典」。
これらの作品が好みの人なら、この「我々は、みな孤独である」にハマるかも
それなら、私にとっては面白かったのか?…と聞かれると答えに悩みます(^^ゞ
「これ、なんなんだろう?」…と思いながらも、一気に最後まで読まされてしまった。
そんな作品でした。
貴志さんの筆力には、私を引きつける吸引力があるようです
だから、もしこの作品を読んだ人がいたら、その人の感想を聞いてみたいです♪