【妄想Zone】「Mission」#1 | ☆つっこのオモチャ箱☆

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つっこの「元気のモト」:Sexy Zone(佐藤勝利くん多め)、エンタメ、ドラマ…などを詰め込んだブログ♪セクゾ小説も書いてます

 

突然ですが、中島健人くんのソロ曲「Mission」が大好きです♪

(みんなも大好きだと思うけど♡)

 

 

好きすぎて、この歌をモチーフにした物語を書いちゃいました。

 

 

さすがに、設定は「アンドロイド」ではないけど…(笑)。

ちょっとクールなケンティを想像しながら読んでみてください(^_-)-☆

 

 

 

*【妄想Zone】は、毎回読み切りの超短編小説です。


「もし、こんなドラマをSexy Zoneのメンバーが演じたら…?」なんて思いながら書いてます♪

 

 

 

(設定)

 

・REINA(レイナ)は、実力派の女性シンガー。

 

・コンサートツアーの直前、リハーサルのため会場に来ている。

 

 

 

*************

 


【Mission】 #1
 

 


「シマさん、あれ誰?」

 


私は、ステージの端で仁王立ちをしている妙な男を見つけて言った。





「あれって…、誰のこと?」

マネージャーのシマさんは、スタッフで ごった返しているステージに目を向けて聞き返してきた。


「ほらっ!あそこに『逃走中』のハンターみたいなのがいるでしょ。」

私はステージの下手の方を指さした。
 

 

 

「あ~、あの人ね。ほら、この前言ったでしょ。今日からあなたについてくれるボディーガードよ。」
 

『ちょうどいいから挨拶しておきましょう』…と、シマさんは私を促してステージに向かった。


~~~~~~~~~~~~~~~~


「初めまして。レイナのマネージャーの嶋と申します。早速なんですけど…」

ステージの袖で、シマさんは男と挨拶を交わした後、私の警護についての注意事項を説明し始めた。


事の発端は、事務所あてに届いた(ファンレターと呼ぶには)不気味な文書だった。


《REINA、コンサートなんかやめてくれ。君を僕だけのものにして部屋に飾っておきたいよ。もうすぐ、迎えに行く…》



こんなの、いちいち相手にしてたらキリがない。

でも、問題は同封されていた写真だった。
一般の人では撮ることが出来ないはずの、ダンスレッスン中の私がそこには写っていた。


【送り主は、内部の人間の可能性が極めて高い】


そこで、牽制の意味も込めて私にボディーガードを付けることにした…というのが、先日 シマさんから受けた説明だった。



(それにしても…)

「ねえ、あなたのその格好、なんとかならないの?」

私が男に話しかけると、男とシマさんは同時に私の方を見た。


「なんか、いかにも護衛…って感じの服装だから、逆に目立つと思うんだけど…」


私の言葉に シマさんは頷き、そして男に問いかけた。

「そうね。もう少し自然な方がいいわね。…ケイさん、今日は着替えとかお持ちかしら?」


「私服なら…」

シマさんに『ケイ』と呼ばれた男は答えた。


「じゃあ、悪いけど着替えてきてくれる?私たちは控え室で待ってるから。場所は…分かるわよね?」


「はい」と言って、ケイは足早にその場を去った。


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「さっきの人、ケイっていう名前なの?」

控え室でシマさんに訊ねると、シマさんからはこんな答えが返ってきた。


・『ケイ』というのは、名前のアルファベットの『K』のこと。
 

・職業柄、身バレを避けるため本名は伏せている。
 

・だから、通称は『ケイ』で通している。
 

・もちろん、上の人間は採用の際、『ケイ』の身元を確認しているので心配することはない。



「ふ~ん…」

私は、さして興味もなかったので軽く聞き流した。

 

 

するとその時、控え室のドアがノックされ、着替えを終えた『ケイ』が入ってきた。





「あら~♪いいじゃない!」

明らかにいつもより1オクターブ高い声を出して、シマさんはケイに歩み寄った。

「ケイさん、素敵!『モデルです』って言っても通用するわよ、きっと。」


「痛み入ります。」

ケイは喜ぶでもなく、淡々と返した。
 

 


ドンドンッ!


突然、乱暴にドアを叩く音がした。

驚いた私は、危うく手にしていたスマホを落としそうになった。

すると、ドアの向こうからコンサートスタッフが顔を出し、『ちょっといいですか?』と、シマさんを廊下に呼び出した。



「なによ。ノックならもっと静かにしなさいよ…」

私は、誰に言うでもなくこぼした。



「オマエ、強がってるけど本当はビビってるんだろ?」

 


さっきまでの礼儀正しさがウソのように、ケイは 私を試すような瞳で言った。



「ビビってるなんて、そんなこと…」
 

《あるわけないでしょ!》

そう言いたかったのに、なぜか口から出てきたのは全く違う言葉だった。


「…そうよ。怖いにきまってるでしょ。でも、私がそんなこと言ってられないから…」


私は、さっきの驚きで まだ震えている左手を、右手で強く押さえた。

 


「だから、無事にコンサートツアーを終えられるように協力してください。お願いします。」

ファンのため、そして私のために動いてくれるスタッフの人たちを想って、私はケイに頭を下げた。



「意外だな。」

ケイがボソッと言った。


「なにが?テレビで見る「REINA」はビックマウスなのに、ほんとはビビリなところ?それとも人に頭を下げたこと?」

私がケイを上目遣いで見ると、ケイは質問には答えずにフッと鼻で笑った。



「心配するな。俺がオマエを守るから。」

ケイは、そう言って右手の拳を軽く前に出した。


私は、まだ少し震えている左手をグーにして、ゆっくりとケイの拳に合わせた。

すると不思議なことに、左手の震えはピタッと止まった。

私が驚いてケイを見ると、ケイは、さっきとは別人のように優しい笑顔で頷いた。


【REINAを守る】

そのミッションが今、発動された。


「わたし、あなたの前では弱音を言ってもいいかな?」

ケイに問いかけると、ケイは『OK』と言ってウインクをした。



(「Mission」#2 へ続く ⇒ 「Mission」 #2

 


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以上です。

 

 

いかがでしょう?

「歌姫」と「ボディーガード」という設定にしてみました♪

 

一話では収まらない話なので、今回の「#1」は導入部…といった感じです。

 

 

読んでてツッコミどころがあるかもしれないけど、私は芸能界のことなんて知らないから、まあ雰囲気で楽しんでください♪

 

 

続きは いつになるか分からないけど、楽しみにしていただければ幸いです☆

 

ちなみに、書いてて楽しかったキャラは、「シマさん」ですゲラゲラ