
北門通りの「龍月食房」跡を改修してできた「盛華楼」が7月9日、いよいよオープンしました。
![]() | 朝、新しくできた店の前を通ったら、こんな貼紙が出ていました。 新開店につき13日(金)まで30%引きなのです! これなら、1週間通っちゃお~、なんて思い、さっそく行ってきました。 |
![]() | ふと上を見上げると、今まで気がつかなかったのですが、店名は盛華楼中華街新館となっています。 ん? 新館? ということは本館がどこかにあるってことだ。 でも、横浜中華街の中にはありません。 ということは、どこか他で店をやっていて、中華街に進出してきたってこと? その答えは、中に入って分かりました。 |
箸袋を見て分かったのですが、この店は磯子区の丸山2丁目と神奈川区反町1丁目で営業しているのです。
その店が3店舗目の進出先に選んだのが、ここ横浜中華街北門通りだったというわけなのです。
12時8分、3人で入店。先客は5組で15~16人程度でした。
実は、超満員で入れないことを心配していたのですが、意外な状況に一瞬拍子抜けしてしまいました。(1階フロアは50席近くある)
注文を取りに来たお姉さんは、太腿もあらわな超ミニのチャイナ服。この姿には3人ともビックリでした。
我々が注文したのは、海鮮きしめん焼き(1000円)、レタス炒飯(900円)、サンマー麺(800円)。
高めの値段設定のような気がしますが、今日は3割引なので、それぞれ700円、630円、560円です。料理が到着するまでの間を利用して、店内をじっくり観察し、3人で意見交換。
「冷房が効きすぎじゃないの」
「BGMがないんだあ。新規開店なんだから景気のいい曲をかければいいのにね」
「やっぱり近隣の会社員が多いようだな」
「これからは加賀町警察署御用達になるんじゃないの」
「それにしても寒いなあ」
なんて話し合いながら時計を見たら12時20分! そして3人の口から同時に出た言葉は、
「1階の客全員が、まだ何も食べていないぞ!」
そうなんです。この時間ならとっくに料理が出ていて、何人かはそばを啜ったり、ご飯をかき込んでいなければいけないのに、いまだにどのテーブルにもお茶しか乗っていません。
これは相当混乱しているに違いありません。
我々の話を聞いていたのか、ほかのテーブルから「何分待っている?」なんて声が聞こえてきました。
「うちらは20分!」
「こっちは30分だっ!」
12時30分。いまだ全員、料理到着せず。
とうとう痺れをきらせた客が注文をキャンセルして出て行ってしまった。それにつられてもう一人もキャンセル。
12時33分。記念すべき第1号の料理が、厨房からフロアに運ばれてきました。
赤・白・緑色した具の見える器を持った女店員に、全員の視線が集中します。
みんな、内心で思っていたに違いありません。
「あれは俺の五目そばだ」
「やっと私の焼きそばが来た!」
この盛華楼中華街新館で最初に出てきた料理は、
なんと、わたくしが注文した海鮮きしめん焼き!でした。

なんで自分が1番なの? なんだかいけないことをしてしまったみたいで、他の客の視線が痛かったです。だって我々は6番手だったんですよ。人数から言えば、16,7番目。

皆さんの注目を一身に浴びて、キシメンを食べ始めると、意外にも具が豊富であることが分かりました。ホタテは大きいのが3個、エビもプリプリのが5匹、野菜類も新鮮な感じがしました。
イカなんて目一杯入っていて、きしめんと区別がつかないくらいです。
12時35分。わたくし以外は、まだ料理が出ていない。
12時36分。外国人と日本人の二人連れがキャンセルして退場。
12時40分。やっと何人かに料理が運ばれてきました。そして我々のグループにも2品目が到着。Kさんが頼んだレタス炒飯です。でも、スープが来ません。
12時45分、サンマーメンいまだ来ず。とうとうIさんも諦めました。キャンセルして、近くのコンビニでパンでも買って食べると言いながら出て行っちゃった。
わたくしとKさんもあとを追うようにレジへ。でも、レジ係は店の人ではなく、頼まれて手伝いに来ている人で、こんなこと言っていました。
「ごめんなさいね。手際が悪くて」
「おいくらですか?」
「いくらでもいいです」
「適当でいいって言ったって、ちゃんと払うよ、3割引で」
どうやら、料理が出てこなかったことに、ひどく恐縮しているようでした。たとえ3割引でも、お金を頂くということが申し訳ない、そんな気持ちがヒシヒシと伝わってきました。
でもまあ、仕方ないなと、わたくしも思います。オープン初日なんて、どこもこんなものでしょう。福満園、愛香楼、京華楼…みんなそうでした。手際の悪さを責めるのは酷というものです。しばらく時間を置いて、落ち着いた頃どうなっているのか、それが問題です。
来週からランチメニューを始めるといっています。まずは、そこに期待してみましょう。

