感情を使った指導は全て間違い | 中学理科教師のつぶやき

中学理科教師のつぶやき

中学校理科教師として25年。ひとつの意見として、ここに私の日々考えたことを記録していきます。同業の方、現役生徒、現役親御さんとのネットでの交流もできるといいですね。

正月気分も抜けて

世の中が順調に回り出しましたね。

まだ正月だけど。

 

先日、新年会と称して

以前からご縁のあったスクールカウンセラーさんや

学校相談員さんと情報交換をいたしました。

 

学校で勤めている職員は

教諭と呼ばれる「先生」ばかりではありません。

用務員さん、事務職員さん

スクールカンセラーさん、学校相談員さん

学習支援員さん、ソーシャルワーカーさん

などなど。

それぞれ、立場や任務が違うわけですが

子どもに対する教育ということに関しては

共通の目的をもっているわけです。

 

ただし

 

それぞれの立場によって

子どもの教育へのアプローチが違うことになります。

 

でもね。その理解が足りない教諭、教頭、校長が

いるねー。

 

あんまり数は多くないけど

少なくもないんじゃないかな?

うーん。5%?

 

5%ならたいしたことはないかというと

そうでもない。

だって、嫌な同僚や上司が

たった1人居るだけで、仕事辞めようかなって

考えるじゃないですか。

 

スクールカウンセラーさん

相談員さん、支援員さんは

たいてい非常勤で割り当てられます。

雇う側のお金の都合ですね。

 

給料が安くて、ときどきしか来ない

無責任で仕事もたいしてできない

 

そのように無意識に捉えている

大馬鹿者が1人いるだけで

こういった教諭にできないことを

サポートする立場の人たちは

学校や先生を嫌いになっちゃうのです。

 

お互いよかれと思ってやってんですけどね。

それでも、理不尽なことはあきまへん。

 

たいていの職員、教諭、管理職は

互いの立場役割を理解した上で

分をわきまえてサポート職員と接しているわけですが

 

大馬鹿者は、ときにお猿よろしく

マウンティングをしちゃう場合があるのです。

指導がうまくいかない場合

自分の地位に不安を覚える場合

 

そんなときに

自分より弱い立場と思われる人間に

当たり散らして憂さを晴らす。

 

自分のミスやうまくいかないことの原因を

そういう人たちになすりつけて、安心しようとする。

不満のはけ口にする。

 

だめだねー。

 

だいたい、非常勤のサポートさんが

「弱い立場」ではないことに気がついていない。

対等の同僚ですからね。

下手すると経験値的にずっと上の人もいますからね。

 

そういう人に対して・・・・

身の程知らずとはこういう・・・ねぇ。

 

新年会では

数々の相談が寄せられました。

 

在職中もうすうす感じながら

指導部長としてなんとなくフォローしていましたけど

私がやめたら、いろんな枷がはずれたのかな

逆に歯に衣着せぬ赤裸々な報告をしてくれました。

 

詳しくは述べませんが

心当たりのある方は、想像の通りかと思います。

私からは、「訴訟したら金取れるよ」とアドバイス。

相談者の先生は、溜飲が下がったようで

ほっとしておりました。

 

生徒の指導もそうですが

同僚とのコミュニケーションでも

感情を利用して相手を操作しようとするのは

全て間違いです。

熱い想いがあれば赦されるものではありません。

でかい声で威圧する。

怒りの感情をアピールする。

泣きわめく。

無視をして必要な情報交換をしない。

 

人間ですから、誰でも感情的になることはありますが

それは、一時的なものです。

しかたがないので、冷静になったら

感情的なった部分について後から謝りましょう。

感情を使って相手を操作し

結果的にうまくいったとしても

それは、表面的、一時的なものにしか過ぎません。

 

相手を操作するのではなくて

相手が納得した上で自発的に行動して

その上で得た結果が有効なのです。

たとえ失敗という結果でも有効です。

 

私も感情を使って生徒や部下を指導したことがあります。

結果がうまくいくと、他の人から評価されたり

指導した人から感謝されたりします。

 

でも、何か引っかかっていて

たいてい謝っていました。

「無理矢理やらせちゃったね。ごめんね。」って

アドラー心理学を勉強してから

その引っかかりが、ようやく自分で理解できました。

 

そう

 

感情を使って人を操作するのは

自分の力を示しているのではなくて

自分の力のなさをごまかしていたのです。

このやり方はたいていうまくいきません。

うまくやれる人は、「できる人」「力のある人」と

見られがちですが、それは違います。

ごまかすのがうまい人。

ごまかしていることに気がつけない人。です。

 

その証拠に、イベントが終わると

それに関わった人の成長がありません。

乗り切ったという思いだけ。

根拠のない自信。

本当に次、彼らだけでできるのかというと

同じように感情を使って誰かを操作するのを

一生懸命やります。

 

で たいてい失敗します。

 

確かに、その場を乗り切ることも大事です。

世の中は、物事は常に進んでいますし

締めきりというのもありますからね。

だから、全ての

「感情で人を操作」を禁止するわけではないのです。

 

ただ、そういうことをしている間に

また、やっちゃった後に

「これだめなんだよね。どうすればよかったかな」と

考えて欲しいのです。

 

それから、よかれと思ってやっているのでしょうから

熱い想いでやっているのでしょうから

せめて、パワハラ裁判に持ち込まれないレベルで

コミュニケーションをとって頂きたいなと。

人格攻撃や世間から非難されるような無茶振りは

おやめなさいね。

 

じゃあみんな勝訴を願って。

 

また。