指導するって ねえ。 | 中学理科教師のつぶやき

中学理科教師のつぶやき

中学校理科教師として25年。ひとつの意見として、ここに私の日々考えたことを記録していきます。同業の方、現役生徒、現役親御さんとのネットでの交流もできるといいですね。

指導って何?

指導って何だろう。どうすれば指導したことになるんだろう。

生徒を前にして、何かを言えば指導したことになるのか。
知識や作業手順を説明したら指導したことになるのか。

違うよね。

言ったり、説明したりするのは
指導過程にある働きかけ、手立てのひとつ。
指導の一部であって、それをもって指導とは言えない。

指導の目標は、生徒の変容。
変容ってざっくりしすぎていてわかりにくいけど
生徒が何かに気づいて、何かをできるようになること。
そんな風に私は考えています。

そのために

言う。説明する。
理解を促すために資料を用意する。
やってみせる。
完成図や完成モデルを見せる。
やらせてみせる。
練習させる。
作業をしやすいように材料や道具を用意する。
本番にチャレンジさせる。
総括して再チャレンジさせる。

こういった手立てをとって
目標の実現に迫るわけですな。



その手立てを講じるのが
教師の仕事です。

簡単な目標や自分の得意なことなら
手立ての数が少なく負担が少なくて済むのでしょうが
生徒の最終的な自立に迫る目標や
教師自身の不得意なこと知らないことだと
どんな手立てを講じたらいいのか
見通しが持てずに指導を躊躇してしまうのでしょう。

でもね。
仕事ですから。
仕事を躊躇しちゃいけません。

自分がわからないことは
他の人もわからないことですから
誰も指導のノウハウを持っていないんです。

指導のノウハウを持っている人が
近くにいるなら、その人任せにしていないで
ノウハウを聞く、学ぶ、盗む姿勢で
指導に関わるのがよろしい。

および腰で指導に当たり
責任逃れをしていては
いつまで経っても仕事できるようになりませんよ。

責める
責められる
絶望する

そこから抜け出すのも大切なノウハウです。
生徒にそれを伝えるために
まずは、自分がノウハウを身につけて
さらに指導のノウハウまでたどり着きたいですね。