目標があると仕事ができるようになる | 中学理科教師のつぶやき

中学理科教師のつぶやき

中学校理科教師として25年。ひとつの意見として、ここに私の日々考えたことを記録していきます。同業の方、現役生徒、現役親御さんとのネットでの交流もできるといいですね。

 
教育委員会から
とある調査依頼の文書が入った。
 
既存の教育支援の福祉制度を
何人の生徒が利用しているかの確認調査。
 
こういった些末な調査依頼は
頻繁に学校に入ります。
 
文科省から下りてくるものから
市議会の議会答弁に使われるもの。
毎年恒例の調査や
突然やってくる調査。
 
何のために使われるものか
意図もよくわからないまま
次々と似たような調査が舞い込むし
無茶な締め切りのものもあったりして
 
「雑務」を減らせと
現場の教師がキレる原因の1つですなあ。
 
 
とある教育支援の福祉制度を
何人の生徒が利用しているかという調査だけど
指導部長を通して担当分掌の先生に下ろしたら
 
キレた(笑)
 
その先生は、すでに指導部を通さない10件以上の
似たような調査を抱えていたようで。
 
リストを見せられました。
 
ほほー確かに10個以上あるなあ。
 
ひとつひとつはたいした調査じゃないけど
調査の裏をとって提出文書を仕上げて
メールなりFAXなりで送信するのが
手間と言えば手間。
 
「本当にやらなくちゃいけないことが
 できないんですよ!!」
 
そうか、それは大変だな。
でも頑張ってね。
 
どうにもならん時は手伝うから。
 
ああ 私も若いときはそう思っていたなあ。
そうやって叫んでいたなあ。
 
でも でも
やらなくちゃいけないことって
何?
 
調査とか雑務がなかったら
それはできるの?
 
つーか、やってるの?できてるの?
 
自分の若い時を振り返って思うのは
そうやってお上に楯突いて吠えてるけど
世の中が悪いんだ、制度が悪いんだ
えらい人が悪いんだと言いながら
じゃ、お前何やってくれるんだ?
 
という疑問。
 
そういった雑務がなければ
さっさと飲みに行ったり
パチンコや麻雀に行ったりがほとんどで
 
たまーに、どっぷり教材研究もやったけど
自主研修もやったけど
それほどでもなかったなーと。
 
いえいえ、そういう怠けていた自分を
批判しようというのじゃないのです。
 
結局、やりたいことができなかったのは
雑務のせいじゃなくて
やりたいことが見えていなかったから
明確じゃなかったからだなーと。
 
その証拠に
 
私は、その後、結婚して娘が生まれて
人の生きる道について目覚めて
市民運動や地域活動にはまっていくんですけど。
 
お父さんは、娘に恥ずかしくないように
まっとうに生きてないとまずいなと
ちゃんとしようと頑張るんですけど。
 
市民運動や地域活動なんて
余計なことに首を突っ込むと
もとの仕事を、本業の教師を
しっかりとやりこなしていないと
だめなことに気がつきまして
 
文句を言わずに
ものすごい効率で漏れなく仕事を
こなしていこうと決意したら
 
雑務はしょせん雑務なので
瞬間的に作業をこなして
リストを減らして
授業、生徒指導をちゃーんとやって
生徒や保護者の信頼を得ようと
地域活動で市民の皆様の信頼を得ようと
 
あんだけだらしなかったセンセーが
いつの間にやらちゃんとした先生みたいに
言われるようになって
 
ま、もちろん今でもおっちょこちょいで
報告を漏らしたり、締め切りすぎたりするんですけど
 
イメージというのは恐ろしいもので
1回、ちゃんとしている先生と
どっかで言われると
少しくらい失敗しても
ちゃんと見えるんだなあと。
 
というわけで
 
私にとっての市民運動や地域活動
生徒指導の方針みたいに
やりたいことが明確にあると
 
その周辺の仕事雑務は
さっさと済まして次ぎ行こうって感じで
机の上を片付けるように
下駄箱に靴を入れるように
歯でも磨くみたいに
苦も無く終わらせることができる自分をつくって
「できる先生」となりますっけよ。
 
え?
 
やりたいことがわかんないって?
本を読んだら書いてますよ。
こんなふうにやりたいなあって思ったら
やってみたらいいじゃん。
それだよ。それ。
 
時に、キレたセンセーは
10件以上のリストを持ってたけど
あんだけ溜めて
よくストレスにならんなあと
感心してしまったよ。
 
私だったら
耐えられないから今晩中に終わらす。
 
お、明日と明後日行くと
また休みか。うはは。