生徒会リーダー研修の進め方 | 中学理科教師のつぶやき

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中学校理科教師として25年。ひとつの意見として、ここに私の日々考えたことを記録していきます。同業の方、現役生徒、現役親御さんとのネットでの交流もできるといいですね。

生徒会役員の心構えを植えつける研修ですね。


生徒会選挙が終わりますと
当選した新役員に対して
生徒会リーダー研修なるものを行います。


ま 生徒会役員としての心構えを指導するんですね。
教師から、新役員生徒に対してね。


ここ、丁寧にやっておかないと
生徒会役員ってなんなのかわからないまま
役員生徒が右往左往しちゃうので
私は、割と気合いを入れて指導します。

今だと、気合いを入れて指導してもらいます。



中身は


1 心構え=マインドセット
2 生徒会組織の確認
3 1年間の見通し


と、大まかに3つ。


大事なのは、マインドセット

集められた生徒会役員生徒は
間違った「役員生徒観」を持っている場合が
多いです。


間違った「役員生徒観」には
たいてい2つのパターンがありまして

1つは「教師の下請け」型
もう1つは「犠牲者」型


教師の下請け型
長年の学校生活の中で
班長、学級委員長等の
リーダーと呼ばれる地位を務めているときに
先生の言うことを忠実に聞いて
先生のお手伝い感覚で活動してきた生徒に多い。


仕方ないんですよ。
指導の最初はそんなモンです。
リーダーの指導は、先生の下請けから始まるんです。
そこから徐々に、自立させていくわけですが

教師の自覚が足りないと

生徒に自覚させられないと

ずっと下請けに満足しちゃう。


でも、中学生になったら生徒会役員になったら
もうそれではあかんでしょう。


ここは、指導する教師の意識が大事だと思います。
下請けの生徒がいると楽チンで安全なんです。
逆らいませんから。


でも、下請けはやっぱり下請けで
自分で価値を判断し
決断して行動に移すということができませんので
表面上、手際よく活動を準備したり
仕切ったりすることはできても
問題が生じたときに、力が弱い。

最後まで、自分たちの責任において
問題を解決するという決意が足りないので
最終的には自分たちの力で問題を解決できない。
結果、教師の強権が最後はモノを言う。

不幸なことに教師の強権が力不足だと
あとはどうにもならない


犠牲者型は下請け型より
ちょっと大人なのかもしれません。
つーか、屈折している。


みんなの犠牲になって時間と労力を使う。
そんな自分を哀れみながらも
「これは必要な犠牲なんだ。尊いんだ。」と
ピュアな決意を持って活動に望みます。

人は良いんだけど、何かネガティブ。
前向きなんだか、後ろ向きなんだかわかんない。


中には、「受験の内申書のため」と
ビジネスライクに割り切っている生徒もいますが
生徒会の活動を「犠牲」と考えているので
動機は不純だけど、この型に入ります。


問題が発生すると、諦めちゃったり
いたずらに自分を責めたり追い込んだりして

不当に犠牲を払ったりしますが
何の解決にもならないうえに

心の中では、怒ってたりします。
特に、こんな状況をつくった教師に(怖)


あ もう一つ独裁者型というのもありますが
きょうびそんな漫画の悪役みたいな
無茶な思想を持った生徒はいませんので
割愛させていただきます。(想像つくでしょ?)


じゃ、どんな心構え
マインドセットを要求するかというと
正しいリーダー観を持つこと。


リーダーは、特別です。
自分のことだけでなく
全体のことを考えて行動します。


活動の結果、自分が良かったと思うのでなくて
みんなに良かったと思わせる感じさせることを
重視します。


リーダーの行動は
自分が動くことではなくて
組織を動かすことです。
組織を動かすことができるのは
選挙で権力を委託された生徒会役員です。


生徒会役員は
お手伝いさんでも
僕(しもべ)でもありません。


みんなに、目標を指し示し
目標までの道筋を示し
みんなを励まして
目標まで連れて行くリーダーなのです。


自分だけ先に行って
みんな何でついてこないんだ?
と言うのは、リーダーではない。


活動の成果に喜ぶのは一般生徒
一般生徒が喜ぶのを見て
満足するのが役員生徒


一般生徒と役員生徒は違うんです。
リーダーですから特別なんです。
特別だという自覚が求められるのです。
目を覚まして、活動に望んでくださいね。




気高い特別意識を持ってもらいますの。


そういうプライドが無ければね
下請けや犠牲じゃやってられませんって。




さて


マインドセットが終わったら
組織の確認です。


生徒総会や代議委員会、専門委員会
クラブ長会、行事の実行委員会などの
意味や役割、具体的に何をするところなのかとか

各役職の具体的な役割分担とか
そんなのを確認します。



それから


1年間の見通しを確認しますね。

始まったばかりですが、次年度の新生徒会役員に
引き継ぎを行うところまでを、イメージします。

もうね。泣きながら引き継ぎメッセージを
言うとことまでイメージさせます(笑)


最後に、当面1ヶ月中にやらなければならないことを
確認して研修会は終了します。






とまあ 私はこんな風にやってきました。

やらないでも、生徒会活動はまわりますが
中身が下請けになりがちです。
うっかりすると犠牲型の生徒に
恨まれていたりします。


何かの形で、スタートをそろえた方が
あとあと効くんだと思うのですよね。




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