花粉管の観察成功! | 中学理科教師のつぶやき

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中学校理科教師として25年。ひとつの意見として、ここに私の日々考えたことを記録していきます。同業の方、現役生徒、現役親御さんとのネットでの交流もできるといいですね。

今日は、運動会の代休2日目ですからね。

ゆっくりやりたいことを

やって過ごしましたよ。


はい、ためてたネタもおろしましょう。


前回失敗に終わった花粉管観察。

リベンジを誓って

その後の報告をしていませんでしたからね。


2回目の挑戦は

1回目とは同じ事をやりません。


まず、花粉をとる花を

芝桜にしてみた。

だって、一番

花粉の調子が良いんだもん。


それから寒天培地の砂糖を多くしてみた。

栄養がいっぱいあると

花粉が頑張るような気がしないか?

花も蜜があって

あまーいからなあ。


この間は

控えめの6gぐらいだったから

今日は10gを投入。


それから寒天の割合を半分にしてみた。

前回はやたらとぷりぷりして固そうであった。

すこし、ねばぁっとしたほうが

めしべの先端(柱頭)っぽくて

花粉も動きやすいのではなかろうか。


変更点は以上。

かなり科学的だな(笑)


プレパラートをつくって

早速、観察してみるとやってみると!

中学理科教師のつぶやき-花粉管1
花粉はみえるなあ。

花粉っぽい立派なやつだ。


前回と違うのは

花粉の間にゲル状半透明のものが見える。

よーく見ていると

なんか、こちゃこちゃ動いているなあ。


動いているものが

花粉由来の物質なのか

花粉についていた小さい生き物なのか

わからないけど

今回は、活発です。


でも、じーっと見てても

とくに何も起きません。


ちょっと間をおいて

再び観察


中学理科教師のつぶやき-花粉管2
おお、これはもしかして!

見えますかねえ。

ぷちっと赤い矢印のところ。


輪郭だけの矢印は目印の花粉です。

上の視野とずれているので

目安にして比較してみてくださいな。


たしかに、花粉の表面に異変が見られます。

これが花粉管か。

でも、これは管とは言わないなあ。


また、ちょっと間をおいて観察


中学理科教師のつぶやき-花粉管3

お、上の方の花粉の表面からは

間違いなく管が伸びていますねえ。


下の方は、あんまり変わったように見えません。

よく見ると、あちこちから

ぴよぴよ出ていますねえ。花粉管。


さらに、1時間後


中学理科教師のつぶやき-花粉管4

だらしなく伸びた

花粉管が観察できますなあ。


今回は

3年生の授業を突如メンデルの法則から

花粉管観察に切り替えて

お届けしました。


やはり、培地がよかったのでしょうか

全員、花粉管の伸びるのを

観察することができました。


芝桜はこの季節

かなり長い間、咲き続けますから

来年度も花粉管の観察は

芝桜でいきたいと思います。


おお、そうだ。

この写真はデジカメで撮りました。

簡単に撮れると、話には聞いていましたが

本当に簡単でした。


接眼レンズに、カメラのレンズを押しつけるだけ!


超簡単。

また、面白いものを見たら

デジカメで撮ってアップします。