2月3日以降の入試は「気合と運」 | 中学受験講師ブンブンのブログ

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中学受験の塾講師とプロ家庭教師をしています。指導のあり方、入試情勢、教えて思うことなどについて、書いていきます。

私立中学受験が続いています。

1月10日からの埼玉入試が終わり、現在千葉入試が続いています。

そして2月1日から東京そして神奈川の入試が始まります。

 

2月の入試では、こんな傾向があると感じています。

2月1日と2日は、番狂わせは比較的少ない。

2月3日以降は、例年波乱が起きやすい。

 

2月3日以降の入試では、「まさかの不合格」「奇跡の合格」が起きやすいのです。

これはどういうことか。

2月3日以降、特に2月4日5日の入試には、学力以外の要素が大きく影響してくるからです。「学力」に加えて「精神力」と「運」が加わるのです。

以下、具体的に説明します。

 

■精神力が大切?!

2月4日の私立中を受けに行く人の多くは、2月3日までに希望する学校から合格を貰えなかった人です。

第一志望・第二志望に合格できずに、涙をのんだ受験生が、残されたチャンスに挑むのです。

 

2月2日には、朝5:30に起きて、午前・午後の2つ入試を受けました。

長時間必死に入試問題に取り組んで、家に着いたのは午後6時。

ちょうどその頃に午前のネット発表・・・不合格。

手ごたえが良かっただけに、泣けてきて夕食がのどに通りません。

そして午後10時に午後の発表。

今度こそ、と期待したものの、続けて不合格。

悲しくて、なかなか寝つけません。

それでも、翌日の2月3日に起きて、次の入試に向かわなくてはなりません。

体力的にも精神的にも、かなり厳しい状況です。

こういう受験生が多いわけですから、冷静に集中して試験に臨めば、逆転のチャンスが出てくるかもしれません。

 

入試会場に着いても、試練に出会うことがあります。

以前にこういう話がありました。

大妻の最後の入試日に「今度こそ!」と意気込んで入試会場に向かっている親子がいました。すると、前を歩いているのは、2月1日に「御三家」に挑戦した受験生親子でした。ただでさえ少ない2月4日以降の合格者の枠なのに、余裕で受かるくらいの成績上位の受験生と争うことになるわけです。受験生・母親とも絶望的な気分になりかねません。それでも、少ない可能性を信じて、集中して頑張れるかです。

 

■運も大切?!

2月4日5日の入試は、受験生も定員も少なくなっています。

1回目の入試では「定員100人」に300人受けるのに対し、2月4日の入試は「定員20人」に60人受けに来るようなものです。

多くの受験生が受けるなら、合格ラインは大きな変動はないでしょう。

でも最後の日程の入試は、受験生が少ないぶん、上位の受験生がどのくらいいるかは年によって結構違ってきます。

「300人中の150位」の人が「300人中の50位」になることは考えにくいのですが、

「60人中の30位」の人が、「60人中の10位」になることは十分考えられます。

 

更に、合格者をどれだけ出すのかは、その年の運が影響します。

3回目の入試が2月4日の学校ですと、1回目2回目の入試で、どのくらい入学手続きしたかで、合格者の数を調整することが多いです。1回目2回目の合格者で、入学手続きをした人が多ければ3回目の合格者は少なめ、入学手続きをした人が少なければ3回目の合格者は多めになります。

10年くらい前、柏市の某私立中では、1回目2回目で入学手続きをした人が予想外の多さでした。順当にいけば3回目は大幅に合格者を減らすことになります。学校側は悩んだ結果、合格を目指している受験生に配慮して、1クラス増設することになりました。そのため結果的に3回目の合格者が大きく増えて、合格ラインはやや下がったのです。受験生にとっては、1クラス増設の有無で合格ラインが大きく変動したのです。これは「運」が合否を分けた例です。

 

ですから、一般的には合格が取れなくても、最後まで受けるのが基本です。

とはいえ、2月1日午後の併願校だけ受かって、その後は5連敗ですと傷つくだけという考えも理解できます。

こればかりは、普段から教えていて、生徒の性格などを把握している先生に相談するのが適切だと思います。

ちなみに「まさかの不合格」は上位校中心に見られます。

「奇跡の合格」は、入りやすい学校ではよく見られますが、難関校ではほとんど見られません。

 

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