日本ピアノ調律師協会中部支部ブログ
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2022年3月6日(日) 

昨年秋にオープンした菰野ピアノ歴史館にて

日本ピアノ調律師協会中部支部女性会員の会cresce.の勉強会を行いました。

 

 

【参加したクレス会員からの感想】

今回のcresc.は菰野ピアノ歴史館でのレクチャーです。
ウィーンアクションの紹介から始まり、現在のアクションにたどり着くまでの部品や素材、構造の説明、修復や調律にまつわる話を聞くことができました。
ピリオドピアノの説明では実際にアクション、部品を引き出して貰い、触らせてもらえました。現在のピアノとは全く異なる構造、音色、タッチ…、またメーカーの分からないピアノ、製造時にどのような姿だったか伺いしれない状態…、数々の文献より当時の姿を探しだし、それに基づく補修…ピアノの奥深さをより実感しました。
ピリオドピアノに触れる事でピアノに対する先人の情熱や苦労が伝わってきました。
コロナ禍での研修で、制約は有りながら、それでもなかなか会えない仲間との一時を楽しみつつ、温故知新の体験ができました。 

 

【カメラマンとして同行した委員より】

初めに岩田代表理事より、菰野ピアノ歴史館の概要説明がありました。

 

 

続いて小菅さんによる説明、アクションのイギリス式、ウィーン式の違いをアクションモデルを使いながら、弦の素材の違い(銀や真鍮)やセンターピンもセクションや一台なりに繋がっているモデルがあること、ピンの代わりに羊皮紙というもので部品を繋ぎ合わせていたりするものなど、サンプルを回しながら詳しくお話いただきました。

 

 

続いて歴史館に常駐している伊藤さん(ドイツのブリュートナーで3年程仕事していた、また栃木の小野ピアノ工房で修復の作業もされていて古楽器に詳しい方です)による説明。

4番のスクエアピアノ、アクションを引き出しながら仕組みの詳細など、調律も鍵盤とチューニングピンの位置が手前と奥で一人だと大変とのこと。

 

 

 

続いて3番のピアノ、ウィーン式のアクションの出し入れについて、独特の動きをするので気をつけないとハンマーを折ってしまう可能性があるそう。

また鍵盤あがきは奥側で調整する為、手前のフロントピン部分にはクロスもパンチングペーパーも入っていないのが特徴的です。

 

 

 

 

 

6番のピアノ、チューニングピンが細く穴も開いてるないので、弦はぐるぐる巻き付けて固定する方式です。また巻線も弦の長さいっぱいに巻いてあるので、そのままピンに巻き付ける感じになります。

 

 

7番のピアノ、ダンパーがハンマーをオーバーハングして取り付けられているのが大きな特徴です。バードケージ、鳥かごなどと呼ばれているそうですが、仕組み的に止音出来るのか不安になりますが、音量や減衰が現代のピアノ程ではないので、これでも機能しているとのことです。

 

 

8番の、リラピアノと呼ばれるものです。中を写すタイミングを逃してしまいましたm(_ _)m

 

 

こちらはベートーヴェンも愛用していたという13番のピアノです。

センターピンが繋がっているという状態をアクションを出して見ていただきました。

しかし古い楽器の為、少し触っただけでも調整が狂い、アクションをしまった時にハンマーとダンパーが引っかかる状態になってしまったりします。

(これは皆さんが帰られてから再度調整して解決しました)

 

 

 

 

 

 

 

その他の展示ピアノや工房で修復作業中のピアノを見て頂きました。

 

 

 

 

 

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