2022年9月27日、名古屋音楽大学にてピアノ専攻の学生の方を対象に
ピアノの歴史と構造について、前支部長の山田悦司さんが講演を行いました。
ピアノの製造と発達の歴史については
ピアノ専攻の学生の方ということもありアクションの図なども見ていただきながら、
クリストフォリ、シュタイン、ワルター、エラール、プレイエル等、各時代のピアノ製造者達のアクションの変遷や、
ピアノの発達に伴って速い連打ができるようになったこと、音域も拡がったこと等を解説しました。
ピアノの発達が、その時代の作曲家たちの作品に大きく関わっていることも
各時代の作曲家たちの作品を実際にピアノ演奏を挟みながら解説を進めました。
ピアノの演奏は、今回の講演を聴講されていた学生さん方に
バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ショパン、ドビュッシー等
それぞれ一曲ずつ抜粋で演奏していただきました。
さすが現役の音大生の方たちともあって、皆さんの演奏が素晴らしく
抜粋ではなく、もっと聴いていたいと思う演奏ばかりでした。
後半は、現代のピアノの構造について解説しました。
何故、ソフトペダル(シフトペダル)を踏むと音色が変わるのか等、
演奏者が知っておくべきピアノの構造についてや、
演奏者がピアノ調律師にどんな要望を伝えたらよいのか等、
残念ながら時間の都合もあり、終盤はかなり省略しながらの解説となってしまいました。
今回の講座におきまして、
名古屋音楽大学の学長の佐藤恵子先生、教授の大岡訓子先生、
聴講してくださった学生の皆様に、貴重なお時間を割いていただきましたこと、
深く御礼申し上げます。