2022年2月4日

愛知県立一色高校にて「高校生のハローワーク」と題して、ピアノの歴史や構造の解説と、調律師の仕事を実際のピアノを使いながらお話しさせていただきました。


ピアノの歴史と変遷については、作曲家とその時代のピアノ製作者との関わりなども含めてのお話しでしたが、高校生向けということもあって、内容は少々難しいのでは…と思う場面もありましたが、皆さん静かに聞いていてくれました。



ピアノの変遷とその時代の作曲家の作品を、ピアノの演奏を挟みながらの解説でしたが、今回のピアニストは一色高校の音楽教諭である辻春名先生が務めてくださいました。


後半は実際のピアノを使って、調律とはどんなことをするのか、調律以外にどんな作業をするのか、どんな道具を使うのかを解説。


そして実際に生徒さんに調律体験をしてもらうのに「やってみたい人」と聞くと、勢いよく四人が手を挙げてくださいまして、男子生徒2名、女子生徒2名が、調律のユニゾンを合わせるのを体験。
手を挙げてくれた皆さんは吹奏楽部に入っている生徒さん達だそうで、普段楽器の音を聴き慣れているからなのか、かなりユニゾンの合う場所は解ってる感じでした。
でも打鍵とチューニングハンマーを回すタイミングは、初めてではなかなか難しそうで、一気にハンマーを回して張力上げすぎたときの私達調律師側の内心は「ヒヤッ!」としておりましたです。
(こちらの学校の備品のピアノが、かなり古くてハンマーもかなり消耗して弦サビサビの状態でしたから~あせる)

あっという間の90分でしたが、高校生の皆さんの心に、調律師というお仕事をちょっと意識して知ってもらう機会にはなれたのではと思います。



貴重なお時間を提供してくださいました一色高校の皆様、本当に有り難うございました❗

日本ピアノ調律師協会中部支部