日本ピアノ調律師協会中部支部ブログ
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中部支部のみなさん、こんにちは

 

昨年はコロナで中止となった技能検定ですが、1級と2級は7月4日に学科試験が予定されています。

受験をされる方はボチボチ学科の勉強もされていると思いますが、

技能検定の過去問より、 「こんな問題、ええっと何だっけあせる」となりがちな問題をピックアップして解説して参りたいと思います。

 

受験が終わられた方も、豆知識的にお読みいただけると幸いです

 

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2019年過去問

★真偽問題  正しいものは「1」 正しくないものは「2」 

 

 問(12)

 音叉の先端部を削ると、ピッチが上がる。 → 答え 正しいので「1」

 

宝石緑解説というか豆知識宝石緑

 

音叉の製造方法

 材料は焼きの入る金属で炭素鋼・ステンレス鋼・ジュラルミンを使用し、平板を機械加工または、 鋳造により成形します。

 ジュラルミンは素材自体に焼きが入っているので、熱処理は必要ありま せんが、鋼は熱処理が必要です。

 それぞれ研削・研磨をして仕上げていきます。

 

 音叉自体は単純 なもので、U 字形の寸法が長ければ低い音、短ければ高い音を出します。

 音叉はバネ振動をして 音を発します。

 又の左右の寸法が狂っていると、振動が短くなり音は持続しません。

 見本と聞き 比べて調音をします。2 音間のうなりを少なくすることが調音です。

 

 

 

音叉とは何か 
 音叉とは「均質な細長い金属の棒を U 字形に曲げ、中央に柄をつけたもの。
 先端をたたく と、安定した振動数をもつ音を発する。音響測定、楽器の調律などに用いる」
  (三省堂・大辞林 1 )
 
 音叉は固有の振動数を発し、正弦波を描 く。
 
 
音楽用音叉の簡単な歴史
 1714 年にイギリスの王室楽団のトランペット奏者をしていた John Shore が音叉を考案した もので、
 それまでは調子笛が使われておりました。
 1859 年フランス政府が標準音 a¹は 15℃において 435Hz と制定いたしました。
 これがいわゆる コンチネンタルピッチです。
 その年にリサージュが Normal Diapason(標準音叉)を製作して おります。
 1939 年ロンドン国際会議で標準音 a¹は 20℃において 440Hz と議決されました。
 
 過去において 世界各国標準音に決まりはなく、主なものは
 ベルサイユピッチの a¹392Hz、バロックピッチの a¹415Hz などがあります。
 
 現在は 440Hz が標準音ですが、演奏会では 442Hz が使われることが 多い様です。
 
音符引用元 
 音叉と音叉にかかわる『音』の話 株式会社ニチオン 相談役 日本音叉研究所 所長 本田 泰 著

 

 

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