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筏皮い繒r間だったから、夕刻だったと思うんだけれど???。」
「そ、それで?」
源次郎は、美由紀が自分でやる気になったんだと思った。

「私、階段の掃除をしてたのよ。そう、上から下に向かってね。
そしたら、いきなり真後ろから声を掛けられたの。“おはようございます”ってね。ほんと、ビックリしたわよ!」
ママは、最後の「ビックリしたわよ!」の部分だけは、明らかに美由紀の方に向いて言った。

「だってね、このビルの階段って、鉄で出来てるでしょう? 普通に登ってくれば、その足音が必ず聞こえるものなのよ。」
「ああ???、確かに???、そうでした???。」
源次郎も、今上がってきたばかりの階段を思い出す。
足を運ぶたびに、カンカンと乾いた靴音がした。

「でしょう? それなのに、この子ったら、まったく音をさせないで上がってきたのよ。まるで、幽霊みたいに???。」
「ゆ、幽霊?」
源次郎は、その表現を面白く感じた。
たまに、源次郎も、美由紀をそれに近い存在のように思うことがあったからだろう。
ニューバランス m996
ニューバランス h710
ニューバランス 993

「そ、そう。まさに“階段で怪談”だったのよ???。」
ママはそう言って薄く笑った。自分で駄洒落を言ったものの、それが源次郎に通じないかもしれないと思ったようだった。

「あははは、上手いことを???。」
源次郎は一応はそう受ける。だが、頭はまったく別のことを考えていた。


(つづく)


第2話 夢は屯(たむろ)する (その1162)

「でもね???、私、その時、この子だって、つい1週間ほど前に“店員募集”の張り紙を見てやって来た女子中学生だって分からなかったの。」
ママは、恥じるかのように言う。

「ええっ! ど、どう