さて、久々のお出かけは北関東は日光市を訪問(^^)/で、今回は今年5月に受けた緊急の狭心症カテーテル施術でしたが、先週には術後の心臓の働き具合をチェックするために受けた心筋シンチ検査、では現在のところ特段の異常は見当たらず、心臓に負荷をかけても大丈夫ですよ、との診断を受けてのお出かけとなりましたそして久々の遠出、とい言っても深夜発の日帰りでしたが訪問先に選びましたのが、今がニッコウキスゲが満開の栃木県日光市にあります霧降高原の天空回廊
chuが毎日拝読させて頂いています人気ブログ「電気屋日記」を執筆されています社長さん、が先週のお出かけ先に選ばれていたのが霧降高原だったのです最も社長さんは現役の山屋さんですから、霧降高原の天空回廊を超え、さらにその上部にあります標高2000mオーバーの赤薙山(2010m)を登頂されているのですが、chuは既に山は引退していますので目標は天空回廊そのルートはこちらになります👇そして目指した「天空回廊コース」は階段のみを使って、小丸山の展望台まで往復するもので、標準のコースタイムは往復で約90分との事。しかし登山のコースタイムは個人差がありますし、また病み上がりでもあり、しかも山登りはとうの昔に引退していますのでさあ、どれくらいで登れますでしょうか
スタートはレストハウスがある標高1335メートルの地点。ここから1445段の階段を昇り1582mの展望台へ。その標高差は247mですから、昔のchuであれば“大したことないよ”と思ったのですが今はとてもそんなことは言えないそして今回目指す、天空回廊はスタート地点からだと見えませんから(実は見えているのですが)果たして辿り着けるのかどうか、不安が募りますあ、でもその前に、途中立ちこっとだけ立ち寄りましたJR日光線の日光駅の写真などの御紹介をばレトロな雰囲気に溢れる同駅は西洋建築を取り入れた建築様式として評価が高く“白い貴婦人”とも呼ばれ「関東の駅百選」にも選ばれている駅舎です。ただ首都圏から日光方面への鉄道の足としては、その表玄関の役割は東武鉄道の「東武日光駅」へ譲っており、今ではローカル線の終着駅に過ぎぬ駅ではあります。ですがそれでも木造二階建て構造の、重厚感たっぷりルネサンス建築、建物内の一画には大正天皇が休憩された貴賓室なども残されいる等、建物としての魅力も多く、しかも早朝のため駅舎内には人はおらずゆっくりと貴重な写真が撮れました
さて、霧降高原に到着時刻は5時15分ですそしてchuのお出かけスタイルはと言うと“早出早着早帰り”ですが、今回はとびきりの早着となりました
こちらはレストハウス オープンは9時からですが、展望回廊の展望台には“合言葉”を掲示されているようで、その合言葉を見てきた方はこのレストハウスで申告することで登頂記念証が発行して頂けるとのこと天空回廊まで行かれたのであれば是非ともチャレンジしてみたいものです。なお霧降高原キスゲ平園地では、階段コース以外にも下部中心ですが散策コースもあるため、“1445段の階段はちょっと”と言う方は、天空回廊まで行かなくても高原の雰囲気を味わうことも出来ます
それではいざ、出発しましょうか“日光仮面”がお見送りしてくれますところで看板にちこっと書かれています“階段10周年”ですが、それは天空回廊に向かうための階段が設置されてから10年が経過しましたよ、を表しています。と言うのはここ霧降高原にはその昔、スキー場(霧降高原スキー場)があり、その最上部は関東平野を一望できる、30度以上の斜度(最高傾斜は36度)を持つ上級者向けの小丸山ゲレンデがありました。chuは社会人になりたての1985年ころには何度か通ったのですが、このスキー場の特徴は上級者(否、超上級者)向けの小丸山ゲレンデと、初心者やファミリー向けの霧降高原ゲレンデしかなく、その頃は中級レベルを中々、脱せなかったchuにとりましてはどうにも使いが勝手は宜しくなくて、段々と疎遠になったスキー場でした。またスキー人口の減少もあったのでしょうか、霧降高原スキー場は2004年(平成16年)にクローズしていたようで、ですが旧ゲレンデ内にありましたリフトはそのまま高原リフトとして活用されていたため、リフトに乗り小丸山の頂上(現在、天空回廊があるところ)に行くことが出来たようなのですが、それも2010年(平成22年)には老朽化のため撤去され、その後に設置されたのが1445段の階段だったのですですので“日光仮面”のこちらの看板が登場したのは今から4年ほど前の事のようです
天空回廊までのマップです(冒頭に掲載したものとほぼ同じものの縦バージョンです)
1335mの地点から霧降高原を望みます。その昔、スキー場のゲレンデであったことがよぉくお分かり頂けると思われます
そしてこの階段の最下段が1445段続く階段の一番目しかしその写真を撮り忘れてしまいました
では、いざ出発
そして数十段、昇ったところにあるのがこちらのケージ 園地自体は24時間出入り自由なので鍵がかかっているわけではないのですが、園地内に入る人は自分でケージを開け、そして必ず閉めて下さいねで、このケージは何のためかと言うと、鹿を園地内に入れないためのものですね。なおペットの入場はリードを付けていればOKです
歩き始めの階段は段差も少ない上に適度に歩く方向の角度に変化が見られたため軽快に歩くことが出来、“なんだ、楽勝ぢゃん”と軽口も出る程でした
ほれ、もう100段も歩けちゃいましたよちなみに1445段の階段数、とある試算ではビルに例えると90階建てに相当するようですが、2024年現在、日本で一番高いビルは東京都港区に完成した麻布台ヒルズの325m。ですが霧降高原天空回廊と登り始めとの標高差は247mですから麻布台ヒルズを階段を昇って歩くよりは容易、ということになりますね。では247mのビルの高さってどれくらい調べてみたらズバリ247mの高さのビルがありましたそれは名古屋市中村区名駅にあります「ミッドランドスクエア」という47階建てのビル。日本国内の建物で90階建てというのはまだありませんから、標高差を考えると「ミッドランドスクエア」を歩いて昇る、といったところが霧降高原天空回廊コースを歩いて登るイメージかと思われます
こちらの写真が、ここが昔スキー場であったことを紹介してくれています
1985年ですから、もう40年近くも昔の事になるのですがchuはこの斜面を軽快に滑っていたのでしたただ最上部の小丸山ゲレンデはからの滑りはとても“軽快”とは言えず何度も何度もゲレンデ上で立ち止まり(今にして思えばただの迷惑スキーヤーでした)、必死に向きを変えての斜滑降で滑ってたのでしたで、ちょうど今歩いているところ辺りは緩斜面でしたから、どうにも中途半端なゲレンデでしたよ
そしてこの辺りから下界を眺めると高山の趣きが正に山の魅力はこんな景色にありと思い出させてくれるようなsceneですそして真正面の山が高原山で、現在のchuのメインのゲレンデであります「エーデルワイススキーリゾート」(日光市)と「ハンターマウンテン塩原」(那須塩原市)の二つのスキー場が山肌に沿い展開されています
そして避難小屋を過ぎると天空回廊へと至る“天空に続く”階段はその本性を現しますなんぢゃこの階段は
この、悪魔のように階段にとりかかりやっと半分の700段先ほどの、スキー場で言えば初心者が楽しむような斜度のゲレンデ部分は高原気分を味わいながらの散策が出来ましたが、ここからが本番となります
ですがこの辺りから、今が満開のニッコウキスゲ、見事に咲き揃っていまして“黄色い絨毯”のような斜面が広がりますそして途中には二か所の中間展望台があるのですが、“見えているのになかなか辿り着けない”ってのが正にこの中間展望台でした
時折り下界を見渡しますが、この日の天気は悪くなく、むしろ快晴と言っても良いほどの好天なのですが、午前6時前後だというのに気温は早くも25℃を超えており、しかも下界はもっと気温が高いでしょうからもやもや感がハンパない晴れているのに視界が利かない、というのは“夏山あるある”ですよね
急斜面に咲く、満開のニッコウキスゲに心を癒され、そして“この急斜面をしんどい思いをしながら滑っていたんだな”と振り返る余裕はなくただひたすら天空回廊を目指すchuがいましたとさ
この日のchuはこんな感じで登っていました👇(最初の2枚は、まだ避難小屋手前の楽ちんコースを歩いていた時)
ですが“天空に続く階段”になってからは、兎に角、途中の中間展望台に辿り着き、青色吐息状態で暫しの休息をとっているところです
ここがちょうど1000段目区切りはいいですが、まだ1/3は残っていますそして冒頭にて御紹介させて頂きました「電気屋日記」を綴られています人気blogerで山屋の社長さんも、さすがに1000段目辺りからは少ししんどくなってきた、とほぼ毎週のように山登りを楽しまれていますそれこそ山登りのプロの様な方でも疲れを覚える1000段目、なのですから普段、山には登っていないchuの疲労度と言ったら、そりゃもう、ね
ですがどうやらあの視界の先がてっぺんのようしかし山登りって、どんなに疲労困憊していてもゴールが見えてくるとパワーが復活して来るものですが(現役中のchuもそうでした)、この時のchuにはまだこの段階ではさにあらず、でした
てすが、時間はかかっても一歩一歩、前へ上へ進む姿は感動ものですッテ、ジブンデイウカ
疲れたら真横のニッコウキスゲを眺めて気分転換決して前方を見てはいけません奥は日光市の中心部ですね
そしていよいよゴールは近い山並みは霞んでいますよ
そしてやったぁ1445段を昇りきりました5時35分に昇り始めて到着は6時20分でしたから45分もかかってしまいましたがなんとか無事に昇りきれて達成感マックスです(下のマップでの標準時間は40分です。ですがYouTube等で見てみると30分で昇りきっちゃう猛者もいるようですよ)
こちらが小丸山展望台で「天空回廊」こちらで用意してきた朝食を戴くなど、天空で戴く優雅な時間となりましたまた、まだ時刻は6時30分ですので、平日の早朝、人は居ないことはないのですが多くはなく、こちらでじっくりと休憩することが出来ました
展望台からの眺めなのですが気温が上昇していることから霞んでしまって視界はあまり効きませんねぇ空気の澄んだ季節であれば富士山や東京スカイツリー、そしてなんと茨城県日立市付近からの太平洋の海岸線も見えるんですって
ですがこの日はこれが目いっぱいでも、ホント久々に山に登った感触を思い出しました一昨年の秋には、志賀高原の横手山山頂に立ちましたが、しかも横手山の山頂は標高2307mと志賀高原の峰々の中ではとても高い標高を誇るものの、その頂きまではスカイレーターとリフトで上ることが出来るため、自分の足を使って高山に登ったわけではなく、素晴らしい景色は眺められましたが、達成感で言えば今回の“階段昇り”の方がよほど登山をして得られる時の達成感に似ている、と感じました
下の赤で〇囲みしたところがレストハウスがあります標高1335mのところ。で、この展望台の標高が1582mですからその標高差は247mでして、47階建ての「ミッドランドスクエア」から真下を見下ろした感じはこのような感じなのでしょうねそして小丸山ゲレンデからのこの急斜面、残念ながらchuの技量では軽快に滑り降りることは出来なかったのですが…なんせ36度もある急斜面ですから、エキスパートコースですよ、ここはただchuと一緒に行った職場の同僚は所謂“おぼっちゃんお嬢ちゃん”系の大学を出ていましたから学生時代から優雅な学園&スキー生活を満喫していたのでしょう、映画「私をスキーに連れてって」に登場する面子の技量を持ち、ここから麓の第一リフト乗り場まで、ただの一度も立ち止まることはなく、それこそ1分もかからずに滑り降りていましたよ今回chuが45分かけて登って来た斜面を、1分で滑り降りちゃうのですからやはりスキーって魅力ありますそしてその後のchuは、スキーの腕前は着実に上がりましたが結局、その頃の思い(上級者と初心者向けの遣い難いゲレンデ)がトラウマとなり、1987年以降、霧降高原スキー場に来ることはなかったのでした
こちらは「小丸山展望台登頂記念証」をゲットするための合言葉が記載されています👇“今月の合言葉”とありましたから、月ごとに替わるのかなそして肝心の合言葉の部分は白色で色抜きしましただって、ちゃんと合言葉の下(赤で〇囲みした部分)に“合言葉のSNS等のアップはご遠慮ください”と書かれていましたからね
さ、天空回廊の小丸山展望台で気持ち良い早朝の空気をたっぷりと吸い込んで、下山することに致しましょう時刻は6時50分こんな早い時間に、今日一日の目標と目的、は全て終わったのでしたそして“時間がたっぷりあるから奥日光方面などに足を延ばそうか”などと考えないところが“早帰り”の秘訣だって、今回の“早出”は、日付が変わるか変わらないか、の時間に家を出ましたし(途中の大谷パーキングエリアにて仮眠休憩)、そのためとっても早い時間(午前5時15分)には霧降高原レストハウス前に着けたし、そしてこの日の午前中は快晴であることを下調べしてありましたので、太陽が高くに上がって気温が上昇する前には下山も終えることが出来ましたそれではここからは下山時の様子など。往路は“天空に続く階段”を昇る事に専念していたため園地の周遊コースとして整備されているルートには立ち入らなかったのですが、下山時ではこうしたルートを通りつつ、満開のニッコウキスゲに愛でられてまいります
スマホの真上に止まったトンボさんまだ梅雨明けすらしていないのに、ここだけを眺めると初秋の感じがします
そして下山したのが午前7時30分でしたから、登り始めから下山まで、ちょうど標準コースタイムの2時間でしたで、小丸山展望台に貼られていました“ヒミツの合言葉”を伝えて「小丸山展望台登頂記念証」は勿論貰いたかったのですが、レストハウスがオープンするのは午前9時それまでの90分間をここで待つという選択肢はなく多少の心残りはあったものの、霧降高原を後にしましたそしてこうした行動はすべてが当初の予定通りであり、ですので例え時間が余ったとしても欲を出して余計なことをしてはならないのですで、午後から天気が崩れる可能性も予報にはありましたが、なんとその予報は大当たりここ日光を含む栃木、群馬両県の山沿いではゲリラ豪雨と落雷が多発したとの事もし呑気に奥日光方面に足を延ばしていれば豪雨と落雷に遭遇していたのですから、“早帰り”は大正解だったのです5時15分に到着した霧降高原でしたが、所期の目的を達成しましたので早くも現地を離脱します。出発時刻は7時45分ですから滞在時間は正味2時間と30分。“早着&早帰り”がモットーのchuのお出かけは、この日もこうして原則が守られたのでしたで、このまま高速道路(東北自動車道)で帰れば日光から松戸までは2時間程度で着いちゃいますからいくらなんでも早すぎると言うことで復路は下道を選択但し、「日光宇都宮道路」だけは高速を利用し、宇都宮から松戸までは完全下道です鬼怒橋で鬼怒川を渡り、清原工業団地交差点を右折する国道408号線は一般国道ながら時速80㎞を出すことが出来る高規格道路。以前、ブロ友のごじゃっぺお母さまからお教え頂いたルート、を最初に利用した時、“こりゃ凄い”と思い、以後、機会がある毎に利用しています。そのごじゃべお母さまが突然の病により急逝されましたのが昨年10月末の事。ですので来たる8月はお母さまの新盆です。穏やかに、御趣味でしたやでのお出かけ等、あちらの世界でお過ごし頂けていることと思いますかようなことを考えながら疾走した408号線が終わると今度は国道294号線。茨城県内の同国道では起点の取手市内の一部を除き全て4車線化されており、新4号線バイパスよりも断然に走りやすいんですで、こんなルートで千葉県の柏市まで戻ってきまして👇
この日のランチはこちらもうハンパない旨さ正しくDynamiteです
以上、2024年7月5日に訪れました栃木県日光市の霧降高原、満開のニッコウキスゲを鑑賞してきました。またニッコウキスゲの花の鑑賞期間は桜や紅葉よりも長く、7月下旬くらいまでは大丈夫そうとのこと。今回のblogUpは訪問日から数日過ぎてしまいましたが、“慌ててアップしなくても大丈夫だな”と思ったchu、はタダの遅筆の言い訳に過ぎませんでした