まず、こちらの臓器のパネル図を御覧下さい。今回のblogはこの臓器に纏わる内容です。で、この臓器は何かというと心臓。💛そのものです。そして話の主題は「狭心症」。生命の危険にさらされることもある「心筋梗塞」と共に、虚血性心疾患を構成している病気のお話をさせて頂きます(パネル図の出典は「千葉西総合病院」発行の冊子から)

実は自分自身の病気の事なので、あまりにプライベートに過ぎることですのでblogにするかどうか迷いました。また、何も病気の種類は今回、自身が罹患したものだけではありませんから、おしなべてすべての方に参考になるわけではありません。ですがやはりblogにしようと思ったのは、ちょっとでも自覚症状があるのであれば躊躇わずに病院を受診して頂ければ…との思いから。今回の疾患にかかる事なのですが私は数年前、いゃ、もっと以前からでしょうか、胸に痛みを感じることがたまぁにあったのです。どのように感じた痛みかと言うと、俗に言う“胸を締め付けられるような”痛み。ですがそれが“恋の痛み”でないことを承知しているのは自分自身であります。その胸の痛みと言うのは頻度にして年数回あるかないか、しかも締め付けられた時に胸をトントンと軽く叩いて安静にしていればやがて症状は治まり、その後はごく普段通りの生活が送れていました。ですが今年(2024年)の4月30日、世はゴールデンウィークの真っ最中。朝、出かける前に何時ぞやの胸の痛みが現れました。しかも今度は長い。“あれ、何時もの痛みと違うぞ”とは思ったものの、用事がありましたのでそのまま出発したのです。しかし目的地に着く間も同様の痛みが頻繁に続き、“いつもと違う”サイクルが現れたのです。“もしやこれは何かの病気の前触れでは”と思い、所用を済ませた帰宅後にネットで検索してみたところ、どうやら「狭心症」の症状に似ています。「狭心症」とは虚血性心疾患の一つで、一歩間違えれば「心筋梗塞」へと発展してしまう恐ろしい病気。“まさかそんな大そうな病気のわけ、ないよ”と自己診断。しかし翌5月1日以降も同様の痛みが何度か感じます。しかし、昨年秋よりやや高血圧ぎみのために通院していました近所のクリニック(内科/循環器科)はたまたま水曜日(と日曜祭日)が休診と言うこともあったのでしょう、今年のゴールデンウィーク期間中は4月28日から5月6日までの間、休診でした(元々水曜と日曜祭日は休診ですから4/30と5/2をお休みしただけです)。そして私はゴールデンウィーク期間中の土日祭日は全て仕事だったこと等、緊張感を持ち過ごしていましたからなのでしょうか、多少の痛みは感じたものの直ぐに他のクリニックや休日診療の病院に行こうとまでは思いませんでした。ですが“あの時の痛み”がいつもと違うサイクルで現れていることにやはりキチンと診察してもらった方がいいかな、と思い診療が再開されました5月7日に受診したのです。連休明けと言うこともあり予想通りの大混雑で小さなクリニックでありながら待合室は立錐の余地もないほど…待ち時間はなんと2時間以上に及びました。診て下さった先生は、何時もとても柔和な対応をして下さるドクターなのですが、この日ばかりは全く途切れない患者さんへの対応にかなり疲れてしまっていたご様子でした。そして私は今日、来院したのは定期的に診察を受けている血圧の経過観察と薬の処方を求めに来たのではなく、4月30日以降の胸の痛み、その痛みはもう何年も前から出ていたものだけど、4月30日以前だと年に数回程度の発症だったものがここ最近、頻繁に感じるようになったので診察して頂きたい旨をお伝えしました。そのため直ぐに心電図と動脈硬化を調べる検査を行い、その結果を受けて再度の診察。しかしその時の検査では確たる異常値は現れておらず、しかし私の主訴を聞く限りでは「狭心症」の可能性が捨て切れない、しかしそれを確定させるには当院では高精度のCTがないため難しいこと等から紹介状(診療情報提供書)を書くので明日(5月8日)10時30分までに千葉県松戸市にある「千葉西総合病院」の循環器科を受診するよう、言われその時は帰宅しました。そして翌、5月9日、するとその日は朝からめちゃくちゃ締め付けがキツイ、しかも継続的に続く、何時もよりも明らかに強い痛みが長く続いています。“こりゃ、下手したら救急車を呼ぶくらいの痛さだぞ”とは思ったのですが30分ほど胸を叩いてうずくまっていたら何とか痛みも治まりましたので急いで病院へと向かいました。しかし幾ら紹介状を持参しているとは言っても、私は“特別な患者=通称「特患」”ではありませんから優先して診て貰えるわけではありません。それに元々、その日その時間を予約している患者さんは大勢いるわけですから、その合間を見ての受診となるのは仕方ありません。また「千葉西総合病院」は地域医療の中核となる役割を担う「地域医療支援病院」のため、紹介状を持参せずに受診するに際しては初診時選定療養費(7000円)が通常の診療費に加算されますから、今回、私のメリットと言えば精々、この加算金が免除されている程度に過ぎません。この日、私は10時に病院に赴いたのですが、循環器科待合前で待つこと1時間強。ですので11時20分頃だったと思います。見るからに若い女医さんが対応して下さり“問診を致します”と。で、私はかくかくしかじか、と病状を伝えます。都度、電子カルテに打ち込みつつ、“痛さの具合は1~10で言うとどれくらいか”“痛さの感じ方について、例えば締め付けられるor圧迫される”“他に痛く感じるところはあるか”etc。そのため私は、痛いのは胸だけ、締め付けられるような痛さ、数年来単発的に現れていた時の痛さは2~3程度だけど4/30以降の痛さは4~6に、そして病院に来る今朝は7~8くらいにまで強まりよっぽど救急車を呼ぼうかと思ったが、なんとか通常の手段で来院することが出来た、等を伝えました。すると女医さんは“幾つかの検査をして頂きます。検査が終わった後にそれを基に診断します。検査項目が多いので夕方までかかってしまいますが大丈夫ですか”と聞かれたため大丈夫である旨、答えました。そこから、X線撮影、CT撮影、心電図、動脈硬化の調べ、エコー検査etc。また心電図を撮って頂いている時には“今朝はものすごく痛かったのですが今は収まっているので波形には現れないのですよね”と聞いてみると、例えば心筋梗塞の既往の場合にはその時点での心電図からでもわかるものだが、狭心症の場合だと検査をしている時に症状が出ない限りそれはわからない、と。実はこれは前日、クリニックのドクターからも聞いていた事でもあり、“○○さん(私のこと)の心電図を見る限りでは心筋梗塞になっている様子は窺えませんが、狭心症の場合はCTを撮らないとわかりませんので高性能なCT機器のある「千葉西総合病院」を受診してください”というものだったのです。ですので前日のドクターのお話と、この時、心電図を撮ってくださいました千葉西総合病院の臨床検査技師さんとの答えは同じ。その後、各部位ごとのエコー検査、で最後に心臓部のエコーを撮るところまで来て、この時の時刻は15時を過ぎていたのですが、エコー検査室前の待合で待っていたところ、循環器科のナースがやって来て、今から直ぐ先生のお話を聞いてください、と。この時、私は“全ての検査が終わっていないのに、なぜ”と思いつつもナースの後を着いていきました。すると先ほどの女医さんがいらした診察室ではない場所で待つように言われ…診察室のドクター氏名プレートには「三角和雄」と書かれたプレートがはめ込まれているではありませんか。三角ドクターと言えば世界的な心カテーテルの権威、かつ、この大病院(千葉西総合病院は一般病床数608の千葉県東葛北部地区の二次受け入れ病院)の病院長。かような高名なドクターが、特患でもない初診の私の診察をして下さる?恐縮しつつも診察室に入ると三角先生は2枚の心臓の画像をモニターに映し出し、まず今回のような痛みはどのような時に、例えば運動した後とか重たい荷物を持った後、等に出るのか聞かれましたので、特に何かをした後などに出るのではなく、何もしていない時にでも生じる旨を答えると、三角先生は“してやったり”の顔をされて“そのような時が一番、危ないんですよ、(モニター)左側のものが正常な臓器、に対して(右側の)アナタの心臓、上行大動脈から心臓に伝わっている左前下行枝、この血管の中、もう詰まっているの これ、「狭心症」わかりますか、今日、今からやります!入院です!”と。そこで私、“今からって…今日ですか!?何も準備して来てないですが…”と言うと、“これ、アナタわかってないね、一刻を争いますよ”と有無を言わさぬ方針決定でした。そこで私、“先生、これ手術って、カテーテルですか”と聞くと“そうです”、と。その後、残りの心臓部のエコー検査を受けることになりました。そして心臓部のエコー検査の最中、技師さん(驚いたことにこの臨床検査技師さんはフリーランスなんだとか。なんでも三角先生に呼び込まれたようなのですが、それならば千葉西総合病院に入職すれば良さそうなものの、他の大病院の医師からも受け持つよう要請されていて、掛け持ちで仕事をされている技師さんでした。何も大門未知子さんは、医師だけではないのですね)とお話をしつつ、私が“先ほど三角先生の診断を受け、この後、直ぐにカテーテル手術をする、と言われた(確定診断と治療方針は決定済)のに何故まだ検査を?”と聞いたところ、検査が終了していない段階で私が途中で呼ばれたのは、CT検査で冠動脈の詰まりが分かったため狭心症が確認できたことと、いま、心臓のエコー検査をするのは心臓内部(要するに心臓にピタリとくっついている冠動脈ではなく心臓そのもの)の異変の有無を調べている旨、教えて頂きました。そして全ての検査を終え、そのままカテーテル室へと移動することになり、やっとこの間に家族に連絡を入れることが出来ました。“今日、これから手術をして入院する”と伝えた時の家族の驚きようは…それはそれはびっくりしたことでしょう。しかしカテーテル施術の時間は待っていてはくれません。直ぐ準備に取り掛かるよう促されます。“もし万一、手術が失敗して帰らぬ人になってしまったら、家族と会えずにオペを受けるのか”と思ったのですが、小心者の私はそのことを伝えられず施術室へと向かいました。ところで私は過去のblogにも、この「千葉西総合病院」を紹介させて頂きましたことは何度もあり、その際には“心カテーテル施術の技術と実施件数としては日本有数の病院で、VIPを始め国内外からも多数の患者が来ること、そのための専用ヘリポートまで持っている事”などを伝えていましたが、まさか自分がそのカテーテル施術を受けることになるとは夢にも思いませんでした。ここでは「虚血性心疾患」の一つである「狭心症」につきまして、パネル図を使用して説明して参ります。出典は「NHK健康ch カテーテル治療とバイパス手術」からお借り致しました👇

そして今回、私は「狭心症」と診断されたのですが、このように診断されたのはもちろん初めての事。しかし昨年秋より通院し始めたクリニックにはそのような自覚症状があることを告げたことはないのですから診察されようがありません。ですがもし、4月30日以前にも胸を締め付けられるような痛みに関して相談していれば、同クリニックには高性能なCT機器はないのですから、もっと早めに「千葉西総合病院」を受診されているよう勧められていた可能性は高かったのです。ちなみに「狭心症」には以下の3つのタイプのものがあります👇私の場合は、恐らく②の「不安定狭心症」に該当していると思われます。

そしてもっと早い段階で検査を受けていたとして、その時「狭心症」の確定診断はあったとして薬物療法による治療も選択肢にはあったことでしょう。先ほど見たパネル図にもありました“狭心症は医師と相談しながら計画的に治療できます”とは正に薬物療法のことを指しているのです。ですが「心筋梗塞」となると話の次元が全く異ります。ここからは「狭心症」とその治療方法(薬物療法ではケアしきれない段階に達している場合)についての説明をパネルを使用して参ります。こちらの各パネル図は「名古屋セントラル病院」様の「狭心症とカテーテル治療」から転載させて頂いております。

説明されていますように、高血圧(まさに私が該当しています)に起因する動脈硬化(冠動脈狭窄)です。あとかつての健康診断では高脂血症の指摘を受けたこともありました。ただしあくまでも紙ベース(健康診断の結果、です)での通知のため、それに基づく療養指導を受けたことはなく、さらに私は非喫煙者(しかし酒は吞みますが)のため健康にはそこそこの自信はありました。しかし今回、「心筋梗塞」直前の「狭心症」と診断されたのでした。まさに👇に図示されています“プラーク”が生じ、血栓が出来ていた状態。4月30日以前の数年にわたり、胸の痛みを感じていた原因は血流が阻害されていたことに他ならなかったのです。

そしてこちらでは「心筋梗塞」と、その一歩手前の「狭心症」の自覚症状などの説明がなされています。左端の「症状」の所には幾つもの類例が示されていますが私の場合は“締め付けられているような痛み”のみでした。ですが「心筋梗塞」へと至る一歩手前の「狭心症」には幾つもの予兆となる症状がある上に、痛みを感じる部位、並びに痛みを感じるタイミングもありますから、ここに示されている類例を見るだけでも、組み合わせ的には実に180通りの症状があることが分かります。

今回は本当に運よく「心筋梗塞」直前の段階の「狭心症」。そしてその確定診断を受けて即日の治療となったのでした。その治療こそが「千葉西総合病院」が施術例では国内最高の件数を誇る「カテーテル・インターベーション」だったのです。

以上のパネル図は「名古屋セントラル病院」様のサイトからお借りしました。今回、突然の入院加療にあたり、入院時も含めてスマホで色々な情報を入手…と言いますか、5月8日以前には、まさか自分が「狭心症」であるとは夢にも思いませんから、それこそあらゆる情報にアクセスしたのですが「名古屋セントラル病院」様のサイトはとても参考になりました。御礼を申し上げますと共に、サイトからの転載(論文作成時にもあります出典元の明記)をご容赦頂けますよう、そして「狭心症」の患者さん、もっと言えば私の様な「心筋梗塞」直前の患者さんの目に触れて頂ければと、拙いblogではありますが啓発活動の一環になれれば、と思っている次第です。

続きまして今度は私が実際に治療を受けた時の様子から。前述のとおり、私が今回、地元のクリニックからの紹介状を携えて訪れました病院が「千葉西総合病院」。実は私は今でもこちらの病院にて継続的に通院中。ですが受診する診療科が異なると紹介状がなければ初診時選定療養費は否応なく加算されます。ですので気軽には他の診療科にはかかれないのが実情です。

そしてこちらが今回私が受診しました「循環器内科」を御案内したものです。

こちらは「千葉西総合病院」の病院長にして、心カテーテルの世界的権威でもあります三角和雄ドクターの紹介👇

(以下は「千葉西総合病院」のWebサイトから転載させて頂いたものです)パネル内の説明をお読みい頂ければより詳しくお分かり頂けるのですが日本人の病死の要因として虚血性心疾患は2位。その代表的な病は「心筋梗塞」ですが心筋梗塞が心臓への血流が完全に途絶えて臓器を壊死させるのに対し、狭心症はその一歩手前の、血流が一時的に途絶える病気。どちらが重篤かはお分かり頂けますよね。そしてその治療方法としては狭くなった血管に「カテーテル」と呼ばれる管を通し、狭くなった血管に再び十分な血液が流れるような治療=心臓カテーテル施術、が主流になっているのだそうです。この治療が確立する前には開胸手術を行い、詰まった血管を切除し、機能している血管をつなぎ合わせる心臓バイパス手術が主流であったそうなのですが、開胸することなく血行の流れを改善できる「心臓カテーテル施術」が、いま注目を浴びており、その第一人者が三角和雄病院長。そして三角病院長の指導と薫陶を受けた同病院の循環器科のスタッフ(医師とオペ室の看護師)はカテーテル施術にとても長けているのです。

こちらは「Q-LIFE」👇「千葉西総合病院」が名医として推薦されている理由、として詳しく説明されています。

ここからは「千葉西総合病院」のWebサイトから転載させて頂いております。極めて専門的な医療用語が頻出しますので拙い私の説明ではとても真実を語れませんので、そのまま、プリントスクリーンにより転写しています。出典元は「千葉西総合病院」のWebサイトです。そして今回、私が各種の検査を受けている最中、まだ心臓部のエコー検査が終わる前の段階で循環器科のナースが来て、医師から説明がありますと告げられたのは冒頭に記した通りでした。検査の中で2番目に受検したのがCT検査だったのですが、「千葉西総合病院」にあるCT機材はただ者ではなく、とてつもなく高機能なCT機材であったことは後になってわかりました。それが「フィリップス社」製の「256列マルチスライスCT」だったのです👇2008年に導入された医療機器なのですが、当初は世界に8台のみ。アジア圏で導入されたのは、東京の名だたる大病院ではなく、ここ、千葉県松戸市にある「千葉西総合病院」だったのです。しかしそれには理由があり、それをキチンと使いこなせるドクターがいること。三角和雄医師はこの時既にカテーテル施術における世界的な権威として知られており、アメリカの医師格付け機関による“Bestdoctor in Japan”において4年連続で選出されていたのでした。そして今までの虚血性心疾患の治療に際し、「心筋梗塞」であれば生死にかかわる重篤な症状で運び込まれることが多いため治療にあたっては開胸手術一択だったのですが、「狭心症」の場合、例えば患者さんが胸の痛みを訴え、医師が「狭心症」を疑った場合でも、このような高性能なCTがなかった時代には一応、各種検査をすると同時にカテーテルを体内に入れて血管の詰まり具合を確認していたそうなのです。ですので今でもその名残から「カテーテル検査」という診療方法は残っているそうなのですが、カテーテル検査はあくまでも病気の原因を探るためのものに過ぎません。即ち「カテーテル検査」とはカテーテルと呼ばれる管を血管に挿入し、造影剤による形態学的異常を検出したり、心臓内腔の圧力、酸素飽和度を測定し血行動態を把握したりする検査であり、そこから病名を特定し根本的な治療を始めるための前段階のもの。ですので治療そのものではありません。しかし私の場合もそうでしたが、この「フィリップス社」製の「256列マルチスライスCT」だと、最短、3秒で部位の詳細なCT画像が確認出来るのだそうですから技術の進歩には驚きを隠せません。私がエコー検査の途中でドクターに呼ばれ、診察室に入った後に左右二つのモニターに心臓のCT画像を示され、左側が正常な臓器、そして右側がアナタの臓器で、見て御覧の通り、「狭心症」そのものです、と言われたのもなるほどな、と言うものでした。👇のパネルでも説明されていますが“動脈に針を刺してカテーテルを入れて行くという危険性もなく、撮影時間も1分以内、検査後も止血操作や安静にする必要もなく外来での待ち時間中に検査を終える”とあります。さらにこの超高解像度の「フィリップス社製の256列マルチスライスCT」を使うことにより、“診断のためのカテーテル検査がいかにコストが高く、相対的な危険性もあり手間もかかり患者の心理的な不安も伴う、狭心症診断のためのカテーテル検査を行うことは今の時代では馬鹿げたことだ”とまで言い切られていることに、このCT機材がいかに優れたものであるのかと言うことがわかります。

こちらが「フィリップス社製の」マルチスライスCT 256列👇

そして心臓カテーテル施術を受けました私の胎内にはステントが留置されたのです。ステントとは、前出の「名古屋セントラル病院」様からお借りしたパネル図の「カテーテルインターベーション」の図例にて説明されていますが、要は詰った血管(狭窄した血管)の血流を戻すために血管の幅を太く保たせるための医療器具のことでメッシュ状の金属部品のことを言います。そしてこのステントを詰まった血管の場所まで運んでくれるのがカテーテルと呼ばれる管なのです。今まで私の体内には医療器具と言えども残されたことはなかったのですが今回の施術により私の冠動脈にはステントが留置されました。そして留置されたステントは最新型の「薬剤溶出ステント」です👇ステントの種類に関して補足させて頂くとステントには複数の種類があるそうで、以前は薬剤が塗られていないステントが主だったそうなのですが、今では薬剤を塗った「薬剤溶出性ステント」がその主流とのこと。そして「千葉西総合病院」は国内で最も「薬剤溶出ステント」を使用している病院なのだそうです。

今回の治療はこんな感じでした👇(出典は「NHK健康ch カテーテル治療とバイパス手術」)
そしてステントに薬剤が塗られた「薬剤溶出ステント」が用いられる理由はただ一つで、それは血管の再狭窄を防ぐためなのです。ではここからは退院に際し「千葉西総合病院」から頂いた資料の一部を使ってパネル図に加工して参ります。今回のカテーテル施術を受け、私の冠動脈(左前下行枝)には赤で示した箇所にステントが留置されたのですが、そのステントの太さはより心臓に近いもの①が3.5mm、下のもの②がやや細くて2.75mm。
では、その太さはどれくらいのものなのかと言うことを実感頂くために編み物の棒針を用意してみました。まず、普通のペンと棒針の太さの違いを感じて頂いてから、①が3.5mm、②が2.75mmのもの。どうです、想像以上に太いと思いませんか。かく言う私が一番驚いているのですから。
そして「カテーテル施術」を無事終えた患者がこのあと一年間、一番気を付けなくてはならないのが体内に留置したステント部に血の塊(血栓)を付着させない事。そのためには血液をサラサラにする薬剤(2種類)を服薬し続けなければなりません👇
ですがいくら「薬剤溶出ステント」を使用したことにより再狭窄の可能性が低減したとはいえ、今でも5%の再狭窄が認められています。そしてもし再狭窄を起こてしまった場合には、その原因となっている血栓を取り除かなければなりません。ですので再狭窄が生じているか否かの検査をするために初回のカテーテル施術後、3、6か月後、そして1年後の3回の検査を実施しなければならないのです。この検査の日程は1回あたり2泊三日。実は病院が紹介した残念な例として、この検査を受けなかったがために再狭窄を起し「心筋梗塞」を発症させた状態で救急搬送された患者さんがいらしたそうで搬送された時には既に心停止の状態。結果、“帰らぬ人”となった患者さんがいらしたそうです。病院ではその患者さんの死亡を受け解剖した結果、カテーテルを留置した箇所に血栓が生じていたことを確認。術後、もし定期的な検査を受けていたのならばこうした事態は防げたものであったと三角院長は述懐されており、術後の定期検査がいかに大切であるかを述べられています。事例でお示ししました患者さんは43歳の男性の方。年齢的に見て、職場では重要なポジションに位置し責任ある仕事を任せられ、2泊三日の都合3日間、席を空けることはままならないとの御判断で検査を受けなかったものと思われます。ですがどんなに忙しいお仕事をされている方でも、必要な検査を怠りその後取り返しのつかない事態になれば、本人は勿論のこと周囲の方も悔やんでも悔やみきれないものなることを肝に銘じて欲しいのです。ですので私はこれから1年間、医師の指導を受け、必要な検査を抜かりなく受検する気持ちでいます。なお、ペーパー下段にはとても大切なことが書かれていて、それには“心臓の血管は75%以上詰まると初めて胸の痛みの症状が出ます。それまで全く症状が出ないことも少なくありません”と。即ち私は今年の4月30日以前の、恐らくもう数年以上前からだと思いますが、年に数回は胸の痛みを感じていましたから、その時既に私の冠動脈(左前下行枝)は75%以上もの根詰まり(血栓の付着)を起していたことになるのです。そして数年をかけて、その根詰まり具合はどんどんと増してきて今年の4月30日になり、血管が悲鳴を上げる直前まで来た、というのが正解なのでしょう。しかしそれでも私が“こんなこと今までにも何回もあったことだから、少し安静にしていれば症状も落ち着くよ”と、今回も安易に考えていたのであれば、いよいよ血管は悲鳴を上げ、「心筋梗塞」となり救急搬送されていたのです。本blogにて参考にさせて頂きました「名古屋セントラル病院」様のパネル図内には、“心筋梗塞では、胸の痛みや締め付けられるような圧迫感が30分以上持続し、冷汗をかくなどただならない痛みを伴うことが多く、安静にしていても治まりません。一方、生体に備わる血栓を溶かす働きにより血流が再開し、症状は数分程度と一過性で治まることが多くあります。このときが心筋梗塞を起こす前に安全に治療できる最後のチャンスなのですが、残念なことに症状が治まることで軽く考えて放置してしまう人が多くいます。そのまま放置すると近いうちに再び血管が塞がり今度は血流が再開せず心筋梗塞を発症してしまいます”とありました。ですので今回の私の場合は症状が数分程度と一過性で治まることがあり、この時が心筋梗塞を起こす前に安全に治療できる最後のチャンスだったのです。そしてこのことは入院初日に回診に来てくださいました医師が、“○○さん(私の事)、今回は本当に良かったです。ギリギリでしたよ”と仰っいていたことからも裏付けられるのです。そして今回、あまりにプライベートな件でありながらも自身の罹患体験を赤裸々に綴ることで、皆様にも“ちょっと、何か体調がおかしいな”と感じたら、それは自身の身体が発しているサインだということを声を大にしてお伝えしたかったのです。今回の私の場合は心臓部に関してのものですが、それ以外にもヒトの身体には脳、肺、胃部、腸など、異変を感じたら気にしなければならない臓器がたくさんあります。そして異変を一番最初に感じる事が出来るのは一部の病気を除いてあなた御自身であることが多いのです。どうぞ、そのサインを見逃さないよう、そして異変を感じたら躊躇うことなく直ぐに病院に行かれますようお願いいたします。

そして今回「狭心症」を発症させました私はこの先、どれくらい、生きることが出来るのでしょうか。このようなQ&Aが出ていました👇この方は私よりお若い方(51歳)。しかもステントを入れたのは冠動脈1枝。私の場合は1枝ではありましたが二つのステントを入れていますので私の方がより重篤度が高いのです。一歩先に進めば生死にも関わるような病気を罹患したことは自分では初めての事であり、色々と調べものをしていくうちに初めて自分の余命につき考えさせられました。そしてお恥ずかしい話ですが、実は私は「現生」には普段、自分が思っていた以上に執着が強いことが分かりました。これからも元気なうちは“お出かけ”は続けていくつもりです(但し今回の事を受け、2024年の夏までに計画していた泊まりの旅行は全てキャンセルすることになりました。とても残念です)

今回のblogでは虚血性心疾患の可能性のある患者さんへの啓発活動の一環として、具体的な状況とそれに対処するための様々な情報をお伝えしたく思い各病院のデータなども使用させて頂き構成致しました。いちPhotoblogerとしての域を超えた出過ぎた行為であることは重々承知の上、ですが私の経験を拙いblogではありますがお伝えすることで皆さまの健康を考える一助になればとの思いから公開させて頂きました。また諸々のデータ等の転載をさせて頂きましたことに心より感謝申し上げます。

 

※先週は入院とその後の雑務(調べ事など)のため何時も拝読させて頂いております皆さまのblogを全ては確認出来なかったこと、また拙blogに「いいね」を下さいました方々の下をお訪ね出来ないことがありました。この場を借りてお詫び申し上げます。また今回のblogに限り恐縮ですがコメ閉じとさせて頂きます勝手をどうぞご容赦くださいませ。