今回の旅先はchuの自宅があります千葉県松戸市の南隣にあります市川市あ、“旅先”などと記しましたがで20分の日帰り旅行でございますそして訪れたのは日蓮宗の総本山、「中山法華経寺」でございます。ちなみにchuは浄土真宗の真宗大谷派(本山は東本願寺)の敬虔な門徒で宗教にはそれなりの知識はあるのですが日蓮宗に関しましては実はあまりよく分からない例えば日蓮宗には単に「日蓮宗」と呼称するものと「日蓮正宗」とがあり、開祖が日蓮聖人であることに違いはないのですが前者は本仏をお釈迦様にしていますが後者は日蓮聖人をキリストや釈迦と同じように崇拝の対象として考えているため「日蓮大聖人」と呼ぶ、という違いがあるようです。で、それぞれ本山も異なるのですが、「日蓮正宗」が昨年、chuも訪れました静岡県富士宮市にあります「総本山大石寺」であるのに対し、所謂、“正統”と言われる日蓮宗が前者の「日蓮宗」で、こちらもやはり静岡県にあります身延町にある「身延山久遠寺」が総本山とされています。で、何故「日蓮宗」に対しては門外漢のchuが日蓮宗について説明しているのかと言うと、今日御案内する「中山法華経寺」は正統派である日蓮宗直系の由緒あるお寺であります、ということをお知らせしたかったからです皆さま御案内の通り、日蓮上人が産まれたのはわが千葉県であり、千葉県内には日蓮聖人に纏わる史跡がたくさんあります。そして「日蓮宗」では総本山の「身延山久遠寺」に直属する寺院として大本山と称する7つの寺院があり、そのうちの一つがこの「中山法華経寺」なのでした。ちなみに7つの大本山とは誕生寺(千葉)、清澄寺(千葉)、中山法華経寺(千葉)、北山本門寺(静岡)、池上本門寺(東京)、妙顕寺(京都)、本圀寺(京都)です。そしてこの日のお出かけパートナーは高校時代の友人、S山君、どうやら暇を持て余しているようでして二つ返事で御一緒することになりましたこちらが「日蓮宗」のオフィシャルWebサイトにて紹介されている「中山法華経寺」です👇
「中山法華経寺」には参拝される方のためのキャパが大きな無料の駐車場があり、こちらを利用させて頂き境内を散策するという作戦ですで、まずは参道から歩いてみたく思い一旦、境内を出て最寄りの京成本線「京成中山」駅付近に赴きましたうまいくらいにちょうど下り方面の普通電車が出発していきました。この日持参したのはコンデジでしたのでスピードを緩めず通過しちゃう優等列車だとシヤッターが追い付かないこともちなみに「京成中山」駅は普通電車しか停車しません
踏切から「京成中山」駅のホームを片側式2面2線のホーム。そして出入り口は各ホームの東寄り(船橋寄り)に一か所で、両ホームを結ぶのは跨線橋ではなく、千葉県内の京成線の各駅に多く見られる構内踏切です
こちらは少し引いた場所から撮影「京成中山」駅には停車しない下りの優等列車です
こちらは踏切を渡り「中山法華経寺」方面に渡った場所からの上りの普通電車。ここは既に参道です
こちらの門は「中山法華経寺」の総門で黒門とも呼ばれており市川市の指定有形文化財です
こちらは一旦、駅の方に戻り「中山法華経寺」方向を俯瞰します約200m先に山門(赤門とも呼ばれています)があり、この参道の両脇には参拝客が喜びそうなお店が建ち並びます
そしてこちらが「中山法華経寺」の三門。赤門のほか、仁王門とも呼ばれています。立派な門ですね
この「中山法華経寺」周辺には塔頭寺院を始め古刹・名刹も数多く「市川歴史散歩道」として歴史に触れながらの“歴史さんぽ”が楽しめます
こちらは三門の直ぐお隣にある「智泉院」。「日蓮宗」の寺院ですが御覧のように桜が満開そして今回、chuがここを訪れたのは河津桜を観に来たのですが、いきなり満開の早咲きの桜🌸、種類は何でしょうかにやられちゃいました
「智泉院」境内から満開の八重桜にも似た早咲き🌸屏風としての三門ともばっちり「絵」になります(以下3枚、共通です)どうです、この光景をblogタイトルにもしました“ひと足早い春を味わう”と呼ばずしてなんと言う
そしてこちらは三門前に咲く河津桜その横には「日蓮宗」の開祖であります日蓮聖人の立像です
三門の真ん中、法華経寺仁王門の扁額を書いたのは江戸時代の芸術家、本阿弥光悦の作だそうです
三門を潜り本堂に至る石畳の参道。両脇に咲く河津桜はやや見頃を過ぎたでしょうかこちらを目当てに訪れたのですが「智泉院」に咲く満開の早咲き桜で観桜させて頂きましたのでもう十分に満足ですそしてこの両脇には幾つもの塔頭寺院が建ち並んでいます
そして間もなく本堂に「日蓮宗大本山 法華経寺」の説明が記されています
境内の案内図 市川市と言う、東京都心部に隣接した地にありながらこんなにも大きな境内を持つ寺院がある事に驚くと共に、さすが「日蓮宗」の大本山だ、と言うことが出来ます
こちらは「祖師堂」、国指定の重要文化財です。一般的に国宝>重要文化財>県指定or市指定文化財、となりますから国宝は全て重要文化財なのですが、国宝にまでは至らないものの文化的に重要なものが特に国指定の重要文化財になるのですから「中山法華経寺」には国指定の重要文化財が複数あります。これ、京都の寺院であればごくありふれた事象なのでしょうが、他のエリアであればそこそこ稀有な事。ですから「中山法華経寺」は歴史&文化的な価値が高い寺院ということがお分かり頂けるかと存じます
大きな樽に何かを入れて奉納したようですさて、何が入っていたのかなお酒かなそれともお味噌
こちらは釈迦大佛 鋳像の大仏では千葉県一の大きさだそうです両脇の灯籠はとても新しい。以前、参拝に来た時にはなかつたなぁ(まだblogを始める前だったかな)
こちらは聖教殿 中山法華経寺には日蓮大聖人の御真筆、国宝、勧心本尊抄、立正安国論を始め重要文化財六十四点、その他が格護されているそうなのですが完全な保存を図るために建てられた建物。故に聖教殿(せいきょうでん)という名前が付けられているのです。この建物の中は近代科学の教えによる方法を取り入れ盗難、火災、虫害、湿気から守れるそうです
そしてこちらも国指定重要文化財の「法華堂」
このお堂の説明が記されています
最後に五重塔。こちらも国指定の重要文化財。塔の前の木はソメイヨシノ桜が咲いた時にはまた格別な景色と風情を見せてくれる事でしょうS山君とはその時期での再訪を約束し帰路につきました(20分で帰宅しましたから“旅行”は大袈裟でした)
この他、「中山法華経寺」には寺務所を兼ねる本院大客殿を中心に、荒行を行う荒行堂、その他の施設としても妙見堂、奥之院、宇賀神堂、四足門(国指定重要文化財)、刹堂などたくさんのものがあります。全てを御紹介出来ず申し訳ありませんでしたが、「智泉院」に咲く満開の早咲き桜🌸を御覧頂き、そしてここは市川市拙宅から120㎞離れた南房総市の旧千倉町や白浜町で見たお花畑や、またお隣の茨城県の筑波山梅林で感じた“ひと足早い春”ではなく、日常生活圏での2024年の春の様子をお伝え出来たことに嬉しく思います