わけあって、ずっと自宅で過ごしていました2022年の夏… もうすぐ夏も終わっちゃう ってんで、復帰を控えて、少しは身体を動かさなきゃならんめぇ(通勤のトレーニングのため出勤時間に合わせての満員電車には乗ったりしていました)。そして去り行く夏ですが少しは夏の気分も味わいたいなぁ、ということでお出かけしたのが千葉県鴨川市にあります、“日本の棚田百選”にも選ばれている「大山千枚田」ホントはもっと黄金色に輝いている、刈り取り間際の稲穂をイメージしていたのですが、大山千枚田保存会に問い合わせたところ、同所の米は早生のため8月下旬には刈り取るとのアドバイスを受けてお出かけしたのでした
そしてこの日の次の目的は“隠れ漁協直営の店”にて海辺の新鮮で美味しいランチを頂くこと 「大山千枚田」からで20分ほどの海辺にやって来ました。前回のblogにも記しましたがわが千葉県の最高峰である標高408mの愛宕山は“全国都道府県の中で最も標高が低い最高峰” その愛宕山の麓に広がる「大山千枚田」は多分標高300メートル前後。そしてそこから20分で下ってきたここは海辺ですから標高は限りなくゼロメートルに近くその高低差は300m。だがしかし、この300mを侮ってはなりませぬと言うのも、霧の中にあった「大山千枚田」でしたが、海抜ゼロメートル近くの海辺には日差しがさしていました。そして今、来た方向を振り返ると背後の標高が高い部分(と言っても300mですが)は霧の中…時間にしてたった20分の移動でしたが300mの標高差がもたらす気象の現象でした
ところで千葉県房総半島の南部の自治体は、東西南北のうち北を除くいずれかの周囲を海に囲まれています。そしてこれらの自治体は何れも港を持っているため(例外的に海に接していない自治体もありますが)各エリアにそれぞれの漁協があります。さらに複数の漁協には直営の食事処がありますそしてその漁協直営の食事処は自分たちで陸揚げした新鮮な魚介類を使ったお料理を提供しています。有名どころでは保田漁協が経営する「ばんや」などはメディアへの露出も多く、また各旅行社のバスツアーでは昼食会場として組み入れられていることも多くいつ行っても混雑必至(>_<)しかも“有名税”とでも言うのでしょうか各定食や単品など、何れも結構お高いの ですが今回、chu一行が目指した場所は鋸南町にあります安房勝山漁協が経営している直営のお食事処「なぶら」さん“この日のランチはここに”と最初から決めていたのでした👇
そうです、今回chuが訪れましたのは安房勝山。「鎌倉殿の13人」って大河ドラマを御覧の方にはなじみの場所なのかなchuは生憎、今回の大河は見ていないのでストーリーは分からないのですが、鎌倉幕府を開いた源頼朝がそれよりも以前、神奈川県小田原市の石橋山の合戦で敗れ、真鶴岬に退いた後に僅かな供を率いて小舟で相模湾を横断し、辿り着いたのがここ、安房勝山なのです “頼朝上陸の場所”には何度も訪れているchuですが、まずは食事が先なのでそちらの紹介は後回しで 左側の建物が「安房勝山漁協直営食堂 なぶら」です 背後の山は大黒山で頂上までは徒歩10分のお手軽コース。標高は75mと“山”と呼ぶにはちょっと憚られるかもなのですが、それでも山頂にある展望台から眺める景色はなかなかのものなのですよ(無料駐車場があります)
「なぶら」の斜め後ろにある駐車場。ここが満車の場合は港の場所に臨時駐車場があります
「なぶら」の入り口
大漁旗です
こちらが食事席 なお感染対策には非常に気を遣われていまして、券売機で食券を購入するのですが、一つのグループが券売機前にいる時は、階段の踊り場で待機、さらにその後ろに待機と、グループごとに数メートル間隔で並ぶよう指示されます。また食事席では“現に食事中”以外はマスクを付けるよう徹底的に注意されますのでご承知おきください。しかしその方が安心ですからね
食事席の海側のみカウンター形式の席で目の前には沖合1㎞に浮かぶ浮島が見えています。島の周囲は780m。釣りの絶好のポイントとのことですが私有地のため普段は上陸することは出来ず、島内にある浮島神社の7月の大祭時のみ、舟で島に渡る「島渡」が行われるとのことです。またここは、陸から眺めての夕陽がとても「絵」になるポイントで、カメラマンからは絶大な支持を受けているポイントでもあります
そしてなんと言いましても安房勝山の自慢はこちら👇 2004年4月の放映ですからなんだかんだでもう20年近くも前のドラマなのですが、今観ても、全く色褪せない作品そのロケ地の一部が浮島を背景にした安房勝山の海岸線だったのです 片岡恭一さんの人気小説をドラマ化した「世界の中心で、愛をさけぶ」 “セカチュー”ブームを巻き起こした同作品。御出演の山田孝之さん、綾瀬はるかさん、若かった
思えば房総には大ヒットしたドラマ「ビーチボーイズ」も館山市の布良海岸がその舞台chuの故郷の千葉は、ホント最高なんです そしていよいよ本題へ こちらは一番人気の「なぶら海鮮丼」1300円(税込み 以下同)。定置網で獲れた新鮮な魚を使って捌いた超新鮮な海鮮丼中身はその日の収穫漁になり異なるそうですただ、マグロの赤身は定番でしょうだって、安房勝山漁協ではマグロは獲れないでしょうから(どこかで買ってきているものを供しているのでせう)
こちらは「なぶら刺身定食」1100円 なお二つの定食には何れもお椀と小鉢が付きます 今回はカンパチが最高でした
そしてこちらは単品で注文の「いかメンチ」250円。今は無き幻のいかメンチとなりました、勝山からで南に10分ほど走った旧富浦町(現南房総市)にありました「釜新肉店」さんのいかメンチを再現してくれているもの…いゃ、少しばかり食感は異なりましたが、それでも久しぶりのいかメンチはとってもとっても懐かしくて、嬉しかったです
ご参考 旧富浦町にありました「釜新肉店」さんのいかメンチ
刺身定食と海鮮丼にそれぞれオプションとしていかメンチをプラスした写真です。どうです、よだれが出てきそうでしょ
お刺身は新鮮そのもの(海鮮丼は酢飯です)、そしてイカゲソがぎっしりと詰まったいかメンチもう、超絶美味いってことでchuが美味しいものを食べた時の慣用句は“美味いめちゃくちゃ旨い”そしてDynamite
お、鯵の刺身の下には、房総漁師料理の定番であるchuの大好きな「なめろう」も隠れていました最後の最後までやられちゃいましたもう、たまらんちんでございます
房総の各漁協の直営食事処は幾つもありますが、chu的にはここ安房勝山漁協のそれである「なぶら」さんと、あとはここからで南に10分のところにあります岩井富浦漁協さんの直営食事処「浜の台所 おさかな倶楽部」さんがワンツーフィニッシュですね また、漁協直営ではなくても館山市内には美味しい定食屋さんが幾つかありますので、お知りになりたい場合はどうぞご遠慮なさらずchuまでお問合せ下さいね さて、お食事も終わり大満足のchu一行最後に浮島を眺めながら、御馳走様でした
そして去りゆく夏の思い出をどうしても作りたいchu 渚に出てきました。ここは安房勝山海水浴場。遠浅で波静かな海岸線はファミリー海水浴場として知られていますが実はchuはここには来たことはないの chuはもっともっと自然で、かつ透明度が高い館山市の某所に通い詰めています。がしかし、今年は行けなんだ福島市から松戸に戻ってもう10年以上がたちますが、こんなことは初めてでした来年はまた、館山の海に行けたらいいな
視界の先に見えているギザギザの稜線をした山はその名の通り「鋸山(のこぎりやま)」標高は329mに過ぎませんが海岸線から直ぐにせり上がった山ですのでその高さがそのままの標高差。山頂付近には“恐怖の地獄覗き”などがありますが(ですが実際には足元の真下は見えないので実はそれほど怖くない)、展望台からは眼下に東京湾や横浜方面が眺められ素晴らしい眺望を得られます。また百名山ならぬ「日本百低山」にも選定されているようです
訪れた8月下旬は既に海水浴場はCloseしていて海水浴客はいませんでした。なお、別に泳いでも何も問題はないのですが、監視所がないということで監視員さんはおらず、あくまでも自己責任での海水浴になります。そしてこの日の沖合では新しいマリンスポーツの一つでもあるSUPをされている方多数。ここは波穏やかですから出来るんでしょう、波があったら苦しいですからね
浮島をバックに、こちらの方はシーカヤックなど 優雅ですね
そして、渚に佇むchu 今年は海で潜れなかった 今年の夏、唯一、海に浸かった一瞬いえ、暫く波と戯れていましたよ(ずんぐりむっくりして、足が短く見えますがリサイズによる圧縮されたせいです。ホンモノはもうちっと、スマートですよ)
そしてここが源頼朝の上陸地点
安房勝山海水浴場の北端から眺めたBeach 弓状の浜辺が美しい(^^♪ ただもうちょっと、水が綺麗ならねぇ(透明度は…残念ながら高くないぢゃなくて、低いですですがそれは遠浅かつ海水の出入りが少なく、さらに底が砂地であることがその原因として大きいことであり、海水が汚染されているわけではありませんのであしからず)
海水浴場の北側には沖に延びる防波堤 ここでの釣りは自由なのですが時間に制限があるようでして、夕方から明朝にかけては、釣りを目的とした立ち入りは禁止されているようです
しかしこちらは底地が砂浜ではないため透明度は御覧のように良好シュノーケリングをするのでしたら断然、こちらのポイントがいいですね
そして安房勝山の海岸線を御紹介する上で外せないのが「紀伊国屋グループ」による隠家のような旅館群の御紹介ごらんのお宿は「ひるた」。僅か5室の旅館ですが、しかし海に面しているのは赤丸で囲んだ二部屋のため、海に面していないお部屋に泊まるのはナンセンスだなお値段も結構、お高いし 同グループが経営する系列の高級旅館は安房勝山に数軒あるのですが、そしてHPからは素晴らしいお宿と景観が紹介されていますが、安房勝山の美しい海岸線とその夕景を眺められるお部屋には限りがありますから、御予約の際には注意が必要ですそしてchuは…高すぎるから(コスパ面から考えて)予約はしないな 出来ないな
以上、鋸南町の安房勝山にて新鮮なお魚を供して頂いた極旨ランチと、ちこっとばかり、夏の思い出を作ったsceneでした
ですが…海に足をいれたことでchuの心に火が付いた 本来であればこのまま北上して松戸まで戻る予定でしたが、もう一か所の海を見たくて南下しました 10分で到着したのが南房総市(旧富浦町)にあります原岡海岸
この原岡海岸には昔から青山学院大学の広告研究会が運営する海の店があり、それはそれは洗練された都会の香りがして、海水浴客に人気のお店 chuは小学生時代、毎夏、家族でここを訪れていましたから青学の学生さんたちが若いパワーを存分に発揮し、海水浴場を盛り上げていたことを思い出します前述のドラマ「ビーチボーイズ」の舞台となった民宿ダイヤモンドヘッドのような感じ(但しあくまでも海の家で民宿は開いていませんでしたね)そしてその開設はなんと1963年ですから60年近くも前の事。ですが残念ながら2008年には45年の歴史を閉じていたようですchuがここ原岡海岸を訪れていたのは1970年代半ばのことでした。以来、chuの脳裏には“青山学院はお洒落だな”ってイメージが残っていたのです
そして今回、目指したポイントが岡本桟橋
実はこれ、桟橋の一部が木製の超レアな現役の桟橋なんです
そして夕日の綺麗なポイントとしても超有名なところ chuも何度か夕日狙いで訪れたことはあるのですが、そういう時に限って曇り空で、海岸線に沈む夕日と富士山とのコラボは撮れないの(え雨ぢゃないならいいじゃないって そんな天気の時にはそもそも最初っから行きませんからここ富浦は、松戸からは結構遠いのですから)
桟橋の突端には釣り人がひとり
久しぶりの岡本桟橋でしたが、ここでも過行く夏を楽しめました
2022年の夏 二つのBeachと触れ合えました いい夏の思い出になりました そしてこの日は海岸線(国道127号)を北上せず、房総半島の内陸部を南北に縦断している、chuの南房総訪問メインルートである国道410号線(往路と同じ😉)にて帰宅しました(^^)/(京葉道路の幕張ICまで下道で頑張りました💪(笑))
最後におまけ 今回は訪れませんでしたが、今日のランチを頂きました「なぶら」と共にchuが推奨する漁協直営のお店「浜の台所おさかな倶楽部」のHPをリンクしちゃいましょうこの原岡海岸から徒歩圏内です千葉県内の各漁協の食事処はこの二つの漁協直営店が、特に秀逸です