思い出しながら綴っています“回顧編 青春18きっぷの旅 みちのくの旅”、いよいよ今回の旅の目的地である山形県に入ります(^^)v
なお今回、峠駅を紹介させて頂くにあたり、今まで何度も同駅を訪れているのですがまだblogを始める以前でしたので御紹介させて頂いた写真はありません。ですのでこの際、過去に
で訪れていた時のものも含めてドパーっと紹介させて頂きます
なお、今回アップした写真は2010年前後数年内に撮影したものであり現在の姿と異なっている可能性もありますので予めお断りしておきます(^^)/ 先ずは前回で紹介済みですが一つ手前の板谷駅から ここは旧板谷駅があった場所でスイッチバック線路の遺構。今では電車が走らない線路は錆びていますが撤去はされていません。このスノーシェイドもそうですが、敢えて遺構として残しているかのようです。そしてもしchuが電車でここを訪れていたら、乗ってきた電車を降りてしまうと次の電車まで3時間以上を待たなければならずそれは出来ないで来たからこそのなせる業
こちらが旧板谷駅のホーム
古いスノーシェイドから眺める現在の板谷駅
現在の板谷駅まで戻ってきました。旧板谷駅は左に分岐している、錆びた線路の奥になります。福島駅方面から来た列車はこのあたりからバックしてスノーシェイドの奥にある板谷駅に停車し、そして勢いを付けて写真手前側に前進してきて急傾斜を登っていきます。ですので奥羽本線の4駅連続スイッチバックとは、通常イメージされるスイッチバック(例えば箱根登山鉄道)のそれとは異なるのです(奥羽本線の4駅連続スイッチバックにつきましては前回の「その2」に詳細をリンクしてあります)
そしてこちらは“近代的な”現在の板谷駅プラットホーム 相対式2面2線のホーム構造。改札と各ホームに行き来するためには構内踏切を利用します。
そして、このホームに停車する電車は1日に5~6本程度…ですがしかし、実は上り下り合わせると15分間隔で山形新幹線が通過しているのです。ですので超ローカル線の雰囲気に嬉しくなって線路内に立ち入ってでもしようものなら大変なことに
(重大な接触事故や、それを避けようとして当該新幹線による東京~新函館北斗を結ぶ東北・北海道新幹線のダイヤへの影響)なるのです
もしそんなことになったらJR東日本から賠償請求されます。そしてそれは目ん玉が飛び出るような
賠償金となる可能性があります
では少し駅前をさんぽしてみましょう板谷駅前の“商店街”
二つの長大トンネル(東、西栗子トンネル)がちょうど地表に顔を出した国道13号線の短い区間に板谷駅方面への分岐があり(👇この手前から板谷駅方面への分岐があります)
その道を南下すると板谷の集落が現れます。このように集落や駅前商店街、そして国道13号からのアクセスも容易なため、秘境の雰囲気は十分あるのですが「秘境駅」ではありません
そしてこの辺りには秘湯中の秘湯が何か所もあります chuは1990年代には姥湯温泉、滑川温泉を訪れています(^^)v
ですがデジカメが普及してから訪れた2000年以降だと記録に残っていたのはこの五色温泉
しかし残念ながら2020年3月をもって閉館してしまいました宗川旅館さん
旅館に隣接しているゲレンデですが、chuが訪れた当時は既にスキー場としての機能はCloseしていました(1998年に閉鎖したようです)
で、ふと思って姥湯温泉、滑川温泉は今どうなっているのかなと思って検索すると…
何れも健在でした(^^)v 山中の、とっても奥深い場所に立地する秘湯中の秘湯は訪れるのもとっても大変なのですが、一生に一度は行ってみる価値はあると思います(この二つの温泉は次に訪れる峠駅が最寄り駅。が、“最寄り”と言っても歩いて辿り着くことはとても困難
幸い、旅館が峠駅まで送迎してくれるようですので電車で訪れる際にはこちらを利用させて頂きましょう)
そしてここが今回の最終目的地 峠(とうげ)駅 ぽっかりと口を開けたトンネルを出た直後に出現するホーム。そしてこのホームにもスノーシェイドと呼ばれる雪除けの屋根が覆っています。到着したのは昼間ですが、トンネル側は漆黒の闇が広がります。そしてこの駅もスイッチバック駅
光が射している反対側が米沢方面
旅をした当時(2010年3月)の峠駅の時刻表
で訪れる場合、板谷駅から細い道を辿りながらなんとか辿り着ける(峠駅が最寄りの滑川温泉「福島屋」さんの道案内が整備されていますので細い道ではありますが迷うことはありません)ため実は厳密には完全な秘境駅ではないのです
翻って前回御案内しました「赤岩駅」は、
では訪問することが出来ないためchuは福島市在住中も、また福島市を離れた後も、赤岩駅に辿り着くことはなかったのです
そして福島駅を12時54分に出発した米沢行きの電車がここに到着したのは13時23分。そしてこの電車からはchuを除き乗降客はいませんでした。そうです、この日、「青春18きっぷ」を使って北上した最終目的地がこの峠駅だったのです
念願かなって電車で峠駅に降り立ちましたchu(^^)v chuは過去にもこの駅を訪れ、そして滑川&姥湯温泉に入浴しているのですが、ただその時は電車に乗る機会がなかったので是非とも電車で訪れてみたいと密かに思っていたのでした
そしてこの電車での乗降客がchu以外にいないにも関わらず…と言うことはchuはイレギュラー客ですから普段は全く乗降客が居ないことも十分考えられます。では、このホーム上にいる方は誰
ちらりと後ろから接近し後姿をさせて頂きました(^^)/ どうやらお弁当屋さんのようです
正解がこちら(^^)v
おぉ これが有名な「峠の力餅」
なにせ峠駅に停車する電車は1日5~6本 しかも停車時間は30秒ほど と言うこともあって、購入を希望する方の中には事前に電話で予約をしている方もいるようです
んで、chuはと言いますと、ここで電車を降りた
行ってしまった この後の米沢行きは3時間後
そしてこちらが福島寄りのトンネル入り口 トンネルFreakのchuですが不気味さしかない なんて、米沢行きの電車が停車中は電車内のお客さんと、それこそ30秒間の停車時間で売り買いされていましたのでchuは後方に控えてその様子を
させて頂いていました。そして電車が行ってしまった後におじさんから「峠の力餅」を買ったのでした
当時は確か税込み1000円。ま、お釣りのやり取りをしている時間はありませんから妥当な価格設定でしょう(^^)v
そして峠駅の構外に出るには長いスノーシェイドを歩いて抜けていかなければなりません。ですがこの日はchuはそれをしなかった
何故なら、数分もしないうちに米沢発の福島行き電車が間もなく到着するからなのです
そうです、今回の「青春18きっぷ」最終目的地でありました峠駅での滞在時間は僅か4分
こちらが現在の峠駅の時刻表 chuが訪れた時のものとは異なります 1日6本の運行。朝と夕方、夜のダイヤは通勤通学
用なのでしょうか。しかし現在、日中の電車は13時台の1本だけです
こちらは上り線の駅名表示板
光り射す米沢方面からスノーシェイドに入ってきた上りの福島行き。chuはこれに乗車して福島駅に戻ります。もしこれを逃してしまうとこの駅で3時間も待ちぼうけ。そしてそれはその日のうちにchu宅のある千葉県松戸市(JR常磐線の松戸駅)まで戻れなくなることを意味するのです 峠の力餅のおじさん、しっかりと上り電車からのお客さんにも対応していました
そして無事、この電車に乗り込めましたchu、最後尾からの車窓に勤しみます
ですが、ここで終わってしまったら最終目的地でありました峠駅の紹介、とっても不十分(>_<) ですので過去にで訪れていた時の写真をふんだんに使っての御紹介です
こちらが先ほどの「峠の力餅」を製造販売している会社
峠駅からは600mほどの場所にあります
ここが峠駅の“駅前広場”
“駅前広場”にある峠駅周辺の観光案内図がこちら👇しかしこのコースを歩くのは至難ですな だって、フツーにクマと遭遇しちゃいますよ
(👇の地図は、上が南です) この姥湯温泉、滑川温泉は福島・山形県境の吾妻山系の山中にあるのです
駅前広場から峠駅のプラットホームへは長いスノーシェイドの中を歩いていきます
その長い長い峠駅のスノーシェイド、外側はこんな感じです
で、ちゃんと採光を考えたスノーシェイドからは天気がよければこのように光が射しこみます長いスノーシェイド、外側はおんぼろ感いっぱいですが内側はある意味では近代的かも
この時はJR東日本の工事関係の方が複数いて、人の声が聴こえてきてほっとしたことを覚えています
峠駅のホームは上下線では少しズレているのですが一応、島式の1面2線の構造
ホームの西端から 右側が米沢方面へと続く奥羽本線の線路 左側が“駅前広場”に続く長いスノーシェイド コンコースからホームに上がるためには構内踏切を渡ります
晴れていればこのような採光により光も射しており、ぽっかりと口を開けたトンネルも不気味さは軽減されます
なんて撮影に勤しんでいたら“ぷぉぉん”という音と共に通過車両が接近 山形新幹線「つばさ」。福島駅で仙台方面から来る「やまびこ」に接続し東京駅に向かうもの。ここから福島駅まで20分前後として、福島駅から東京までは1時間40分前後ですからこの秘境の地から東京都心部までは僅か2時間で到着できるのでした
すると今度は下りの山形新幹線 なにせ15分間隔で通過していきますから、“秘境感”に浸っている暇はないのでした
そして過去撮影分は終わりここからは2010年3月の「青春18きっぷ」訪問の続き 峠駅で13時27分発の福島行きの電車に乗り込み最後尾から
何れも福島・山形県境に聳える吾妻山系の山々 標高は最高峰が西吾妻山で2035mですが、何しろ山深い場所に位置しているためアクセスには難儀(>_<)メインは福島県の福島市や北塩原村からと、山形県の米沢市(天元台)などを結ぶ長い縦走路となることも多く、例え夏山でありましても山慣れた方が入山出来る山なのです
再び板谷駅
そして赤岩駅 この辺りまで来ると積雪量も大分少なくなってきました。ですがここはでは辿り着けない100%秘境駅なのです
危険を冒し、一瞬だけプラットホームに降り立った秘境駅探訪の達成感Maxの瞬間です
そして直ぐに車内に戻り赤岩駅とはさよならです 今は無き赤岩駅 永遠のお別れです
おまけ 赤岩駅近く(と言ってもが通れる道路はなく、駅からは獣道を通って通じている昔の集落)
福島市内にどすんと居座るシンボルの信夫山が見えてきましたもう街中も近い
そして、福島市内の“限界集落”が庭坂駅なんて言ったら庭坂にお住まいの方に怒られちゃいます
だって「庭坂」は福島市内への通勤通学が至便な高級ベットタウンなのですから
庭坂付近から見た高湯温泉方面 ピンク色で〇囲みしたのは今は無きchuの一番のホームゲレンデでした「あづまスキーヒルズ」
2000年代に入ってからCloseしました。福島市中心部から30分程度とアクセスも良く、かつ雪質も抜群だったのですが、スキー人口の減少により老朽化による設備の更新はままならなかったのです
そして福島駅に戻ってきました 時刻は14時少し前 ですがchu宅最寄り駅の常磐線松戸駅(千葉県松戸市)までは、まだまだ長い旅が待っているのです