日曜日はオンライン講座「宮跡ピクニック〜端午の節句と古代菓子の話」を拝聴しました。音声が聞き取りにくくて、ほとんどレジュメ頼りだったのが残念...
昨日のブログでは、“ならのみやこのお菓子”とタイトルに書きましたが、正確には万葉集や和名類聚抄などにみえる餅菓子のお話。
お土産のお菓子をいただきながら、楽しいひとときでした♪
唐菓子
▼粽(ちまき)
これはモチッとした感じ。
美味しく頂きました

和名類聚抄
講座が終わった後、久方ぶりに『和名類聚抄』を引っ張りだしてきました。
10世紀に源順によって編纂された、いわゆる漢和辞典。芸術、職官など30以上(底本によって異なる。ここでは20巻本の場合)のカテゴリ別に記されていて、和名、つまり当時の読み方が万葉仮名で記されているのが特徴的。
ちなみにお土産で頂いた唐菓子類は、巻16の飯餅類に収録されており、
- 粽和名知萬木
- 結果和名加久乃阿和
- 索餅和名無木奈波
と記されています。(上記、和名部分のみ抜粋)
『和名類聚抄』は、現代に共通する言葉もちらほらみえて、ただ眺めているだけでもホッコリします
いろいろ検証を始めたらキリがないのですが。。。

例えば、巻17「菓類」では、果物類について収録されているのですが、梨は梨子(和名の読み方は奈之)、リンゴは林檎(和名の読み方は利宇古宇)と記されています。
本来なら、底本を比較して他の史料も探して、と進めるのですが
たった一つの言葉を調べるのも膨大な時間と労力がかかるのです。。。

現代との共通点・差異を見つけていくのが(あまり理解されませんが)密かな楽しみです♪
ちなみに、どうでもいいことですが...
継続しないと、どんどん記憶がなくなっていくのですね

お読みいただき、ありがとうございました
