名家(ミョンガ) 全体感想 | きっ祥の韓国ドラマとプデュに夢中

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主に韓流史劇の感想を綴っていましたが、PRODUCE101シリーズにハマってその関連の記事も多くなっています。

視聴期間:令和元年12月25日~令和2年2月15日

全16話

放送年:2010年

放映テレビ局:韓国KBS

視聴方法:スマホ・PC

コンテンツ:GYAO!(土・日に1話ずつ更新2週間配信)

きっかけ:チャ・インピョが主役だから。

      Facebookの韓国時代劇のグループで高評価だったから。

 

※チャ・インピョは階伯(ケベク)主人公ケベクの父ムジン役でその素敵なキャラが大好きになっていて、彼が主人公を演じている時代劇ということでGYAO!の配信が始まったので飛びついて視聴を始めました。

 

【感想一覧】

1話 2話 3話 4話 5話 6話 7話 8話

9話 10話 11話 12話 13話 14話 15話 16話

 

【概要】(GYAO!より転載)

韓国を代表する両班、慶州崔家が行ったノブレス・オブリージュをテーマにしたヒューマン時代劇! 壬辰倭乱と慶長の乱を体験し、名門の家柄になった崔(チェ)氏一家のチェ・ジンリプは、“持つ者”が行わなければならないノブレス・オブリージュの典型を提示し、その意思をグクソンが受け継ぎ、苦悩しながらも乗り越えていく……。

 

全体的なイメージ

朝鮮王朝時代の話だけれど、主人公は両班の位だけれど、それらしい雰囲気は最初と最後の方だけで、後は山あり谷ありの人生を経ながら人間的に成長していくというストーリーでした。

 

この物語には大きなテーマがあり、『清貧』ではなく短く言うと『清富』という考え方。

貧しい暮らしから豊かになっても、自分だけの利益にせず、周囲の者たちも豊かにするという考え方です。

GYAO!の概要に『ノブレス・オブリージュ』と書いてあったけれど、初めて聞いた言葉なので調べてみました。

元はフランス語で、直訳すれば「貴族の義務」となり、社会的に上位に位置する人が「義務」として、弱者に対して施しをする精神のことだそうです。

 

こういう考え方に至ったグクソンだけれど、周囲の地主や官僚たちはそれを良く思わず終盤でも辛い目に逢います。

それでも、意思を曲げず貫き通して300年栄え続けたということです。

 

登場人物

主人公グクソンは、チャ・インピョが演じ、ノーブルなハンサムで落ち着いた物腰がこの役柄にピッタリだったと思います。

最初の頃はちょっと若い設定の年齢に違和感があるかと思ったのですが、若い時代もそれなりにお坊ちゃま的なキャラで年と経験を経て落ち着いてきた様子が良く演じ分けられていたと思います。

 

他にもこれまで見てきた時代劇に出演していた面々が出ていて、安心してみることができました。

中でもこれまではコミカルな善人キャラが多かったイ・ヒドの見事な悪役っぷりは印象深かったです。

 

グクソンの子役はヨ・ジング君で子役時代の彼ももう5本目となりますが、ホントに上手だと思います。

 

流れの特徴

物語の展開としては、毎回のように『死ぬの?』と思うようなピンチに合い、その都度危機一髪のところをギリギリセーフで誰かが助けてくれるというパターンで、それが殆どエンディングに来て次回を見たくさせる仕組みになっていて、ついつい引き込まれました。

『多分、助かるだろうなぁ』と思っていてもピンチの度に『あっ』とか『えっ』とか声が出てしまいました。

 

これまで、キム・マンドクや客主等、商人もののストーリーも見てきましたが、とても分かり易くて楽しめるストーリーだったと思います。

 

ラブストーリー的な展開も少しあったけれど、そこは比較的淡泊な感じでした。

 

不合理な事とかあると、直ぐに突っ込みたくなるのですが、このドラマはそこそこ辻褄もあっていて良くできたシナリオだったと思います。

 

ネタバレになるので、深くは語りませんが、悪人と善人がはっきりしていて分かり易いのですが、悪人になりきれず改心した人物もいて最後はスッキリしました。

 

16話で1話が50分弱と韓国時代劇にしては、短い方ですが、もっと長いドラマを見たような充実感と、もっと話を膨らませても良かったのでは?と思える良い作品だったと思います。