視聴期間:平成31年3月9日~4月29日
全51話
放送年:2016年
放映テレビ局:韓国MBC
視聴方法:スマホ・PC
コンテンツ:dTV
きっかけ:NHKで放送されているから
イ・ビョンフン監督の作品だから
今、dTVで見れる韓国時代劇の見たことがないものの中で一番話数が多いので
NHK総合の放送の最終回と同時に昨日、完走したのだけれど、UPは1日遅れて今日になりました。
【あらすじ】
50話:オクニョはテウォンと共に隠れ家に避難する。大尹派のカン・ソノたちが捕らえられたと聞き、心配するオクニョ達。王は、大妃危篤の知らせを聞き、母の元へ駆け付ける。母の傍に座り、かつて垂簾政治を行っていた頃の事を回想する王。目を醒ました大妃はその頃と同じように『母が全て解決します』と手をとって、息を引き取る。大妃の死に再び伏せてしまう王。ウォニョンも力を落としていたが、ナンジョンの意見を聴いて、大尹派を一掃すべく、オクニョとテウォンを仕留めるよう手下に命ずる。オクニョはすべては王が倒れたすきにウォニョンらが図った暴挙と知り、王を助け敵と戦うことを決意。オクニョは、集まった仲間達を前に『王女として皆を率いる』と宣言し、小尹派を捕えるために動き始める。
51話(最終話):オクニョが率いる私兵たちは小尹派の重臣らを捕えるが、ウォンニョンはナンジョンと共に既に逃げ出していた。オクニョは王に会い、大妃を亡くした直後に起こった事変に心痛める王を気遣う。王は妹としてオクニョを抱き締める。ミン・ドンジュは、テウォンに自分たちの保身と引き換えにウォニョン達の隠れ家を伝える。テウォンはウォニョンの元へ兵を率いて駆け付けウォニョンとナンジョンを捕縛する。都外のあばら家に軟禁されたナンジョンは気が触れたようになってしまい、自ら服毒して絶命してしまう。それを知ったウォニョンも後を追う。王宮に駕籠に乗って現れた正装のオクニョを迎える王様。宮中に住まいを用意したと言う王様に外で暮らしたいと伝えるオクニョ。1年後、登場人物のそれぞれが変化した生活を送っている。外知部として一緒に活躍しているオクニョとテウォン・・・END
印象に残ったシーン
最期まで母
王が譲位すると言い出したことにショックを受け、意識不明になってしまう大妃。危篤の知らせに王様は枕もとに駆け付ける。即位後の垂簾政治を行っていた場面を回想する王様。政を決断できずに、怖がって泣いている王に『怖いことは母が全部解決します』と言い聞かせる場面を思い出していると、意識を取り戻す大妃。王が泣きながら『オマママ(母上)』と呼びかけると、『母がすべてうまく取り計らいます』を最期の言葉に息絶える。大声で嘆き悲しみ、そのまま意識を失ってしまう王様・・・
この王様の心情は、とっても複雑だなぁ・・・
どこまで行っても大妃は同じスタンスで、我が子を王として安泰に就けるためなら、何でもする(たとえ他の者を傷つけることでも)・・・という事が今際の際までも続いた。
方法が間違っていたとしても、結局、それは我が子を思う母としての気持ちの現われだったということが再認識されたようなものだから・・・
王様、辛いよね・・・
だけども、大妃の悪行を公表することなく亡くなってしまったのは、返って良かったかも?
テウォンとウォニョン
テウォンは直接兵を率いてウォニョンの隠れ家を責める。
ここでの、親子の葛藤が凄い・・・
『助けてくれ』『何度もナンジョンから救ったではないか』と往生際の悪いウォニョン。
『アボジ(父上)』『一度、そう呼んでみたかった』と呼びかけるテウォン。
それを受けて、『私は父だ』『頼む。今回だけ、助けてくれ』とウォニョンが言うと
テウォンが『アボジー!』と絶叫『父上は罪を償わねばなりません!』『どうぞ私を恨んでください』と・・・
これ、このドラマの中でのコ・ス氏の一番の名シーンだったのではないでしょうか?
実の父、幼い頃は無視されていて、母親や安国洞の奥様の恨みや、オクニョの母への行い等様々な暴挙は許されない事だけれど、大人になって息子と名乗り出てからは官職につけてくれたり、ホントにナンジョンや王妃から庇おうとしたりしてくれた人。
その人を捕えるって、葛藤がないわけがない・・・
ウォニョンが最期を迎えた後も『殺生簿』に載ったテウォンを『都から逃れるように』と頼んだり、最後に会った(捕まえる時)の場面を思い出したり、ポツンと座って考え込んでる姿がせつなかったです。
まさかの裏切り
小尹派の粛清が始まった後、ミン・ドンジュはウォニョン夫妻の隠れ家を明かし、安国洞の正妻の殺害についての証言を行う。
ミン・ドンジュの保身に走った行為なんだけど、夫のチョン・マッケはナンジョンの実の兄だけど、息子の将来のことまで言われたら黙ってしまう。(前にも商団の金を使い込んだ時も同じ理由だったけど)
ある意味、物語の最終的な方向(ウォニョンとナンジョンの捕縛)を決めたのは、この人の行動が鍵だったんだよね。
中途半端な立場になったトンチャンが人相書きを見て、懸賞金欲しさに逃亡中のオクニョとテウォンの隠れ家を捜し当てた時は、『絶対バラされる』『こいつ~』と思っていたけれど、ヤン・ドングに伝えたことで計画失敗・・・
ヤン・ドングに伝える時の顔がホントに嬉しそうで、その後の流れが・・・
チョンスに連れて行かれるのを陰で見ていたヤン・ドングが『バカめ』と吐き捨てたのが非情に見えるほど憐れ・・・
憐れな男だなぁと思っていたら、安国洞の正妻の殺害の証人として立つことを条件に許されることに・・・
自分も、この時殺人をしてるんだけど、そのことはオクニョがなんとかするって言ってくれたからある意味運が良いともいえる・・・
ウォニョン、ナンジョンの弱みは最後まで尽くす部下がいなかったことかなぁ?最後の最後で寝返るようなことをされても、それだけの信頼関係だったんだよね。
ウォニョンとナンジョンの最期
捕まった後もナンジョンは強気で、むしろ凄みを増した感じ。
正室殺しを命じられたとの証人に立ったミン・ドンジュとトンチャンだったけれど、あれだけ罵られたら、頭から離れなくなりそう・・・
真っ赤な顔してドスの利いた声で鬼気迫る表情が、凄く怖かったです。
都外に軟禁された二人だったけれど、ナンジョンは半ば気が触れているようで、王が殺しに来たとかオクニョの幻影を見て、とうとう隠し持っていた毒薬をあおって自殺してしまう。
最期の言葉は『どちらにいるのですか。旦那様』で、やっぱりウォニョンを愛してたんだなぁと憐れに思いました。
ナンジョンがこと切れてから戻ってきた(魚釣りから)ウォニョンが、これまた、メチャクチャ嘆くんだよね・・・ナンジョンを抱きかかえて号泣・・・
そして、ナンジョンの毒薬を飲んで自殺。
最期の二人のポーズがナンジョンのお腹を枕にナンジョンの手を握ってのウォニョンの様子が憐れで哀しかった・・・
闘い終わって・・・
ジホンは、王からの賜薬(自殺用の)を持ってウォニョン訪れた時、二人が亡くなったことを知り、オクニョに伝えるけれど、二人とも『心は晴れません』『むなしいだけです』とふさいでいる・・・
そして、テウォンも・・・
結局、なんだったの・・・モヤモヤするんですけど・・・
1年後
何人かの登場人物のその後が出て来る。
・トンチャンは、言い寄っていた妓生のスンシムと一緒に商店を開いてる描写。
(この時に赤ちゃんをおんぶしたチョングムと遭遇)
・マンスはヨンジと家庭を持ったみたいで、ヨンジが大きなおなかを抱えて弁当を差し入れに来たりして、仲は良さそうだけど、ヨンジを気遣うマンスにちょっと嫌な表情をする(気にし過ぎ!みたいな?)ヨンジ。
・チョンドンはマノクと結婚したみたいだけど、賭博に手を出してて、マノクから『ヨボ』と呼ばれて耳を掴まれ連れて行かれる。
どの家庭も女性上位みたいだな・・・
・王様は河城君と政の話をしている。性格が良さそうな河城君を気に入っているようで優しい笑顔のチョーナーがとっても素敵です。
・商団の面々はオクニョとの約束で民のために援助金を供出しているけれど、商売はうまくいっているみたいでみんな笑顔。
・ヤン・ドングは捕盗庁隊長になって、ジホン君は捕盗庁大将(裁判官みたい)になってる。ジホン君、ものすごく凛々しくてカッコいい!
裁きの場で遺族が立てた外知部が、オクニョとテウォン・・・
ジホン君ビックリして頭を下げてる・・・思わずニヤリとしそうになって、我に返り真顔に戻るところもキュート♡
オクニョとテウォンが弁護を二人で行い、お互いに顔を見合わせるところで物語はEND・・・
アクションシーンで
オクニョを仕留めようとチュ・チョルギが迫って来て、返り討ちにしたけれど、チョヒが斬られてしまい、その場で絶命・・・
結構、良い働きしてたのに、あっけない死に方で残念でした。
チュ・チョルギはオクニョの武術の士だったのに、何度も何度も襲撃失敗した挙句、結局斬られてしまい、良いとこなしな感じ。殺陣の綺麗さはぴか一だっただけにこれも残念。
小尹派の重臣を捕まえに来たのがなぜか商団の人たち・・・そこで、あんまり目立つことが無かったコン・ジェミョン商団のチャクトが活躍して相手の護衛をやっつけてたからビックリした。
この時、オクニョが商団の人たちを集めて(ゴロツキも集めてとか言ってた)何をするのかと思ったけど、実際には襲撃要因だったので、この人たちが死んだらどうしたんだろうって思った・・・
アナザーストーリー希望
チョングムの願い
祈祷師に告げていた、旦那様(ウォニョン)との『コト』もナンジョンが捕えられウォニョンが蟄居させられた日にもあったとのこと・・・
妊娠中だから慎むようにとチョングムを叱っていたウォニョンだったのに・・・しかも自身にとっても大変な日だったのに『盛ん』だったんだな・・・
ナンジョンから『嘘だったら生かしてはおかない』とか言われてて、どうなるのか心配してたけれど、ナンジョンはウォニョンと共に失脚。
文句をいうチョングムに祈祷師は『幸薄き定めゆえ、どうにもならないのです。』『受け入れて生きていく事です』って笑って去って行く・・・
結局最後には赤ちゃんをおんぶして登場・・・
しっかりウォニョンの子どもを授かっていたけれど、父親のウォニョンは自殺・・・物乞いをして生きている・・・
憐れだけれど、彼女なら逞しく生きていけそうな気もするし、子どもが支えになってくれそうな気もします。
ホントはウォニョンに赤ちゃんを抱かせてあげたかったけれど・・・(この赤ちゃん、ものすごく可愛いBabyです)
シネちゃん
数少ないお気に入りキャラのシネちゃんのその後が語られていないのが残念・・・
オクニョ率いる兵達が押し寄せてウォニョンとナンジョンが逃げてしまった後、一人お屋敷に残り『誰に頼ったら良いの?テウォンお兄様?それとも王様に許しを請う?』『オットッケ(どうしたら良いの)?』って心細そうに言ってる姿。
父ウォニョンと母ナンジョンが捕えられ檻車に乗せられて都外へ護送される様子を見ながら『アボジ(父上)、オモニ(母上)』と号泣している場面・・・
どちらも、せつなく可哀想でしかない・・・
ここで、ジホン君出てこないかなぁ?と思ったけれど、ジホンの『ジ』も出てこず・・・私の願いは届かなかったわ・・・
ホント、彼女どうなったんだろう?ググって見たけれど分からず・・・実在かどうかも分からず・・・多分、奴婢になってるだろうって・・・酷い・・・