華政(ファジョン) 感想59話~62話 | きっ祥の韓国ドラマとプデュに夢中

きっ祥の韓国ドラマとプデュに夢中

主に韓流史劇の感想を綴っていましたが、PRODUCE101シリーズにハマってその関連の記事も多くなっています。

視聴期間:平成30年2月(再視聴平成31年1月1日~
全65話(dTVバージョン(放送時50話))
放送年:2015年
放映テレビ局:韓国MBC
視聴方法:スマホ・PC
コンテンツ:・dTV ・HULU(再視聴dTV)

 

きっかけ:dTVの配信期限が1月31日だったから。
      前(30年2月)に見ていたけど

      ブログに感想をUPしていなかったから。

 

【あらすじ】4話分となるとざっくりではないかな?

世子の死因を究明する民達は鎮圧され、それを見て嘆く鳳林大君。

世子嬪に崇善君の擁立を阻むよう説得に来た鳳林大君だが、逆に元孫ではなく鳳林大君が世子になるように言われる。自信も資格もないと伝える鳳林大君だが貞明からの後押しも受ける。

貞明は療養のためと言うことで王と王宮を離れるように王妃に依頼する。

ジャジョムは王の留守中に崇善君の擁立を決めてしまおうと便殿会議を開く。

貞明は王の療養先に現れ、王の説得を試みる。

王宮に戻った王は、新しい世子は鳳林大君であると宣言し、代理聴政を行うように鳳林大君に命ずる。

代理聴政を行うようになり、過去の政治の過ちを正すとする世子に脅威を抱くジャジョムやジュソン。

ジャジョムとジュソンは貞明を陥れようと画策するが、貞明側はジャジョムとジュソンを同時に倒す計画を練っていた。

宮廷で呪詛の証拠が見つかり、貞明に疑いがかかるが、王と世子を呪い崇善君を擁立するとの内容が出て、ジャジョムとヨジョンはその罠にはまり、捕えられる。

死期を悟った王はシベクに命令書を託し、キム・リュを顧命大臣に指名し、世継ぎの再論を命じる。

キム・リュは、崇善君の擁立を企て、招集した便殿会議の場で命令書の開封を行うが、それは白紙であった。そこに王が現れ、キム・リュら奸臣が捕らわれる。

ジュソンは、立ちはだかる兵達を退け脱出する。そして、清国とつながり権力を奪還することを目論んでいた。

王は、臨終を前に鳳林大君に『貞明を呼ぶように』願いを伝える。

王と貞明は、最後の会話をする中でお互いの思いを語り理解し合う。

 

印象に残ったエピソード

鳳林大君の世子への道

世子の殺害を疑う民達が弾圧される様子を見て憤慨する鳳林大君。怒りの号泣は兄世子にも劣らない迫力・・・

 

世子嬪と会い、崇善君の擁立を阻止するようにと伝え、貞明への後押しもお願いしようとするが、世子嬪の気持ちは、我が子元孫ではなく、鳳林大君を世子にすることに傾いてた。

世子嬪は世子が生きていた時は鳳林大君の野心を疑うような素振りを見せていたけど、世子の気持ちを読み通していたんだね。

(この嬪宮カン氏というキャラは、前に見たドラマ『花たちの戦い~宮廷残酷物語~』の登場人物の中で際立った個性を見せてて、私は大好きだったんだけど、史実でも積極的な人物だったみたいです。)

 

ジュウォンが鳳林大君の資質を疑問視ししていることを貞明に伝えている時、それを聞いてしまう鳳林大君。

怒るのかと思ったら『自分は自信も資質もない』と貞明に伝える。

世子が『弟こそ王にふさわしい』と言っていたと励まされ、号泣する。

 

王は、世子に決めた鳳林大君に『王座に座ったら重圧に息が詰まるはずだ』『それでもキム・ジャジョムよりそなたがましだ』って・・・『ましだ』?そんな言い方ってあり?まったく・・・

 

『お加減はいかがですか?』と問う世子に『知らないのか?それとも知らぬふりか?』と答える王・・・ひねくれるしかないのかも知れないけど、世子の気持ちが台無し・・・

だけど、『やりとげるのだ』『そなたなら何でも私よりうまくできる』って言ってくれた。やっと正気になったのかな?

 

世子になった鳳林大君は、代理聴政を行うが、政を重臣に任せて、『経験不足の自分は過去の政を学ぶ』と言う。

さっそく清国の侵攻への敗北の原因を『力のある者が国と歴史に犯した罪を償っていないから』と結論づける。隙のないやり方・・・

 

王は、便殿に集まった奸臣の前で世子を守るために一喝した後、膝まづく世子の頬を触り肩に手を置いて『そなたは悔いを残すような王になるな』と・・・そして『兄を殺した殺した者達を、必ず・・・』と言って倒れてしまう。

(この兄世子を殺した者達の件だけど、この後どうなるのかしら?史実では謎というか・・・王が暗殺したって説もあるみたいなんだけど・・・このテーマを取り上げるドラマも色々あるし・・・『華政』の中ではヨジョンが手引きした医官による暗殺って感じだけど、どう落とすのかな?)

 

臨終が近づき、寄り添う世子に『頼みがある』と・・・最後の願いは貞明を呼ぶことだったのね・・・

 

ジャジョムとジュソン

王から全権を委ねられた(全くダメ王・・・)ジャジョムがしたり顔・・・

だけども、貞明達の作戦が当たって、世子候補が覆される。

 

ジャジョムとジュソンの二人がお酒を飲んでるところ、字幕がなかったら、穏やかなおじ様がまるで良いお話をしてるみたいに見えるだろうな。悪だくみをしているように見えない(って言うか二人には自分にとっては悪いことではないからかな?)二人とも上品なおじ様だからな・・・

 

ジュソンとイヌはもはや親子の情を捨ててしまい、引き返せない状況になってきた。イヌが可哀想・・・

 

結局、二人は裏切りあうんだけど、お互いが捕えられても相手に不利になる自供をしないんだな・・・手ごわい・・・

そして、財力を武器に清国に助けを求めるなんて狡猾過ぎるジュソン。

 

捕えられそうになったジュソンは兵を次々と斬って逃げる。(すごい手練れだったんだな)イヌが『アボジー』と叫ぶけど、虚しいだけ・・・

 

ジャジョムは観念したのかすっかり落ち着いて貞明に助言までしている。捕縛され移動する時貞明に会ったら、礼をきちんとして・・・ちょっと方向が違ってたら良い重臣になったかもなのにね・・・

 

ザ・作戦

①温泉へお出かけ作戦

王妃様を自宅に呼び出す貞明。王妃の身に危険が及ぶかもしれないことを省みず、王様を連れ出すことをお願い。(スゲーな)

王を療養に出して王宮を留守にして、その間に重臣達が何をするか罠をかけたんだな。

そして、王と貞明がサシで話して説得をしようと・・・

頑なに『公主の話は聞きたくない』と拒否する王だけど、話し始める貞明。結局聞いてくれたんだよね。

『世子の死の真相から目を背けた理由を知っています』『誤りを正す機会があるのです』と伝えるが投げやりな王。

しかし『機会を鳳林大君に委ねるのです』との言葉を受け・・・

 

便殿会議では、都承旨が命令書を持って来ないので騒ぎになりかけたところで、『王様のおなり~』・・・

素晴らしいタイミング!そして『世子を決めるために戻ってきた』『鳳林君をその座に座らせる』って・・・

予定が狂った重臣達が狼狽えるけど、むしろキョトンとしてシラを切り通す王・・・き・も・ち・いい~~~。

 

②二頭の猛獣作戦

ジュソンとジャジョムの二人を猛獣に例え『一本しかない矢でどう戦うか』とジュウォン(ちょっと陰が薄くなって来てたけど良いこと言った)。

世子はジャジョムと、ジュウォンはジュソンとそれぞれ会って、世子と味方になることを提案する。

その結果、ジャジョムとジュソンはお互いを裏切りあっていた。

ここのカラクリがとてもややこしいんだけど、『王を呪詛をして世子に即位させようとした』という罪を捏造して公主を陥れる話が(多分中身を変えて準備して)『王と世子を呪詛して崇善君を擁立させようとした』という罪でジャジョムを失脚させるという風になってたのかな?それで良い?

それで、二人共捕えられることになる。ジュソンは告発しただけと言ってるのに、ちょっと腑に落ちないけど・・・

 

③死にそう作戦

自分の死期が近いことを悟った王は、キム・リュに顧命大臣を命じ、全権を任せる。そして、都承旨イ・シバンに自筆の王命を託して様子を見る。

これって、温泉作戦のパクリ(?)

公主から『王様には機会がありません』と言われたけど、できることはないか考えたんだよね。きっと・・・

自分がいなくったら、皆がどうでるか、その状況を利用して奸臣を一掃しようとしたんだね。皆を欺いて・・・

白紙の王命書を見て、皆が驚いているところに、王様降臨!

ホントの王命を下しました!最後に王としての良い所見せられたね。

 

王の最期

貞明を呼んで二人きりで会話を・・・

『依然として公主が疎ましい』でも

『私が本当に憎んでいたのは、公主ではなく己自身だったのだ』

と悔いる王に

『未熟で弱かったのは私でした』

『王座の重みがどれほどか分かっておりませんでした』

『愚かだった私をお許しください』と伝える貞明・・・

涙ボロボロになり『許してくれと言ったのか』と尋ね、

『私は死を間際にしても公主の前で過ちを認めるのが嫌だった』

『なのに公主は私に許しを請うのか』と項垂れる王。

 

もっと、二人共、謙虚になってれば良かったのにね・・・

 

気になるキャラ

やっぱりヨジョン

崇善君に豪華な大礼服をあつらえようとしているヨジョン。世子の任命が絶対だと思っている。満面の笑み・・・

王が療養先から戻って来て、意向を変え世子に鳳林大君を指名したと聞いて、血相を変える。『王様はほうけてしまわれたか』って、いや正気に戻ったんだよ。

あつらえた大礼服を握りしめながら、公主を殺してでも、崇善君にこの服を着せると息巻いている・・・往生際が悪いね・・・

徹底的に貞明を目の仇にしてて、世子から仲間になるように言われたジャジョムに『公主が苦境に陥れば鳳林も倒れます』とチャチャを入れる・・・

謀反の捏造事件の嫌疑がかかり、泣いて王に自分の無実を訴えるヨジョン。言うに事欠いて『公主の策略です』って・・・聞いている王の情けない顔よ・・・

 

イ・シベク

やっぱり、シベク兄さんは正義の人だった。

重臣達が、王がいぬ間に崇善君を世子に立てようと目論んでいたけど、都承旨として便殿会議に命令書を持っていく事を躊躇している。

ギョンジンが迎えに来たが『都承旨として、王命ではない命令書は出せん』と言って断る!カッコいい!堅物なところが・・・功を奏したね。Good Jobでした!

遅川が現れて、『コマンネ(礼を言う)』と言ったけど、ニッコリ笑って『礼を言われる筋合いはない』『都承旨の務めを果たしただけだ』と爽やかに・・・

権力側にいた人が、スゴイスゴイ・・・

『己の務めを果たせぬ者がどれだけ多いことか』と遅川に言わしめた。

世子のために承政院日記を提供したりして、完全にこっち側の人間になった!

ホントにカッコいい!万歳アルチョンもといシベク兄さん!

 

キム・ギョンジン

血まみれの豚の夢を見たと言ってシバンに相談してる。『お前は科挙に受かっただろ』って言ってることから、ギョンジンは科挙に通らなかったことが推測できる。親の七光りのお蔭で正二品まで登って来たのが分かる。そんなことが罷り通る朝鮮王朝の腐り具合もすごいな。

私もブログで謎として書いてたんだけど、胡乱の時、世子嬪達が使うはずだった避難用の船を使ったことを過去の記録を調べた世子に咎められる。

結局、賜薬による自決をさせられるんだけど、捕えられるときも最期の時も父が助けてくれると思ってあがいていた。

そして、自決の命を持ってきたのが、かつての同僚シベクとシバンの兄弟・・・皮肉だな・・・(私は、そんな役、シベク兄さんにさせたくなかった)。最期まで『私は、キム・ギョンジンだー』と叫んで憐れ・・・

 

政権が目まぐるしく変わって行く・・・

ちょっと、心配なのが公主の旦那様ジュウォンさんの存在が何だか薄くなってきた感じ・・・

最終回まで、どう盛り上がるのかしら?